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303/306

  挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)

 

  挿絵(By みてみん)

(作画 ひだまりのねこ様)


  挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)





裸のチコガラ魔は必死になって走っていた。まさか風呂にウンコが浮かんでいるだなんて前代未聞だった。信じられなかった。


『ウンコが浮かんでるなんてさビックリだわ。ウンコがプカプカと屈斜路湖のクッシーみたいに生々しく浮かぶだなんて。初めてリアルタイムでジャム将軍がウンコの浮かぶ風呂に入っちゃった。ある意味、ジャム将軍って凄いな〜。ウンコって軽いんだな』と思いながら走っていた。『掃除のプロ、横立ちミントくんが掃除を怠る事は絶対にしないはずだ。彼ならウンコがあれば手際良くクールに綺麗にするはずだ。誰か勝手に薔薇風呂に入ったに違いないな。造花の薔薇に紛れてウンコが浮かんでもバレやしないという悪い考えを持ってウンコをしたにちがいない。クソ〜。一体誰だよ? 誰のウンコなんだよ? はっ、待てよ待てよ。漢方湯は大丈夫なのかな? 大丈夫だよな?』とチコガラ魔は思って走り続けた。


チコガラ魔は2階にあるトイレに行くためにエスカレーターを走って下りようとした。


エスカレーターを駆け上がる者がいた。相手は、なんだか、とっても怖い顔で走ってきた。見ない顔にも思えたが、あまり気にせずに駆け上がってくる男に会釈をした。相手も会釈を返してきた。


『なんだか胸騒ぎがする』とチコガラ魔は思った。


チコガラ魔は急いで2階のトイレに行くと扉を開けた。


横立ちミントくんは奥のトイレの洋式便器に力なく座っていた。


「横立ちミントくん、大丈夫かい? 横立ちミントくん? 横立ちミントくん!?」とチコガラ魔は横立ちミントくんの肩を揺さぶりながら言った。


横立ちミントくんは死んでいた。月山コリーが殺したのは間違いないだろう。死因は分からない。


「横立ちミントくんが、し、し、死んでる……。これは大変だ!!」とチコガラ魔は叫ぶ。


「横立ちミントくんよ、死ぬ時は横立ちしたいって言ってたじゃないかよ! 下着からハミ出してでも横立ちしたいって、横立ちして違う一面を味わいたいって言って爽やかに笑ってたのによ。このバカ野郎が! あまりにも早すぎるよ!!」とチコガラ魔は言って泣きじゃくった。


横立ちミントくんは数年前に月山コリーの彼女とは知らずにゲームセンターでナンパをして断られて、腹が立ち、その月山コリーの彼女を半殺しにしたそうだ。彼女Mさんは半殺しにされた事を月山コリーに隠していた。月山コリーを傷つけたくないためにだった。だが、月山コリーは彼女の背中に付いていた不可解な傷跡を問い詰めたら白状したのだった。時期的にキャプテン・ミルクの仲間になって宇宙を旅していたために、約5年間も復讐のチャンスが訪れなかったのだった。


チコガラ魔は2階のトイレから飛び出すとジャム将軍の元に走った。





月山コリーは走りながらキャプテン・ミルクに緊急のテレパシーを送った。


『キャプテン・ミルク、横立ちミントくんを倒しました。復讐を果たしました。今からそちらに向かいます』


『今はダメだ! 来るな! 俺は風呂場にあるサウナ室に隠れている。ジャム将軍が風呂場にいるんだ。来るな! そのままファンタジー・ドラゴン号に引き返せ!!』


『分かりました。キャプテン・ミルク、気を付けてください』


『おう! 任せときな! ありがとう!!』





  ◇続いちゃう◇




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