永遠の薔薇
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 茂木多弥様)
「皆様、大変、長らくお待たせしちゃってさ。遂に敵の心臓部に到達したみたいでしてね!」
蒼井真之介より
キャプテン・ミルクはジャム将軍の浴場の前に立った。
ジャム将軍のお風呂は思いの外、案外広かった。泡風呂、電気風呂、熱湯風呂、水風呂、みかん風呂、薔薇風呂、滝風呂、サウナ、漢方湯がある広さだった。だがね、誰も入浴はしていなかった。とりあえず、キャプテン・ミルクは服を着たまま泡風呂に入ってみた。
「あ~、イマイチの温度だわ。ナメんな!」とキャプテン・ミルクは言ってすぐに泡風呂から出た。キャプテン・ミルクは胸にあるボタンを押した。服は直ぐに乾燥した。
今度は紫色した漢方湯に入った。
「ダメだダメだ。全然、漢方の匂いもしないし温かくもない。何が漢方湯だよ。ナメんなや。イカサマめ。頭にきた! 小便してやる! ナメんな!」とキャプテン・ミルクは言って漢方湯の中で小便をした。
次にキャプテン・ミルクは薔薇風呂に入ることにした。
「薔薇がいっぱいだと思ったら、何だよコレはよう? 薔薇の造花じゃないかい! ナメんなジャム将軍! 頭にきた! ウンコしてやる! ナメんな!」とキャプテン・ミルクは言って風呂の中でウンコした。 薔薇の造花に混じってウンコが浮かび上がってきた。キャプテン・ミルクは薔薇の造花風呂から出ると服を乾かして、直ぐに浴場にあるトイレに入ってお尻を洗った。お尻を綺麗に洗い終えるとサウナに行くことにした。
サウナはまあまあ快適な暑さだったので、キャプテン・ミルクはちょっとだけ気分が晴れた。
誰かが風呂に入ってきた。
キャプテン・ミルクは息を潜めてサウナの窓から風呂場を覗いた。
ジャム将軍と部下らしい小柄な男がいた。ジャム将軍の足元がおぼつかない。小柄な部下がジャム将軍の手を取って泡風呂まで連れて行った。ジャム将軍は泡風呂に入るとニコニコしだした。小柄な部下も一緒に泡風呂に入った。何やら談笑しているようだ。笑い声が聞こえる。キャプテン・ミルクは小柄な部下が邪魔くさいと思いながら様子を見ていた。ジャム将軍が泡風呂から出ると漢方湯に入った。気持ち良さそうな声を出しながら湯船に浸かるジャム将軍だった。
ジャム将軍は両手で漢方湯を掬うと顔を洗い出した。
「ふはははは。これこそ最高の漢方湯だわい。チコガラ魔よ、この漢方湯は飲めるんだぞ」とジャム将軍は部下のチコガラ魔に言って両手で漢方湯を掬うと美味しそうに飲み干した。
「この漢方湯、美味いっすよね」とチコガラ魔は同調すると、そのまま漢方湯に顔を付けて飲み出した。
「バカ野郎、生意気な飲み方しやがってよ。ふははははは!」とジャム将軍は嬉しそうに言うと同じように湯船に顔を付けて漢方湯を飲み出した。
キャプテン・ミルクは黙って様子を見ていた。先ほど、キャプテン・ミルクは漢方湯で小便をしたのだ。なかなかの量の小便だった。たぶん、ペットボトルの650mlは出したと思う。ここだけの話、正直に言うと、まあまあのウンコも漏らしていたのであった。キャプテン・ミルクは自然体なんでありまっす。したい時に小便をする、したい時にウンコをする。という事なんでっす。
「ぷはぁー。美味しいなぁ、美味しいなぁ、本当に美味しい。この飲める漢方湯は最高の品質だから美味しいなぁ」とジャム将軍は嬉しそうにハシゃいで言うと再び漢方湯に顔を付けて飲み出した。
部下のチコガラ魔は顔を上げずに夢中になって飲んでいた。
「よし、一旦、リフレッシュで薔薇風呂に行くぞ。後で漢方湯に戻って漢方湯を飲み直すぞ」とジャム将軍は赤らめた顔で言った。
「ハッ、かしこまりました。漢方湯、美味しいッスよね〜」とチコガラ魔は漢方湯が名残惜しいのかギリギリまで漢方湯を飲んでいた。
ジャム将軍は飛び込んで薔薇風呂に入った。チコガラ魔は入らずにジャム将軍の警護にあたった。
ジャム将軍は造花の薔薇を手に取った。
「永遠の薔薇は永遠の命を意味する。薔薇はまさにジャム将軍そのものだ。ふは、ふは、ふはははははは!!」とジャム将軍は言うと造花の薔薇を掬い上げると黒い物体に気づいた。
「ウンコだ!! 出来立てみたいなウンコだ!! チコガラ魔、お前のウンコか!?」とジャム将軍はブチギレていた。
「私は便秘なのでウンコはしていません」とチコガラ魔は震える声で答えた。
「誰のウンコだよ!? このウンコ、めちゃくちゃ臭いウンコだよ!!」とジャム将軍は大激怒しながら両手でウンコを掬い上げると、そのまま急いでトイレに持っていき便器の中に放り投げた。ジャム将軍は手を洗うと薔薇風呂に行き薔薇風呂の栓を抜いた。お湯が、静かに、ゆっくりと減っていく。
「横立ちミントくんに今すぐ薔薇風呂と風呂場のトイレを掃除しろと言って呼んで来い!!」とジャム将軍は怒鳴って言った。
チコガラ魔は一礼すると急いで風呂場から出ていった。
キャプテン・ミルクは食い入るようにジャム将軍の顔を見ていた。
◇続いちゃう◇




