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小指の影

  挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)

 

  挿絵(By みてみん)

(作画 ひだまりのねこ様)


  挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)





月山コリーはお尻のポケットからピンク色の布を取り出した。「りっちゃん布!」と月山コリーは小さく叫んだ。そう、魔法『りっちゃん布』を唱えたのである。(久方ぶりだよね〜。本当に懐かしい。じゃあ説明しようかな。布は布だが、ただの布ではない。聖骸布に憧れた布の「りっちゃん」という意志を持った女の子の布が念願叶って空飛ぶ布になれました、という事を先ずは報告します)月山コリーは大和愛人警部と座敷童子を『りっちゃん布』に乗せた。


月山コリーはキャプテン・ミルクに緊急テレパシーを送った。


『はい、こちらはキャプテン・ミルクだい!』


『キャプテン・ミルク、こんにつはー。元気? ちょっと聞いてくれるかな? 大和愛人という男と座敷童子をファンタジー・ドラゴン号に避難させたくてさ。いいですか?』


『大和愛人? 座敷童子? 誰だよ?』


『日本人です』


『月山コリー、ケツにカンチョーされたいのかい? 日本人がいるわけないだろうがよ。アースから、このふざけた惑星まで8000億キロ近くも離れちゃってるんだい!』


『本当に日本人なんですよ』


『ふーん。まさか日本人がいるとは。凄い。ちょっと、その大和愛人という奴の姿を「テレパシーカメラっ子で、だだっ娘」で見せてくれるか?(説明しよう。『テレパシーカメラっ子で、だだっ娘』はテレパシーカメラによるカメラの申し子で、テレパシーで想念的な目論みを維持しつつカメラを撮影して送れるという楽しいノリの魔法なのだ! 修学旅行や数学旅行にもってこいの魔法ですからね。にゃはははは。優れものさ)』


『はい。分かりました』


月山コリーはそっと大和愛人警部の姿を撮影した。撮影方法はまばたきである。急いで大和愛人の堂々たる全裸姿をキャプテン・ミルクに送った。


『裸? これが日本男児の大和愛人か? 良い面構えだ。よし。良いだろう。連れていけ。大和愛人の特徴は?』とキャプテン・ミルクは言った。


『目からビームを出しました』と月山コリーは言った。


『目からビームか。よし、月山コリー、そうしたら、おそらく奴は左足の小指からもビームを出せると思うんだが、一応奴に聞いてみてくれる?』


「すいません。大和愛人さんは左足の小指からビームを出せますかね?」と月山コリーはさりげなく聞いた。


「何故だ? なぜわかったのよ? 左足から普通のビームではなくてね、レーザーなんだよね。最新のレーザービームなんだ。何故、分かったんだろう? 秘密兵器の1つなのにさ」と大和愛人警部は信じられないという思いで首を振りながら言った。


「いやいや、なんとなくです」と月山コリーは誤魔化して言った。


『キャプテン・ミルク、左足の小指からレーザービームが出るそうです。なんで分かるんですか?』と月山コリーは驚きながらテレパシーで微笑ましく言った。


『大和愛人の写真を見たら左足の小指だけ爪が無くなっていて左足の小指の上部分に透明なカバーが貼ってあり、左足の小指の横に小さなボタンが1つあるのが見えたんだよ。その小さなボタンを押せば偽りに満ちた小指の爪が出てきて普通の左足の小指に見えるように設定されているんだ。今はわざとテーブルの角に左足の小指をぶつけた風にプラカラーで色を塗って欺いているのが確認できるのだ。さらなるカモフラージュをしているのがわかったんだい! あはははは。俺の目は騙せんよ!』とキャプテン・ミルクは素晴らしい観察力でカモフラージュの左足の小指を見抜いたのだった!


諸君、蒼井真之介は左足の小指を机の角にぶつけてしまってね凄く痛いのだ。痛さを忘れたくてね、左足の小指について書いてみたのだった。手の小指と足の小指って器用に動くから凄いよね〜。





  ◇続いちゃう◇

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