大和魂
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 茂木多弥様)
光の玉はションボリとした感じの弱々しい光を放ってから消えると単なる玉になって、そのまま邪魔くさい物体となり、そこに邪魔くさく居座った。
「な、何だよコレ?!」と月山コリーは言って玉に近付こうか迷った。
「山モネ、行って調べてこい」と月山コリーは倒れている山モネに言った。
「俺は山モネだぞ! あの山モネなんだぞ! 山モネが玉を調べる筋合いは全くない! 山モネを、あの山モネをナメるなよな! 俺こそは、あの山モネだぞ!」と山モネは月山コリーに怒鳴った。
「じゃあ、山モネ。調べてこい」と月山コリーは山モネの言葉を無視して山モネに言うと無理やり山モネの体を起こして立たせから山モネの背中を強く蹴った。
「こ、こ、この野郎! さっきから山モネをナメやがって!!」と山モネが怒鳴ると月山コリーに殴りかかった。
月山コリーは山モネのパンチを片手で受け止めると山モネの体を担ぎ上げてから玉に目掛けて山モネ投げ捨てた。
玉の側に倒れた山モネは立ち上がって玉を触った。
「この玉は丸というより平行四辺形みたいな形だぞ」と山モネは言った。
「この野郎! 玉のクセに偉そうに!!」と山モネが怒鳴って玉を殴った。
玉にヒビが入った。
玉は粉々に割れた。
玉の中から正座をしている男が現れた。
男は目を閉ざしていた。
男はゆっくりと目を開けると静かに立ち上がったが足のシビれで立てずに転がるように倒れてしまった。
男は全裸だった。
男は女座りをしてから体を起こすと再び立ち上がった。
「おい、貴様は誰だ?」と月山コリーは全裸の男に言った。
「お前こそ誰だ?」と全裸の男は言った。全裸の男は月山コリーに対して全く怯んでもいないし恐れてもいなかった。
「月山コリーだ」
「俺は大和愛人だ」と全裸の男は言った。
「ここは何処だ?」と大和愛人は言った。
「お前、職業は?」と月山コリーは笑いながら言った。
「警部だ。嵐が丘警察署に勤めているんだ」
「嵐が丘警察署? 知らんな」と月山コリーは言った。
「何だか急に体が浮いたと思ったら光に包まれて、こんな砂漠めいた場所にいた」と大和愛人警部は困り果てた顔を浮かべて言った。
「本当にタクトさんに申し訳ない。せっかくコメントを書いてくれてポイントも入れてくれたのに……」と大和愛人警部は言った。
「貴様、何の話をしているんだ?」と月山コリーは不思議そうな顔をして言った。
「今、何時だ?」と大和愛人は言った。
「さあね」と山モネが横から言ってきた。
「今は何なんだ?」と大和愛人警部は言った。
「今は50世紀だ」と月山コリーは言った。
「……。」大和愛人警部は黙ってしまった。
大和愛人警部は月山コリーの後ろにあるムササビ・ジュニア号を見て驚愕した。
「あ、あれは?」と大和愛人警部はムササビ・ジュニア号を指さして言った。
「宇宙船だよ」と山モネが言った。
「お前に聞いていない。黙ってろ」と大和愛人警部は山モネに冷たく言った。
「あれは敵の宇宙船だ」と月山コリーは言った。
「宇宙船? 何の話だ?」と大和愛人警部は言った。
「キャトルミューティレーションをするタイプの宇宙船なら見た事があるけど、こんなにバカでかい宇宙船は初めて見た。ここは何処だ? 貴様たち、なんで、そんなに殺伐とした悲しい目をしているんだ?」と大和愛人警部は言って、月山コリー、山モネ、毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつ、就寝前スゴクシゴク・夢みがつを見つめた。
「俺は一体どうしちまったんだ? 原作者の蒼井真之介が『大和愛人警部』という俺の晴れ姿を描いた小説を勝手に一気に削除したので抗議しようとしたけどもさ。それにしてもタクトさんに申し訳ない……」と大和愛人警部は言って辺りを歩き回った。
「今は21世紀じゃないのか?」と大和愛人警部は月山コリーに聞いた。
「今は50世紀だって言ったよな」とまた山モネが横から言ってきた。
「お前、死にたいのか?」と大和愛人警部は山モネに言うと山モネの胸ぐらを掴んだ。
「離せよ! 俺は山モネなんだぞ!!」と山モネは言って大和愛人警部にツバを吐いた。
大和愛人警部は口だけで笑った。
「死ね!」と大和愛人警部は静かに呟くと目から愛人ビームを出して山モネを完全に消してしまった。
驚いた月山コリーは身構えて少しだけ後ろに引き下がった。
☆続いちゃう☆
21世紀の最強にヤバい男、大和愛人警部が、何らかの事情で50世紀に飛ばされた模様です。大和愛人警部、50世紀の超危険人物である月山コリーと、偶然、対面しちゃった。テヘッ。




