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超危険な男は月山コリー

  挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)

 

  挿絵(By みてみん)

(作画 ひだまりのねこ様)挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)







一方、月山コリーは荒くれ者に挟まれる形でムササビ・ジュニア号から地上に出てきていた。地上は何となく空気が世知辛く淀んでいた。


荒くれ者たちは月山コリーを囲んだ。


「おんどりゃコラ。ヘンドリモンドリをよこせや!!」と荒くれ者のリーダーである、毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつが怒鳴りつけた。毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつはムササビ・ジュニア号の地下にある牢屋の門番で木均惑星もっきんわくせいで生まれ育った木均人である。木均人は木琴に憧れている。木琴のような心躍るような音色をイメージしてLIFEを謳歌するという夢を持っているのだが、残念なことに木均惑星の木均国では楽器はカスタネットだけしか持っちゃダメという法律に支配されていて木琴NGであり、その他の楽器も持てないとなっているのだ。可哀想な話ではあるよな。


「ケッ。こんな時にカツアゲかよ? ふざけんなアホンダラ!! 今な、持ってないぜ」と月山コリーは笑いながら言った。


「嘘こくなや!! オナラこくなや!! ナメんなや!! ふさげんなや!! こんな時になんだけどもよ、はやくヘンドリモンドリをよこせや!!」と毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつは怒鳴り散らして回し蹴りを披露した。


「このアホンダラ!! 戦場にヘンドリモンドリがいるのかよ?! ナメんなや、チンチクリンのアホンダラ!!」


「ち、チンチクリンだと? それにアホンダラだと? テメェー!!」と毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつが言いやがった。


「とにかく、下っ端の分際のカスなアホンダラのお前たちに聞くよ。ジャム将軍はどこら辺にいるんだよ?」


「誰が教えるかよ!!」


「アホンダラ!! 早く答えろよ!! このアホンダラ!! ところで貴様の名前は?」


「毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつだ!!」


「アホンダラにピッタリな名前だな。バカみたいな名前だしよ。フッ」と月山コリーは言って鼻で笑った。


「鼻でな、笑うなやっ!!」と毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつの隣にいた大男が月山コリーの胸ぐらを掴んで言った。


「なんだよ?! 貴様は?」と月山コリーは大男の手を払い除けて言った。


「俺はな、就寝前スゴクシゴク・夢みがつだ!!」


「兄弟か?」


「いや違う」


「ひょっとして……木均人か? 木均惑星の木均人?」


「そうだ。木均人は同じような名前がウジャウジャいて困り果てている宇宙人なんだ。ちなみにオラの友達には朝日前スゴクシゴク・夢みがつという奴がいるし、夜更けにスゴクシゴク・夢みがつという名前の奴もいるんだぜ」


「ふーん。宇宙人も色々とあるんだな。それにしても、なんとなく、卑猥な名前だよな」


「テメェーこの野郎! どこが卑猥なんだよ!! 至るところにあるしさ、ごくありふれた普通のマイネームイズじゃねーかよ!!」と就寝前スゴクシゴク・夢みがつの隣にいた痩せた男が月山コリーの胸ぐらを掴んで叫んだ。


「貴様は?」


「俺様は山モネだ!!」と痩せた男の山モネは言って月山コリーの胸ぐらを激しく強く強く強く強く揺さぶった。


月山コリーは何も言わずに山モネの頭を叩いた。


あっという間に山モネは倒れた。


「山モネーっ!!」と毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつは叫んだ。


「山モネ、死ぬなよな!!」と就寝前スゴクシゴク・夢みがつは泣き叫んだ。


「こうなりたくなかったら早くジャム将軍の居場所を言え!」と月山コリーは言って死んでいるように倒れて見える山モネの背中に足を乗せた。


「この野郎!! 山モネをなめるな!! 俺は山モネだぞ!」と山モネはジタバタしながら叫んだ。


「山モネ?! 生きてたか?」と就寝前スゴクシゴク・夢みがつは優しく微笑んで涙を拭いた。


「就寝前スゴクシゴク・夢みがつよ、勝手に殺すなや! 俺は山モネだぞ!」


「山モネ、山モネってうるさいな。山モネよ、ジャム将軍は何処だ?」


「さあね。知らんね。ピーィ、ピーィ、プピピピピーィ」と山モネは地面に倒れたままジタバタしながらも必死に口を尖らせて口笛を吹いて誤魔化した。


その時、地面から熱が噴き出て辺り一面に光が放たれて地鳴りが続くと光の玉が現れた。


月山コリー、毎日色々・スゴクシゴク・夢みがつ、就寝前スゴクシゴク・夢みがつ、山モネは目を背けて地面に膝をついてしまった。





 

   ☆続いちゃう☆

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