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ゴロンポン

  挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


  挿絵(By みてみん)

(作画 ひだまりのねこ様)


  挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)





ぷぁーぽー

ぷぁーぽー

ぷぁーぽー

ぷぁーぽー

ぷぁーぽー


突然、宇宙警察のパトカーのサイレンが轟わたった。パトロールしていた宇宙警察の警部ゴロンポンが暴れる4人の男たちの姿が目に入ったのだ。


パトカーがグラウンドの真ん中で停まると、運転席のドアが開き、中から警部ゴロンポンが眠たげな顔をして出てきた。


「君たち、何故、暴れてる?」と警部ゴロンポンは乳首山乳首校長先生の背後に来て言った。警部ゴロンポンはよれよれの黒いダッフルコートを着て、柔らかなオールバックのヘアスタイル、手にはぬるくなった緑茶のカップを持っていた。


「いやいや暴れてないです」と地理丘乳首大学の校長先生である乳首山乳首校長先生は、とびっきりの嘘をこいて言った。


「暴れてないです、暴れてないです」と三半規管ジローは強張った笑顔を浮かべて言った。


「暴れてないっすネ。ハアハアハア。全然、暴れてないっすよ。ハアハアハア」と蜘蛛雲苦悶は苦しそうに言った後、地面にしゃがみこんでしまった。


「暴れていました!! 弾けながら皆で和気あいあいで暴れていました!! 発端は乳首山乳首校長先生が僕の退学届を破り捨てた事です。大いに暴れていました!! 暴れん坊な僕がここまで正直に自白するのは珍しいのです。大いに暴れていました。はい、暴れていましたよ」と荒万チズオ番長は胸を張って自信に満ち溢れて言い切った。


「そうだった、そうだった。暴れていましたっすネ。ハアハアハア」と不利になるのに番長に追随する蜘蛛雲苦悶は疲れがピークにきて女座りをして言った。


乳首山乳首校長先生と三半規管ジローは荒万チズオ番長をキツく睨みつけた。


「とりあえず、4人とも署まで御同行願います」と警部ゴロンポンは言うとパトカーに向かって歩いた。


「すみません、ちょっと待ってください。色々とありましてですね。確かに暴れていました。暴れていましたが、4人とも五体満足健康優良児として頑張ってまいりました。健康を証明するためにですね、グラウンドでですね、鬼ごっこをしていたんですよ。暴れているようにみえますがね。もうすぐ運動会が近いですから」と三半規管ジローは嘘を言うと落ち着きなくウロウロし出した。


「それも踏まえて詳しい話は署で伺います。早速、御同行願います」と警部ゴロンポンは穏やかに言うと4人に手招きをしてパトカーの後部座席を指差した。


「見逃してくれませんかね? 運動会のためのレッスンをしただけなんですよ」と三半規管ジローは警部ゴロンポンの腕を掴んで言った。


「署で伺います」と警部ゴロンポンは譲らずにパトカーの後部座席のドアを開けた。


「すみません、お願いしますよ。運動会が終わったら、すぐに冬が来るんですよ。サンタクロースにプレゼントをねだる準備をしないといけなくなるし。本当にすみません」と三半規管ジローは警察署に行きたくなくて意味不明な事を口走った。


「ここで話しても仕方ないです。詳しくは署で伺いますから」


「あんた、分からずやだな! さっきから謝ってるべや!!」


「誤って済むなら警察はいらないでしょうが!! あんたこそ分からずやだな!! とにかく、署に同行願います!!」


「チッ」三半規管ジローは舌打ちした。


「警察の方、一言、いいですか?」と荒万チズオが話に加わってきた。


「どうぞ。なんですか?」と警部ゴロンポンは緑茶を一口飲んで言った。


「地理丘乳首大学には運動会なんてものはありませんよ。このオッサン、嘘つきです」荒万チズオ、やはり、気が強すぎる男である。


「この野郎!!」三半規管ジローは荒万チズオに飛びついた。


「離れろや!!」荒万チズオは三半規管ジローに背負い投げをした。


三半規管ジローは地面に仰向けに倒れて激しく咳き込んだ。


「警察の人! 暴行されました! 生意気なガキを逮捕してください!」三半規管ジローは痛そうなフリして言った。


荒万チズオはふんぞり返って三半規管ジローを睨んでいた。


「逮捕はできません。襲われた青年の正当防衛なのでね。最初に飛びかかったアンタが悪い。なので、今何時だ? 午後6時40分。暴行事件としてアンタを逮捕する!!」それまで優しく応対していた警部ゴロンポンは藪睨みで三半規管ジローを睨むとパトカーの助手席に座っていた大柄な女性に目配せした。


女性は頷くとパトカーから降りた。


身長180センチはあろうか、少しふくよかでカーリーヘアーの女性が現れた。女性の頬には青いアザがあった。殴られたばかりのアザに見えた。女性は手錠を取り出すと三半規管ジローの元に歩いた。三半規管ジローはたじろいでいた。


「さあ、立て!」と警部ゴロンポンは三半規管ジローに言った。三半規管ジローは座って抵抗をしていた。ふくよかな女性は三半規管ジローの頬をビンタした。三半規管ジローは吹っ飛んで気絶した。女性は三半規管ジローの手首に手錠を掛けると両足を持ってパトカーまで引きずった。三半規管ジローは目が覚めた。体を揺すって抵抗をするとふくよかな女性は三半規管ジローの頬をビンタした。三半規管ジローは気絶した。ふくよかな女性は三半規管ジローを抱きかかえると開いている後部座席のドアを閉めて運転席の下にあるトランクが開くボタンを押した。トランクが開くと同時に三半規管ジローは目覚めた。ふくよかな女性に抱き抱えられて驚く三半規管ジローはたくましい女性の腕の中で暴れた。ふくよかな女性は三半規管ジローの頭に頭突きした。三半規管ジローは気絶した。ふくよかな女性は三半規管ジローをトランクの中に入れた。三半規管ジローは目が覚めた。トランクの中にいることに驚いた三半規管ジローはトランクの中で暴れた。ふくよかな女性は三半規管ジローの頬をビンタした。三半規管ジローは気絶した。





 ☆続いちゃう☆

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