表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/305

叫んで踊る女と見覚えある指輪をしている女についての考察

誤字脱字がありそうな最新作になりました。

編集しつつでよろしくお願いいたします。

 キャプテン・ミルクは目を細めて画面を見ていた。画面をゆっくりと横切っていく女性は、お天気キャスターのミリンダショーユさんの丁度左斜め後方に立ち止まった。

 

 

 女は生放送番組だと気付いていないのかいるのか知らんが、カメラに向かって手を振ったり、唾を飛ばしたり、「お前らよう、全員、『歯ざらりポラパルト』だ! 頑張っている彼女を苦しめやがってよ。全員『歯ざらりポラパルト』にしてやるわ!」と激烈に汚い言葉で罵ったり、(読者の皆様、お久しぶりじぇすね。本当に御無沙汰しちゃって。お久しぶりじぇす。ではでは説明しよう。『歯ざらりポラパルト』とは50世紀における最大級の罵り言葉の1つであるのだ。罵倒をメタファー的に集めた頭文字にして嫌みのある悪口を意味するのだ。

 

 ◇歯ざらりポラパルト◇

 

 『歯』歯を残業まみれの無能なあんちくしょうの様な歯クソみたいにしてやる、

 

 『ざ』ざっくばらんなあんちくしょうの嫁のような歯クソまみれにしてやる、

 

 『ら』螺旋階段だらけの7280階建て超高層マンションの最上階に住むあんちくしょうの歯クソみたいにしてやる、

 

 『り』リスクだらけの人生を生きているあんちくしょうの人生の伴侶にしてやる、

 

 『ポ』ポメラニアンより黒目がちな目にしてやる、

 

 『ラ』ラッキョウばかり食べて暮らす生活により、塩分過多で体調不良になった君を強く叱るあんちくしょうの歯並びと同じ様な歯並びにしてやる、

 

 『パ』大仏パーマのオバちゃん連中や、大仏パーマのお婆ちゃん連中と全く同じ様な大仏パーマを頭に当ててやる、

 

 『ル』ルールを守らない自由な小説を書きたいというあんちくしょうに敬意を払うように仕向けてやる、

 

 『ト』とりあえず、俺に、僕に、私に謝れ、の頭文字が『歯ざらりポラパルト』なのである。それが50世紀の最新型の罵り言葉である『歯ざらリポラパルト』なのだ。

 

 頑張って21世紀を生きぬく君たちへアドバイスを送るよ。


 真似をして絶対に絶対に絶対に絶対に、21世紀でも『歯ざらりポラパルト』を口にしたり言ってはいけないし使ってもいけないよ。いくら50世紀の最新型の罵り言葉であってもだ、21世紀に生きる君たちが使うのには早すぎるのだ。21世紀に生きる君たちよ、21世紀には21世紀の罵り言葉がある。調べたが「ウンコたれのクセによう」、「小便小僧より小さいクセによう」、「いんきんたむしの飼い主のクセによう」、「鼻くそ野郎のクセによう」、「ウンコのクセによう」、「バカのクセによう」等々。いつの時代でもだ、人を悪く言ったり罵ったら絶対にダメだよ~う)自分のお尻を叩いてあっかんべーをしたり、シャドーボクシングを披露したり、しゃがんでから両腕を突き出してジャンプしたりした。

 

 女はストレッチをしてからカメラに向かってダンスを踊り始めた。

 

 「いくわよ~! 『東区北方面ジャイジャイダンス』を踊るから見てみそ~!」と女は大声で叫んで踊りまくった。

 

 ミリンダショーユさんは生放送の実況中にも関わらず驚いて後ろを振り向いたが実況を続けていた。

 

 (再び説明しよう。『東区北方面ジャイジャイダンス』とは、もちろん、読者の皆さんも御存知の、あの偉大なダンサー、49世紀に生きた伝説的な最高のダンサー、カスチン・コチキュン(アダ名はカスちゃん)が25歳の時に山で遭難した時に閃いた魅惑的のダンスのことだ。救出された時のカスチン・コチキュンが言った言葉は50世紀のダンサーたちにとって心の支えにもなっているのだ。その言葉とは?

 

 『私は標高2万8000メートルもある「ぺロちゃんの山」の1万メートル辺りで遭難して救助隊が来るまでの100時間、水も食料も取らずにひたすら閃いたダンスを踊りまくった。忘れないためにもね。踊りまくって、踊りまくって、踊りまくったわ。踊りながら次々とアイデアが浮かんでいき『東区北方面ジャイジャイダンス』を生み出していったわけなのよ。だからさぁ、若いダンサーたちも私の経験を真似てね、皆も、是非、山で遭難してきて欲しいの。遭難して『東区北方面ジャイジャイダンス』を踊ってリアルな体験をして欲しいのよ。『東区北方面ジャイジャイダンス』を踊ってさ『東区北方面ジャイジャイダンス』をマスターしてごらんなさいよ。極限の中で踊り明かしてみれば見えないものが見えてくるわよ。ねっ。踊ってよ。踊ってみてよ。ねっ。お願いだから遭難しなってばよう。山で遭難してみてさ、ひたすら踊ってみれってばよう。何処の山でも良いから遭難してこいってばさ。遭難してから『東区北方面ジャイジャイダンス』を踊ってごらんって言いたいわけなのよ。さぁ、今すぐ遭難して!』という踊ったような打ち上げられたような名言を残したカスチン・コチキュンは偉大なダンサーなのだ)

 

 カスチン・コチキュンの『東区北方面ジャイジャイダンス』を生放送中に踊る怪しい女は紫色ワンピースを着て頭には白い帽子を被り、顔の半分以上が隠れるサンゴラレス(説明しよう。女性用のサンゴラレスだ)を掛けていた。口にはピンク色のマスクをしている。嫌でも目立つ。派手な女の子に見えるが、キャプテン・ミルクは、踊っている女の本質は清楚であると見抜いていた。

 

 「あの女、隠し通せないぜ。いくらかの照れがあるからな。無理して悪ぶっちゃってさ。シャイで優しい女だって世間や宇宙に対して中指を立てたくなることだってあるはずさ。だってHumanだもの」と湯船に戻ってキャプテン・ミルクは言った。

 

 しばらくすると、別の女が画面に現れた。

 

 暑いのに黒いコートを着て黒いサンゴラレスを掛けて黒いマスクをしていた。

 

 妙に辺りを警戒していて、時おり、チラチラと生放送中のカメラに気付いて見ていた。

 

 黒いコートの女は左手で自分の首を触ると指輪が太陽に反射して光った。黒いコートの女は黙ってうつ向いたまま腕を組んでいた。

 

 黒いコートの女は『東区北方面ジャイジャイダンス』を踊る女に向かって頷くと、2人は手を繋いで一目散に走り去ってしまった。

 

 キャプテン・ミルクは黒いコートの女の指輪を見て考え込んでいた。

 

 「う~ん、特に黒いコートの女の方が気になるな。朝早くに暑苦しい姿で若干落ち込んでいたのはなぜだろうか? 怪しげなムード満載だが。なんか見覚えがあるんだよなぁ。もしや、いやいやまさかね。でもな、指輪がな……」とキャプテン・ミルクは胸やけを堪えながら『1000%天然優良シリカとゲルマニウムと水素入りの温泉水』(説明しよう。1000%天然の本家本元、混じり気無しの素晴らしい温泉水なのだ。爆湯船惑星から直輸入した温泉水だ。ファンタジー・ドラゴン号の乗組員たちの部屋に常備されている温泉水でもあるのだ。キャプテン・ミルクが乗組員たちの健康を考えて自腹で買っているのだ)を飲んで言った。

 

 ミリンダショーユさんは走り去る2人の女を見ながらお天気の実況をしていた。

 

 「おや!? こ、これは一体なんだ!?」とキャプテン・ミルクは言うと湯船から立ち上がり、また画面に近付いた。

 

 砂ぼこりが舞いながら総勢800人近くの野郎どもが地鳴りを立てて2人の女の跡を追うかの如く走って、そのまま画面を横切っていったからだ。

 

 ただならぬ様子に驚いているミリンダショーユさんの実況が初めて止まっていた。

 

 

 

 オープニングテーマソング

 

『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』

 

 作詞 蒼井真ノ介

 作曲 蒼井真ノ介

 編曲 蒼井真ノ介

 歌  えりかちゃん




宇宙に行こうよ 

宇宙の果てにはさ

光の壁があるって話よ

ツルッと光よりも輝く

あんちくしょうに夢中よ

あたい月よりアイツ好きさ 

あたい星よりアイツ好きさ

 

あたいナウい船長と

ナウい宇宙船の持ち主の

あんちくしょうがさ 

とぅきでぇ~す(好きで~す)

 

痒い背中に孫の手が欲しい

痛いお尻に座薬と塗り薬よ

朝から晩まで歌っている鳥

お願いシャラップだい!

 

好きなあいつに付きまとい

好きなあいつに睨まれて

好きなあいつにドキドキ

ラブレターをあげちゃった

偶然のフリして

無理矢理鉢合わせたのさ

 

恥ずかしいけどもさぁ

あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!

 

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

 

我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆

 

 

 

 『ちょっと、すいません、すいません、ミリンダショーユさん。話の途中でしたが、ミリンダショーユさん、今の、後ろにいた集団は何ですか?』と画面の左上にワイプで映る人気アナウンサーの滝パイ子(27歳)は言った。

 

 『分からないっす。ラルルラボン祭りにでも行くんですかね? 分からんっすね』とお天気キャスターのミリンダショーユさんは口の悪い言い方をした。

 

 『凄い人数でしたよ!』滝パイ子は興奮して言った。

 

 『私も驚いています。その前にいた二人組の女の子も気になっています。パイ子さんも気付いていましたか?』とミリンダショーユさんは言ってハンカチで額の汗を拭いた。

 

 『気付いていました。放送禁止の罵り言葉と東区北方面ジャイジャイダンスを踊っていましたね』と滝パイ子は言って原稿を机の横に置いた。

 

 『ミリンダショーユさん、今から先ほどの集団と二人組の女を追ってリポートしてください!』と滝パイ子は予想外な事を言った。

 

 『えっ!? パイ子さん、私がですか?』

 

 『そうです。ニュースになりそうな予感がします』

 

 『でもパイ子さん、私はお天気キャスターですよ? ジャーナリストではありません』

 

 『ずっとお天気キャスターで良いの? ジャーナリストになりたいという夢は捨てるの?』

 

 『ちょっとパイ子、生放送で私の夢をバラさないでよ!!』とミリンダショーユは絶叫した。

 

 『ミリンダショーユ、高校生の頃から「私、ジャーナリストになりたいんだ。いつか必ずサスカッチを捕まえて飼育したいんだ」と言っていたじゃないのさ!!』とパイ子は立ち上がって怒鳴り返した。

 

 『パイ子、今の私を見てよ! 彼氏に振られて自信を失ったロンリー・ガールなのよ。急にジャーナリストなんてできるわけないじゃん。今の私はね、傷ついた心がジャーナリストになる夢を拒絶しているのよ。私は悲しいのよ!』


 『ミリンダショーユ、人生をなめんなよ! 甘ったれるな、このバカ女! 男なんてこの宇宙に腐るほどいるわい! ミリンダショーユ、人生をなめんなよな、この歯ざらりポラパルト!! あっ……』と滝パイ子が怒鳴り散らした後に禁句を叫んで絶句すると、突然、画面が真っ暗に切り替わり「しばらく御待ちください」とピンク色の文字が出てきた。

 

 キャプテン・ミルクは『コッペパンTV局』に電話を掛けた。

 

 『はい、コッペパンTV局の佐々木です』とTV局の受付女性が出た。

 

 『今、放送されいる「報道ニュース50世紀」という番組のアナウンサー、滝パイ子に繋いでほしい。「視聴者ディスカッション機能」を使います』とキャプテン・ミルクは言った。(説明しよう。「視聴者ディスカッション機能」とは衰退したテレビ業界で働く連中がヤケクソ気味で出したアイデアの事で、視聴者もリアルタイムで番組に参加したり、させたり、制作できたりすることができる機能のことなのだ)

 

 『分かりました。滝パイ子アナウンサーに繋ぎます。貴方のお名前は?』とコッペパンTV局の受付女性の佐々木さんは小さな声で言った。

 

 『ペンネーム、船長です』

 

 『はい、船長ですね。分かりました。繋ぎます。しばらく御待ちください』と佐々木さんは緊張しながら言った。

 

 電話を待っている間、キャプテン・ミルクはウンコがしたくなったので全裸でトイレに行った。

 

 

 

☆続いちゃう☆

 

 

 

 エンディングテーマソング

 

『恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに』

 

作詞 蒼井真ノ介

作曲 蒼井真ノ介

編曲 蒼井真ノ介

歌  えりかちゃん



気持ちを抑えて

貴方を見つめると

涙が溢れてたまらんわ

好きな気持ちを隠して

辛くてもう嫌になるわ

 

お月さん

お月さん

応答願います

お星さま

お星さま

寂しくて参っちゃってさ

ねぇねぇ

私の話を聞いてくれる?

お願いします 

 

やけ食いしたら負けよ

夜食を我慢して

ダイエットしようかな?

ダイエットしてさぁ

絶対に綺麗になるからね

綺麗になってウホホホホ

 

負けてたまるかやったるで

甘いお菓子なんかにさ

こっちからバイバイキーン

本当にバイバイキーン

バイバイキーンのバイバイキーン 

 

好きな人を想いたいの

毎日抱きしめていたいの

貴方の笑顔を守りたいの

私は貴方が好きなのよ

ねぇ本気になってよ

こんにくしょう

私に振り向け振り向け

こんにくしょう

 

夜更かしばかりして

本当に困っちゃう~

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

 

それがあたいよ

あたいの姿なのよ

 

好きでぇ~す

エヘヘヘヘ

好きでぇ~す

ウフフフフ

好きでぇ~す

"LOVe"

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに~

ありがとう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ