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キャプテン・ミルクのSING

  挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


  挿絵(By みてみん)

(作画 ひだまりのねこ様)


  挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)






月山コリー、トム、青空ウイングス子は人質の女性たちを引き連れて非常階段を出ると、そのままムササビ・ジュニア号から外に出ていった。


外に出ると5人の兵士たちが立ちはだかっていた。月山コリーはトムの耳元で小声で話して促すとトムは頷いて青空ウイングス子と人質の女性たちとファンタジー・ドラゴン号に向かって歩き出した。


月山コリーは無表情のまま早足で5人の兵士たちに向かって歩き出した。



☆☆☆☆☆



一方のキャプテン・ミルクは牢屋にいるあぐらをかいた男か女か分からない人物に近付いていった。


キャプテン・ミルクはあぐらをかいた人物の側に来た。


「大丈夫か?」とキャプテン・ミルクは声を掛けた。


「大丈夫じゃないです」とあぐらをかいた人物は言った。


「あなたはマン? ウーマン?」とキャプテン・ミルクは言った。


「ウーマンです。女だよ」


「名前は?」


「メロン子です。ポップスメロン子です」


「ポップスメロン子さん、今、どんな状態? 大丈夫?」とキャプテン・ミルクは聞くと魔法でポップスメロン子にミント色したナイトガウンを着せた。


「大丈夫じゃないです。めちゃくちゃ苛つきます」


「拉致された状況と、簡単に牢屋内での生活はどういった感じだったのか聞かせてくれないか?」


「道を歩いていたら変な男に『お菓子とおやつをあげるから遊ばない?』と声を掛けられた後に男の目を見つめていたら、どうやら催眠術をかけられて。目が覚めたら、ここにいました。皆、全裸だったのは暑いからなんです。クーラーや扇風機もない地下に牢屋があるわけで。午前中は38℃、午後からは33℃という気温でした。服は全部、兵士に持ってかれました。私の場合、約半年間、牢屋にいましたね。もうめちゃくちゃイラついてます」


「なるほどね。ポップスメロン子さん、今、何が必要ですか? ほしいものはありますか?」


「文化が欲しいです。エンターテイメントや、にぎやかなものに触れたい」


「なるほど、分かります」


「お願いがあります」


「ポップスメロン子、なんですか?」


「何か歌ってくれませんか?」


「急に言われてもね……」


「何でもいいんです。アニメの歌、ロック、ブルース、ポップス。何でも構いません」


「困ったな。うーん。そうだ! 歌詞は俺が作ったオリジナルなんですが、メロディーはクソゲーからの果し状というか。『歌詞を付けれるもんなら付けてみろよ!』と常に挑まれているかの如く見下してくるクソゲーのメロディーがあるんですよ」


「クソゲー?」


「ポップスメロン子さん、クソゲーです」


「是非、聞いてみたいわ」


「『デルタ・プリンセス号の風に吹かれて』というタイトルを付けてみました。ポップスメロン子さんはミシシッピー殺人事件って知ってますか?」


「知らないですね」


「俺が最も愛したクソゲーなんです」


「それは凄い」


「ではミシシッピー殺人事件のメインメロディーに乗せて歌わせて頂きます。タイトルは『デルタ・プリンセス号の風に吹かれて』です」


「楽しみです!」





ミシシッピー殺人事件のメインメロディーに乗せてキャプテン・ミルクが、つまりは蒼井真之介が作詞した『デルタ・プリンセス号の風に吹かれて』


だけど僕と君で歩く 

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く 

焦りと恐れのはざまに身を焦がして


ナイフが飛んで死んじゃった

落とし穴でも死んじゃったし

船酔いに耐えて捜査なんて

悲しい因果にやりきれない


だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

必ずホシを見つけてギャフンと言わせる



だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

焦らずにいけば必ずどうにかなる


おでこにナイフ突き刺さり

落とし穴でお陀仏になり

船酔いに耐えられない

苛立つからワトソン殴るぞ!


だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

必ずホシを見つけてギャフンと言わせる


だけど僕と君で歩く 

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く 

焦りと恐れのはざまに身を焦がして


だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

必ずホシを見つけてギャフンと言わせる




「ポップスメロン子さん、いかがでしたでしょうか?」


「素晴らしいです! 子宮に響く歌詞ですね! ミシシッピー殺人事件はクソゲーなんですか?」


「俺かもっとも愛したクソゲーですね。クソゲーの中のクソゲーですが愛しています」


「そのクソゲーもクソゲー冥利につきますね」


「あはははは! ポップスメロン子さんはわかってらっしゃるね!」


「ところでお兄さんの名前は?」


「申し遅れました。キャプテン・ミルクです」


「あらまあ、どうしましょう。噂はかねがね伺っておりますよ。改めてありがとうございます」


「いえいえ、なんのこれしき」


「キャプテン・ミルク、もう一度、『デルタ・プリンセス号の風に吹かれて』を歌ってくれませんか?」


「照れるけどいいですよ。では、コホン」




ミシシッピー殺人事件のメインメロディーに乗せてキャプテン・ミルクが作詞した『デルタ・プリンセス号の風に吹かれて』


だけど僕と君で歩く 

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く 

焦りと恐れのはざまに身を焦がして


ナイフが飛んで死んじゃった

落とし穴でも死んじゃったし

船酔いに耐えて捜査なんて

悲しい因果にやりきれない


だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

必ずホシを見つけてギャフンと言わせる



だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

焦らずにいけば必ずどうにかなる


おでこにナイフ突き刺さり

落とし穴でお陀仏になり

船酔いに耐えられない

苛立つからワトソン殴るぞ!


だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

必ずホシを見つけてギャフンと言わせる


だけど僕と君で歩く 

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く 

焦りと恐れのはざまに身を焦がして


だけど僕と君で歩く

ひたすら船内を競歩のように

だけど僕と君で歩く

必ずホシを見つけてギャフンと言わせる





 ☆続いちゃう☆





  挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

歌詞は2分で、できました。あはははは。


           蒼井真之介より

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