最強現る
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
キャプテン・ミルクは水色の鍵を回した。
ガチャン
鍵が開く大きな音で100人の若い女性たちは一斉に静まり返りキャプテン・ミルクを見た。
「いや〜ん。スケベ! エッチ〜。ハンサムなクセにスケベ!!」と大合唱に近い悲鳴が響いた。人質の女性たちはキャプテン・ミルクの美男子ぶり、ハンサムな顔立ち、美しいルックスに気付いて一気に本来の自分を取り戻して乙女の姿に戻ったのだった。
キャプテン・ミルクは両手を広げた。
「♪ヨロコンデクレタラ・ウレシイヨーン♪」とキャプテン・ミルクは不思議な歌を歌った。
キャプテン・ミルクは何らかの魔法を唱えたようで乙女たち全員の体にミント色のバスローブが着せられていたのだ。
人質の女性たちは、皆、泣き出した。長いこと裸のまま地下室にある牢屋に閉じ込められて辛い思いをしていたので、服を着ること自体本当に久しぶりな事だったのだ。
人質女性たちは黙ってキャプテン・ミルクを見ていた。
キャプテン・ミルクはテレパシーをした。
『月山コリー、トム、青空ウイングス子。大至急、ムササビ・ジュニア号にある地下室の牢屋に来い。人質100人を無事に保護した。人質全員をファンタジー・ドラゴン号内に連れていけ。まず最初に人質全員を浴室に連れていけ。入浴させろ。入浴する時にはティモテを100本分を用意しろ。人質全員に手当て療法をするんだ。乗組員全員で手当に当たれ。ファンタジー・ドラゴン号専属の保健室のおばさんこと、小豆おばさんにも連絡をしておけ。ファンタジー・ドラゴン号の保健室は500人は収容可能だ。入浴後に保健室で人質全員に食事を与えろ。分かったな。今から2分以内に俺のところに来い。分かったな?』
『了解です』月山コリー
『分かりました』トム
『はいよー』青空ウイングス子
テレパシーを終えた30秒後には月山コリー、トム、青空ウイングス子がキャプテン・ミルクのいる牢屋の前に現れた。
3人とも全てを悟り、黙々と仕事に励んだ。トムが100人いる女性たちに対して救出作戦中は1喋らないこと2騒がないこと3落ち着いて行動をすることを伝えた。三人共、あまりにも酷い悪臭が漂う牢屋の中に入っても顔色一つ変えずに人質を誘導する仕事に徹していた。人質の女性たちは、皆、牢屋を出る時、声を抑えて泣いていた。
月山コリーを先頭に、トム、青空ウイングス子、青空ウイングス子の後ろに人質の女性たちが続いた。
突然、何やら階段上が騒がしい。何者かが駆け下りてきたのだ。
「貴様ら、一体、何事だ? おい! 人質を連れて何処に行くんだ?」全身、赤い鎧を着たイカつい男が槍を振り回して話してきた。
「そこをどけろ」と月山コリーは無表情で覇気のない顔をして言った。まるで相手にせず、眼中に無いといった軽蔑を込めた言い方だった。
「俺様を誰だと思っているんだ? 俺様の名前はジャナラチ・ツンだ! 兵士だぞ! ジャム将軍に選ばれた先鋭部隊の兵士だぞ!」とジャナラチ・ツンは早口で言うと槍を振り回した。
「僕はコリーだ。月山コリー。邪魔。退けてくんない?」
「ふざけんな! 貴様を殺す」
ジャナラチ・ツンは槍を激しく振り回すと月山コリーに向けて一突きした。月山コリーは簡単に槍を掴むとそのままジャナラチ・ツンごと持ち上げて階段の下に放り投げた。ジャナラチ・ツンはキャプテン・ミルクの足元に転げ落ちた。キャプテン・ミルクはジャナラチ・ツンを持ち上げると槍を奪って床に突き刺した。キャプテン・ミルクはジャナラチ・ツンの体を持ち上げると月山コリーに投げ返した。月山コリーはジャナラチ・ツンを受け止めると階段を一気に駆け上がり扉を開けて出ていってしまった。
「トム、お前が先導しろ」と言うとトムは人質の女性たちの先頭に立って頷いた。
月山コリーが戻ってきた。
「奴はどうした?」とキャプテン・ミルクは月山コリーに聞いた。
「やつけました。消しました」と月山コリーはトムの横に並んで言った。キャプテン・ミルクはそれ以上は聞かずに頷いた。
月山コリー。キャプテン・ミルクの部下の中で、もっとも最強であり危険で恐ろしい男が遂に動き出したのであった。月山コリーは武闘派であり、過激な魔法や武術を使いこなす本当にヤバい危険人物なのだった。頼もしい男の登場に活気づくし、月山コリーのライバル、トムとのコンビネーションとの素晴らしい化学反応が期待される。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)
ついに月山コリーの登場です。宇宙一の危険人物と言われる最強の武闘派です。




