水色の挨拶
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
突然の撃墜に驚いたキャプテン・ミルクは父煮・チチチチチッの笑顔が頭に浮かんできた。
『チュウしたくてチュウしたくてチュウをブッチュっとしたいだけなんです』
『任務完了したら彼女といっぱいチュウしたいんです』
キャプテン・ミルクは父煮・チチチチチッの無邪気な笑顔を思いながら台所の窓を閉めるとちゃぶ台を蹴り飛ばした。
『クソ。軽トラックの爆破に空飛ぶまな板の撃墜か。父煮・チチチチチッよ、ジャム将軍の手下どもにスパイだと感づかれていたのかもしれないな。一体誰がやったんだ? 消防ロボットは地下室に行ったから除外だ。あの独り言をブツクサ言ってた警備員のお爺さんが怪しいな』とキャプテン・ミルクは思いながら用務員室をグルグルと回っていた。
キャプテン・ミルクはナーバスになっていた。一流のスパイである父煮・チチチチチッの喪失、損失は非常に大きいものがあった。もう少し用務員室に留まるようにしておけば良かったと深く後悔していた。
キャプテン・ミルクは目を閉じて壁を殴った。壁にはこぶし大の穴が開いた。
コンコン
台所の窓を叩く音がした。
『もしかして父煮・チチチチチッか?!』とキャプテン・ミルクは思って台所に目をやった。
「にゃあ〜!!」父煮・チチチチチッではなくて野良猫のサーベルタイガーだった。
キャプテン・ミルクはガックリと肩を落としたが台所の窓を開けてサーベルタイガーに用務員室の冷蔵庫にある、かつお節パンを与えた。
「にやぁーん」とサーベルタイガーは嬉しそうに鳴いて一口でかつお節パンを食べると台所の窓から出て行ってしまった。
『チュウしたくてチュウしたくてチュウをブッチュっとしたいだけなんです』
父煮・チチチチチッの若い言葉が頭の中をこだました。
『彼女に朝から晩までチュウしたいんです!』
キャプテン・ミルクは悔やんでいた。『もっと早くに任務完了をさせておけば、こんな事態にはならなかったのに。安らかに父煮・チチチチチッよ。彼女さんには俺から報告するよ』
その時、用務員室の扉が開いた。
「あっ、キャプテン・ミルク。こんちわ。お疲れ様でぇ〜す」なんとビックリ、父煮・チチチチチッが笑顔を見せて手を振っていたのだ。
キャプテン・ミルクは、あ然としながら黙って父煮・チチチチチッを見ていた。
「いやいやキャプテンミルク、参りましたよ。洞窟の入口で鍵を落としたのでジャンプして飛び降りて鍵を拾った瞬間に空飛ぶまな板が撃墜されちゃいました」と父煮・チチチチチッは照れながら話していた。
「本当によく無事だったな。お前は幸運体質なんだね」
「いやいやそんなことはないです。たまたまラッキーだったんです。はいキャプテンミルク、鍵です」父煮・チチチチチッは水色の鍵をキャプテンミルクに手渡した。
「この鍵は?」
「地下室の牢屋の鍵なんです。前に警備員が落としたのを見て、さりげなく盗みました」
「ありがとう。これは助かるよ!」
「いやいや、とんでもないです。ではではキャプテンミルク。そろそろ、おいとまします」と父煮・チチチチチッで言ってキャプテンミルクと固い握手をした。
「気を付けてくれよな。無事に着いたらテレパシーをしてくれよな」とキャプテンミルクは言った。
「了解です。大丈夫です。失礼しまーす」と父煮・チチチチチッは言って走ってムササビ・ジュニア号から脱出すると洞窟から出ていき宇宙・モツァレラ・酸っぱい・スパイス・スパイ局に向かってスキップしながら歩いた。
10分後
『キャプテンミルク、無事に到着しましたよ〜。久しぶりに上官との熱いハグ。うれぴー。任務完了の報告を受けました。キャプテン・ミルクの事も伝えます。キャプテンミルク、ありがとうございました!』
『なんのこれしきだ。元気で暮らせよ。彼女さんにヨロシクな』
『伝えます。彼女といっぱいいっぱいチュウします! チュウしてチュウしてチュウしまくります!』
『いっぱいチュウしろよ』
『チュウしまくります! 色んなチュウをしますから!』
キャプテンミルクと父煮・チチチチチッの会話が終わるとキャプテンミルクは水色の鍵を握り締めて用務員室から出ていった。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)




