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キャプテン・ミルクのダメダッピロロリン!!

 挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)(作画 ひだまりのねこ様


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)






「キャプテン・ミルク、すみません、少し話は変わりますが、お願いがあります!」父煮・チチチチチッは声を張りあげなすった。


「ダメダッピロロリン!! 断る!! 断固拒否だい!!」とキャプテン・ミルクは簡単に断りました〜。


「ちょ、ちょ、ちょっと、ま、ま、まだ、まだらん、だ、まだ何も言ってませんよ」 


「ダメダッピロロリン!! 知りたくないし聞きたくない!!」


「聞いてください!」


「ダメダッピロロリン!!」


「お願い致します」


「嫌だね。ダメダッピロロリン!!」


「何故ですか?! 何故なの?」


「父煮・チチチチチッよ、今じゃないだろうがよ!! え!! コノヤロウ!! 今じゃない。今話す話じゃないだろうが!! 話を話すなら話すタイミングを見てから話そうとする話を深く考えてから話すように話さないと話は話にならないのだ。勝手に押し付けるような話は話ではなく傲慢さを伴う我儘であり自分勝手に話をするという事なのだい!! 時と場所を選び、考えてから話すようにしなさい!! だからダメダッピロロリン!! コノヤロウ!! 言葉は生き物であり命が宿っているものなんだ。言霊って知ってるかよ?」


「し、知らないです」


「じゃあいいや」


「いや待って待って。キャプテン・ミルク、言霊を教えてくれませんか?」


「言霊とはな、念ずれよ。念ずちゃってん、という事になるかな」


「念ずちゃってん?」


「そう。念ずちゃってん。念ずれば念ずるほど、どんどん念ずられて念ずられられていきます。念ずれて念ずられる試みの向かい側にあるのが、念ずちゃってん、という事になるんだい。唱えて念ずれば、発した言葉が何らかの粋な計らいによって願いが叶うという事が言霊と言うのさ。それが真の力を宿す言霊というものなんだい!! 例えば『30年以内に大地震が来る。死者50万人以上の可能性がある。大地震が来たら、危ないから、どっかに逃げてよね』と毎日にようにマスメディアや一般大衆がさ騒いで、いつ起こるのか分からない大地震を来る来ると念仏のように唱えだしたり、不安を必要以上に煽りに煽った場合にも大地震が来るというネガティブな言葉が言霊として発動するし発揮しちゃうのだ。それほどまでに言霊は生き生きしちゃっている現象なのだ。だから俺は毎日『来ない来ない、大丈夫大丈夫! あっはははは! 今を生きようぜ!!』とポジティブな言葉を言ってポジティブな言霊を発揮しちゃってるんだ。ポジティブな言霊で宇宙を守りたいのさ! あはははは! ビバ・ポジティブな言霊! 言霊の効力は非常に高いし強いんだ。おまけに言霊が叶うと、めちゃめちゃもの凄い。嫌な相手を呪い殺す言葉にだって言霊は宿るし発動する。言葉は危険でありヤバいものでもあるのだ。ビバ言霊。ありがとう言霊。愛してる言霊。言霊、愛している。ねぇ、言霊、キスしよう」とキャプテン・ミルクは言って目を閉じると、キスする時の顔を作った。


「じゃあ僕が願う思いを言葉にすれば叶うというのが言霊?」父煮・チチチチチッの顔がパアーッと輝いた。パッと輝いたじゃなくて、緩やかに笑顔を浮かべるようにスローリーにパアーッと輝いた。


「Yes I do.」


「キャプテン・ミルクにどうしても話したいことがあるので話したいですっ。願いを叶えてください。一刻も早く言霊になってほしいなぁ」父煮・チチチチチッの顔が優しく緩やかに笑顔を浮かべたようにパアーッと輝いた。パッとじゃない。ぱあ〜っと輝く感じかな。


「話さなくても分かる。弟子にしてくれって言いたいんだろう?」キャプテン・ミルクはやさぐれたように言った。


「やった! 願いが叶ったかも?! 見事にバレましたが、これは言霊の範疇には入るのかな?」父煮・チチチチチッはどうかスピーディーな言霊であってくれと思いながら言った。


「入らないね。言霊はそんなに甘くない。言霊は立派な言葉、大層な言葉には反応するが簡単な欲望の言葉には一切反応をしない。言葉の強さがものをいうんだ。父煮・チチチチチッの顔に弟子になりたいって書いてあるからね、直ぐに分かるさ」キャプテン・ミルクは弟子はいらないし受け付けないのだ。


「キャプテン・ミルクの弟子にしてください!」


「断る!!」


「お願いします! 弟子になりたい!」


「ダメだダメだダメだ!! ダメダッピロロリン!!」


「わ、わ、わかりました。キャプテン・ミルク、弟子志願を本日をもって辞めます。ありがとうございました!」父煮・チチチチチッは諦めた。キャプテン・ミルクは頑固派リーダーなのだと悟ったからだ。


「分ればよろしーい! 絶対に弟子はいらん! 所詮、弟子はいつまでも師匠を超えられない立場に置かれるからね。師匠を超える一歩手前で自立を促されるのが師弟関係の暗黙のルールだったりするらしいからね」キャプテン・ミルクはシビアな発言をしたが別にどうでもよかった。


「すみませんキャプテン・ミルク、弟子志願とは別に大事な話があるのですが」


「うん? アレだろう? やっぱり弟子志願を辞めるのを撤回して弟子にしてください、だろう? 気が早い!! ダメダッピロロリン!!」とキャプテン・ミルクは訳知り顔で言ったが、父煮・チチチチチッは自分の顔の前に手を持っていき仰ぐように左右に振った。


「いえいえ、違いますよ。とんでもないです。実は……」と父煮・チチチチチッは話し出した。





  ☆続いちゃう☆





  挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


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