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半眼

 挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)(作画 ひだまりのねこ様


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)







用務員室にあったシャンプーは100%宇宙醤油シャンプーだった。効用を見てみると『宇宙醤油による効果は色々と確認されています。安心してお使いください。100%無農薬の選ばれた100%宇宙醤油を使用でしてね、至って普通の顔から醤油顔になった方もチラホラいます。100%宇宙醤油シャンプーを使用してからは、味噌ラーメンよりも醤油ラーメンを食べる方が非常に増えております。100%宇宙醤油シャンプーは大丈夫です。皆の味方です。醤油による頭髪の効果は大丈夫です。大丈夫、大丈夫。本当にアレですから大丈夫です』と全く具体的な効用や効果について一切は書かれてはいなかった。ボヤかしみたいな感じなんだよね。


とりあえず、父煮・チチチチチッは100%宇宙醤油シャンプーで頭を念入りに洗い、100%宇宙醤油石鹸で体全体を洗い、バリカンで丸坊主にして、バリカンでヒゲとモミアゲを剃った。


ピカピカになった父煮・チチチチチッはキャプテン・ミルクに頭を下げるとちゃぶ台の前に座った。


「ブルースマン、ありがとう。御礼に今までの情報をすべて話すよ」と言った。


「聞かせてもらおうか」とキャプテン・ミルクは言った。


「まず、ジャム将軍はもの凄く嫌な奴だ。人に会ったり宇宙人に会っても全く挨拶をしない。昔、僕が住んでいたマンションの3階に全く挨拶をしないメガネを掛けたショートヘアの性格ブスなババアが住んでいたんだが、そのババアにめちゃくちゃソックリなんだよ。あのババアは本当に不気味だったね。性格ブスで顔も中年オヤジのケツ毛を集めたみたいにブスな顔のクセに気取ってやがるんだよ。ブランド物の服を来てスーパー・モデルを気取っていたしね。とにかく性格がブスで全部がブスなんだ。『早く死なないかなぁ』って毎日祈っていたら、ある日、その性格ブスなババアは若い女に刺殺されたんだよ。マンションのエレベーター内でね。刺された理由と原因は判らない。わからないけれど、清々したね。クソみたいなババアだったからね。話によると人身売買に関わっていたらしいし、薬物関係にも関わっていたようだ。若い女を集めて中年オヤジに売春を斡旋した張本人って話もあるしな。とにかく気味が悪いし胸糞悪いババアだったよ。ジャム将軍はそのババアにソックリなんだ。調べたところによるとジャム将軍は混浴温泉惑星で若い女を集めていて、毎晩いかがわしい事に耽っているようだ。男の子が欲しいらしい。後継者がいないからね。ただし、ジャム将軍は女を見下している。女を差別的に扱っているんだ。完全に女を奴隷扱いにしているのさ。ジャム将軍の母親との関係が女性差別の原因にあると推測をしているが、ジャム将軍の母親については一切分からない。女性蔑視主義者だと思うね。女性に対して強い憎しみの感情を抱いているんだ。暴力的に女性を扱うのではなく、心理的に精神的に女性を追い詰めていく感じに見て取れる。ジャム将軍は物を見るような眼差しで女を見ているからね。実は近いうちに混浴温泉惑星にいる全ての女性を大量虐殺する計画もあるみたいなんだ。確かな情報さ。これを止めなければならないのが、僕の使命でもあるんだが、宇宙・モツァレラ・酸っぱい・スパイス・スパイ局との連絡が途絶えているんだな。なんせ、本部から8700億キロも離れた場所にいるからね。簡単には連絡も連携も出来ない状態なんだ。そうだ、ジャム将軍の口癖は『女の体は好きだが女自体は嫌いだ。女は病んだ生き物だからな。女は依存性や中毒性の高い愚鈍な生き物で愚かなんだよ。ふはははははは!!』というものがある。これは非常に危険な思想だし発言なんだ。もう1つ重大な情報があるんだ」と父煮・チチチチチッは言って一息つくとキャプテン・ミルクの耳元に口を近づけた。


「ムササビジュニア号の地下3階に200人の若い女と若い男の人質がいます。皆、混浴温泉惑星から誘拐、拉致してきた者たちです」と父煮・チチチチチッは囁くように伝えた。


「何だってよ?!」とキャプテン・ミルクはドスを効かせた声を出すと、ちゃぶ台を掴んで後ろの壁に目掛けてぶん投げた。


「若い女はレイプする、若い男はジャム将軍の警護兵士、ボディーガードに仕立てるという事が実際に確認されています。若い女をレイプした後に宇宙空間に女性を廃棄する係の兵士から直接聞いた情報なので間違いありません」と 父煮・チチチチチッは言って瞳には怒りの炎が燃え盛っていた。


キャプテン・ミルクは半眼になると何やらブツブツと呟き始めた。


父煮・チチチチチッは何を呟いているのか聞くために静かになった。


「ささやかに。いくだろう。だがね、モニョ、モニョ、モニョ……」とキャプテン・ミルクは次第に聞き取れなくなるほどに声を出さずに呟いた。


父煮・チチチチチッは黙ってブルースマン、いやキャプテン・ミルクの半眼を見つめていた。


「まだある。ジャム将軍はスーパー・アイドルの愛星・サマー・えりかを必死こいて探しているんだ」と父煮・チチチチチッは言った。


「なぜなのですかな?」と半眼のキャプテン・ミルクは穏やかな口調になっていた。


「愛星・サマー・えりかをレイプしてジャム将軍の子供を産ませるという計画が進行中なんです!」と父煮・チチチチチッは悲しげに言った。


「それは無理な話しですね」と半眼のキャプテン・ミルクは言って徐々に自分の顔に掛けた変装用の魔法をほぐし始めた。


「あ、あんた、顔に変装用の魔法をしていたのか?!」と少しずつ元の自分の顔に戻っていくキャプテン・ミルクを見ながら父煮・チチチチチッは言った。


完全にキャプテン・ミルクはキャプテン・ミルクの顔になった途端、父煮・チチチチチッは立ち上がって驚愕していた。


「あ、あ、あ、あわわわ、あ、あ、アンタは、アンタは、アンタって、キャプテン・ミルクじゃないのか?!」と父煮・チチチチチッは目を見開いて叫んだ。


「Yes.I.do!! はい、そうです。俺はキャプテン・ミルクなんだい!!」とキャプテン・ミルクは言って、ちゃぶ台を殴って真っ二つに割った。





   ☆続いちゃう☆





  挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

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