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感じるなよな!考えろよな!!

 挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)(作画 ひだまりのねこ様


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)






キャプテン・ミルクは考えることにした。


『アッパー・カットは危ないやい。危険なパンチすぎるやい。父煮・チチチチチッは良い奴だからお陀仏にはさせないやい。まだジャム将軍に関する何らかの情報を持っているはずだ。その情報を手に入れないとならない。俺のサイキック、超能力なら一発でヘルメットを外せる。今、使うべきかな? 使わないべきなのかな? 俺の超能力を見せると父煮・チチチチチッは疑ってくるはずだ。『めちゃめちゃナウい超能力じゃん! アンタって、めちゃくちゃキャプテン・ミルクなんじゃないの〜?!』ってな具合いでね。バレたらマズいから、どうしたものか。軽めの超能力なら大丈夫かもな。軽い超能力をしちゃおうかな? 軽めの超能力ならバレないかも? そうだ! くしゃみをするフリをしてヘルメットに手を置き、軽い超能力をかけよう。そこはかとなくヘルメットを外そう。そこはかとなくなら大丈夫だろうし、慈しむような超能力なら疑われないだろう。慈しもうよ。慈しんじゃおう。優しさに飢えている方たちがたくさんいるのだから』とキャプテン・ミルクは思っていたし考えていたんだよね。


「なつおちゃん、パンチ以外の方法でヘルメットを外しても大丈夫かい?」とキャプテン・ミルクは言った。


父煮・チチチチチッは走り回るのを止めて、ピタリンコと立ち止まると振り向いてキャプテン・ミルクを見た。


『アッパー・カットです。アッパー・カットでしかヘルメットは外せません。肘打ちの可能性もあるにはありますが、やはりアッパー・カットなんです。父煮・チチチチチッの首が折れる一歩手前のアッパー・カット、または首がムチ打ちになる一歩手前のアッパー・カット、首が回らなくなる一歩手前のアッパー・カットが必要です。アッパー・カットです。どうしてもアッパー・カットが見たい』とブリキロボットのなつおちゃんは言った。


「なつおちゃん、待てよ。アッパー・カットが見たいだと?! アンテナからパンチが見えるのかい?」とキャプテン・ミルクはなつおちゃんの言葉に強く反応した。


「見れます。なつおちゃんのアンテナの先っぽには宇宙視力団視力回復矯正センター株式会社の所長が作られた最新テクノロジーの『鳥の目野郎のメ・クソス』という視力が備わっている最強スコープがあります。だからどうしてもアッパー・カットで沈む姿が見たいんです」


「なつおちゃん、君は間違っている!」


「えっ?! 何がですか?」


「アッパー・カットを見たいがためにアッパー・カットに設定したんではないのかい? または設定したフリをしているじゃないのかい?」


「そうですそうです。アッパー・カットで倒れる瞬間が見たくて設定したフリをしているんです。できればアッパー・カットをしているブルースマンの姿が見たいのでアンテナの先をブルースマンに向けてくだされば幸いです」


「この、お馬鹿野郎!! 人の不幸を見たいだとお!! コノヤロウ!! クソ野郎め!! やはりブリキ・ロボットのなつおちゃんは偽善者のイカサマ野郎だ!!」とキャプテン・ミルクは怒鳴ると、アンテナを真っ二つに折ってから用務員室の奥にあるトイレに行き、折れたアンテナを水洗便所の中に入れて水に流した。


「あぁ〜ん、いやん、やめて、あーん」となつおちゃんは悶えた声を出しながらウンコの中へと消えていった。


父煮・チチチチチッは泣いていた。なつおちゃんに裏切られた悲しみのために、泣いていたのだ。


キャプテン・ミルクは木綿のハンカチーフを取り出すと自分の額の汗を拭いた。





 ☆続いちゃう☆





 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


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