こんつわー
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
『待ってよ! やっとヘルメットを外したいという気持ちになれた父煮・チチチチチッに心から敬意を表します』と何処からともなく声が聞こえてきたのであった!
「誰だ?! 君は誰?! 今、何処から話しているんだい?」とキャプテン・ミルクは用務員室の各部屋の中を早足で駆け抜けながら声の主を探したのであった。父煮・チチチチチッも後についてきた。
『ここで〜す』
「何処よ?」とキャプテン・ミルクは言って走り回った。
『ここだよ〜』
キャプテン・ミルクはまさかの思いで父煮・チチチチチッの指先を見たのであった。
なんとビックリ! 爪楊枝代わりに使用していたブリキロボットのなつおちゃんの頭に付いていたアンテナから声がしていたのだ!!
「な、なつおちゃん?!」父煮・チチチチチッは久しぶりに聞くなつおちゃんの声に涙が止まらなくなって嗚咽した後に吐き気を催し気分が悪くなってきた。
『はい、なつおちゃんです。アンテナからこんにちは!』
「どうもこんにちは〜」とキャプテン・ミルクは挨拶をした。
『はじめまして、こんにちは〜』とブリキロボットのなつおちゃんはキャプテン・ミルクに返した。
「なつおちゃん、こんにちは〜。久しぶりだね」と父煮・チチチチチッは涙を拭きながら言ってアンテナをちゃぶ台の上に置いた。
『父煮・チチチチチッくん、こんちには〜。久しぶりだよね!』
「本当にだよね。こんちには〜」と父煮・チチチチチッは言って涙を流した。
『改めてのこんにちはだよね』とブリキロボットのなつおちゃんは嬉しそうに言った。
「なんだか驚いちゃってのこんにちはだよ」と父煮・チチチチチッは言ってブリキロボットのなつおちゃんのアンテナを手に取り揺さぶって抱擁した。
『照れくさいこんにちはだと思うなぁ〜』となつおちゃんのアンテナは言った。
「再会を祝してのこんにちはだ!!」と父煮・チチチチチッは叫んだ。
『ソレだ!! 君の言う通りさ、再会を祝してのこんにちはだ!!』となつおちゃんは大きな声で伝えた。
「再会を祝してのこんにちは?」とキャプテン・ミルクは納得いかない感じで言った。
「いやいや違う。俺としては涙のこんにちはだと思うぞ!! 涙なくして語れないこんにちはでもある!! こんにちはって良い言葉だな。こんにちはって素敵な挨拶だよな!!」とキャプテン・ミルクは怒鳴ったように言った。
『それだ!! 僕の涙がアンテナから出ているのを確認してほしい』となつおちゃんは泣き声で言った。
「あっ!! アンテナが?! なつおちゃんのアンテナが濡れているよ!!」と父煮・チチチチチッは言ってティッシュペーパーでなつおちゃんのアンテナを拭いてあげた。
「泣くなよな!! こんな時に泣くなよな!! まったくもう」とキャプテン・ミルクは言ってなつおちゃんのアンテナを揺さぶった。
『すみません、最近、涙もろくて』となつおちゃんは恥ずかしそうな声で言った。
「この泣き虫ブリキ・ロボットめ。恥ずかしがるなよな。あははははは!!」とキャプテン・ミルクは豪快に笑ってアンテナの先っぽを見つめた。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)




