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キャプテン・ミルク、ちょっとキレる

 挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)(作画 ひだまりのねこ様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


 挿絵(By みてみん)(作画 茂木多弥様)





「まあまあ、そこのちゃぶ台に座りなすってくださいやし。どうぞ気楽にでヨロピク」とキャプテン・ミルクは用務員室にある薄汚いボロいちゃぶ台まで黄色のフルフェイスヘルメットの男を案内すると、これまた薄汚いダサい冷蔵庫に行って中から『緑茶っぽい抹茶が「緑茶として再出発をするべきだ」とほうじ茶が抹茶にアドバイスをしたが、抹茶は「別に僕ちん、緑茶になりたいわけではないんだよねぇ〜」とやんわりとほうじ茶に断りを入れた緑茶っぽい抹茶』のペットボトルを2本取り出すとちゃぶ台まで運んだ。


「いただきます」と黄色のフルフェイスヘルメットの男は言ってペットボトルの『緑茶っぽい抹茶が「緑茶として再出発をするべきだ」とほうじ茶が抹茶にアドバイスをしたが、抹茶は「別に僕ちん、緑茶になりたいわけではないんだよねぇ〜」とやんわりとほうじ茶に断りを入れた緑茶っぽい抹茶』のフタを開けると、しばらくペットボトルの『緑茶っぽい抹茶が「緑茶として再出発をするべきだ」とほうじ茶が抹茶にアドバイスをしたが、抹茶は「別に僕ちん、緑茶になりたいわけではないんだよねぇ〜」とやんわりとほうじ茶に断りを入れた緑茶っぽい抹茶』を見つめた。


キャプテン・ミルクもペットボトルの抹茶をちゃぶ台の上に置いて見つめた。


二人はペットボトルの抹茶を飲みたいのに飲まずにいた。


物干し竿を売る男はフルフェイスヘルメットを脱がないと抹茶が飲めないし、一方のキャプテン・ミルクは魔法であどけない美少年の顔に変えていて口元が不完全なので飲みにくい状態なのであった。


仕方なくキャプテン・ミルクと黄色のフルフェイスヘルメットと男はお互いを黙って、何となく、仏頂面で見つめ合っていた。


 静寂。


「ホーホケキョ」と用務員室の隣の部屋で飼われているウグイスが鳴くと同じ部屋で飼われているポメラニアンが「ファンファン」と鳴いた。


キャプテン・ミルクは「ホーホケキョ、ワンワン」と声を真似て隣の部屋で飼われているペットに吠えた。


「ホーホケキョ、ホーホケキョ、ホッケクエー!!」


「ワンワン、ワンワン、ワンダマン!!」


と先ほどよりイキリだったペットたちがキャプテン・ミルクにガナリ立てるように吠え返した。


「ホーホケキョ!! ワンワンワンワンワンワンワンワン!!」とキャプテン・ミルクは喧嘩腰に吠え怒鳴る。


「お兄さん、動物と話せるの?」と黄色のフルフェイスヘルメットの男は言った。


「少しね。犬や鳥とは話せる。それにしてもだ、ウグイスと駄犬の野郎、アイツら俺に喧嘩を吹っかけてきやがる」とキャプテン・ミルクは言った。


「ホッケェ、ホッケェ、ホーホケキョ!! ホッケンジ、ホッタイモ、ホーホケキョ!!!!」とウグイスがガナリたててきた。


「ホーホケキョ!! ホッケェ、ホッケェラ、ホッケェラ、ホッケェラー!! ホーホケキョ、ホーホケキョ、ホーホケキョ!!」とキャプテン・ミルクは怒鳴ると立ち上がって隣の部屋の壁に向かって歩いた。


ダンダン!!


キャプテン・ミルクは壁を叩いて威嚇した。


隣の部屋にいるウグイスとポメラニアンは静かになった。


「ナメんじゃないぜ。分かればよろしい」とキャプテン・ミルクは言ってちゃぶ台の前に座った。


「あのさ、隣のペットのウグイスと犬は何て言ってたの?」と黄色のフルフェイスヘルメットの男は控えめに聞いてみた。


「ウグイスがさ、『騒がしくて眠れないんじゃい! 隣のお前! 俺様に子守唄を歌えや!! ハスキーボイスで頼む!! おい、マサル、お前も言ったれや』と俺に言ってきて、マサルという名前の駄犬がさ、『少しでも音程を外したらボコボコにしたやるからな!! ウグイスの裕二様に逆らうなよ!!』と加勢してきたのさ」とキャプテン・ミルクは言った。


「で、お兄さんは何て返したの?」


「『ふざけんな!! 子守唄を歌ってほしかったら俺に歌ってくださいと直接顔を合わせてお願いしろよ!! 壁越しで初対面ですらないのに気安く頼むな!!』と返したのさ」


「確かにそうだよな。お兄さんの方が正しいよ」


「そしたら『僕は馴れ馴れしいタイプなんだよ!! 人見知りじゃないんだよ!! 早く子守唄を歌えや!! この裕二様にハスキーボイスで歌えや!!』とウグイスの裕二が喚いたのさ。で、俺は『黙らっしゃい!! ウグイスの裕二は馬鹿野郎だ!! 失礼千万野郎!! 何だか急にハツが食いたい。ハツって美味いよな〜。知り合いの老舗の焼き鳥屋のハツが食いたくなってきたなぁ〜。何処かに新鮮なハツがないかなぁ〜』と脅したのさ。向こうが非常識なら俺もエキセントリックに返さないとさ、やってられないよ」とキャプテン・ミルクは言った。


「お兄さん、あどけない顔の美少年なのに、なかなかのテクニシャンだねぇ。なはははは」と黄色のフルフェイスヘルメットの男は顔は見えないが愉快そうな笑った。





 ☆続いちゃう☆





 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

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