キャプテン・ミルクの忠告
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 七海 糸様)
キャプテン・ミルクは洗い終えた皿を棚に入れて揃えると牛乳石鹸で手を洗って一息ついた。キャプテン・ミルクは小さな風を感じて見上げると小さく割れている台所の小さな窓に気付いた。キャプテン・ミルクは割れた小さな穴の大きさを瞬時に見極めて手を出した。
「ここに来い!」と一言いうと空に預けていたバッテラが瞬間移動をしてキャプテン・ミルクの手の中にピッタシ収まった。ピッタシフィット、ピッタシなタイミングでだった。
キャプテン・ミルクは、とりあえず、少しのあいだ、バッテラを用務員室にあるフロンガス仕様の小生意気な小型冷蔵庫の中に入れて冷やすこにした。バッテラが傷むとマズイからだった。傷んだバッテラを食べると食中毒になる恐れがあるからだ。キャプテン・ミルクは冷蔵庫に見慣れない牛乳があるのに気付いた。
「なになに。『なりふり構わずイケイケな貴方が大人になる前に学ぶことがある。それを学べば本当の大人になれるよ。大人ってな、楽しいよ。何だかんだ言ってガキのままではいられないのさ牛乳』と『田舎暮らしから都会暮らしに変わった訳は聞かないでよね。貴方のためなのよ。ニッカネンのジャンプとマジェールのヒールキックって同じ感じで似通ってる牛乳』だって?! 何だこりゃ?!」キャプテン・ミルクは飲んでみたかったが賞味期限が8ヶ月前になっていたので止めた。もし飲んだら食中毒になる恐れがあるのだ。『惜しいなぁ〜』とキャプテン・ミルクは思った。
キャプテン・ミルクはプリンを見つけた。キャプテン・ミルクはプリンが好きだった。プリンを2回言うとプリンプリンだ。プリンプリンという響きに青春を感じでときめいてしまうのだった。プリンプリンしたギャルもプリンが好きだと証明されているほどプリンは人気があるのだ。だが、プリンは賞味期限切れだったのだ。キャプテン・ミルクな唇を噛んで悔しがった。惜しくもプリンの賞味期限は1週間前だった。イケるかなと一瞬思ったようだが食中毒になる恐れがあるため口にするのは諦めた。
更に冷蔵庫の中身を調べていくと煮しめがあった。煮しめは美味い。キャプテン・ミルクは煮しめ好きでもあるのだ。作り置きした煮しめなのであろう。サランラップをしてあったのだ。キャプテン・ミルクはサランラップを取って煮しめを見た。煮しめは腐りかけていたのだ。もし気付かずに煮しめを口したら食中毒になる恐れがあるのだ。仕方なく食べるのはよそうと考えた。
キャプテン・ミルクはお鍋にある肉じゃがを見つけた。肉じゃが。それは新妻たちのシンボル的な料理でもある。肉じゃがによって胃袋を捕まえられた男子たちが多いのはご存知であろう。それほどまでに肉じゃがは拘束力の高い優れた料理なのだ。かのミック・ジャガーも肉じゃがを好んだとか、好まなかったとか。キャプテン・ミルクは鍋のガラス蓋を開けた。鼻にツーンと刺激臭を感じで直ぐにガラス蓋を戻した。口にしたら食中毒の恐れがあるための決断だった。肉じゃがだけは口にしたいと思ったがガラス蓋を戻したのは適切な判断だと思う。
キャプテン・ミルクは急にムササビ・ジュニア号には地下3階があるというのが気になった。何か非常に引っ掛かるものがあった。
キャプテン・ミルクは気を取り直して冷蔵庫を中を見た。食中毒の恐れがあるものしかないことに呆れていた。
キャプテン・ミルクは思った。
『冷蔵庫の中身をほったらかしにするとコバエやハエや銀バエの住処になるのだ。ある日、毎日、部屋の中で飛び交うコバエやハエや銀バエの姿を見て、ようやく異変に気付き、苛立って『何処から来る虫たちだろうか?』としばらく気付かずに悩む事になっていく。遂には浴場の天井にコバエが止まっている姿を見つけて苛立ってシャワーでコバエを流し落とす対策をしたとしてもだ、虫たちが辺りにドンドン増えていくのだ。その時に、初めてある種の恐怖を覚え始める。何匹ものコバエ、ハエ、銀バエが部屋の中を飛び交うのだから。ようやく、出処が冷蔵庫だと気付いて冷蔵庫の扉を開けた瞬間、猛烈な悪臭と共にコバエ、ハエ、銀バエがウジャウジャと動き回っている姿を目撃して一気に血の気が引いて青ざめるのだ。なんとかして冷蔵庫の中をキレイに洗おうと悪戦苦闘しても、時既に遅し。虫たちの反乱に合うのだ。冷蔵庫の中に繁殖した虫たちを倒すには、賞味期限切れの食べ物を全て捨ててからスポンジに洗剤を垂らして丁寧に冷蔵庫の中を磨いていく。その間、虫たちが飛び交うであろう。一通り、冷蔵庫の中をキレイにしたら、部屋の窓を開けて換気して虫たちを追い出すようにしなければならないのだ。とりあえず、しばらく換気をして虫たちを追い払ってから、ようやく汚い冷蔵庫自体を処分しなければならない状態に気付いてリサイクルショップや家電回収協力店に助けを求めなければならない現実に目を見張るのだ。なあ、友よ、冷蔵庫の中にある賞味期限切れには絶対に気をつけような。虫たちの住処になる切っ掛けが賞味期限切れだからさ。なっ、気をつけような』とキャプテン・ミルクは思いながら鼻くそをほじった。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)




