フクラハギさとしの話が聞こえる
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
「フクラハギさとしさんよ、隠れてないで出ておいでよ」
「嫌です」フクラハギさとしはちゃぶ台の下に潜ったまま足をバタつかせた。
「皿洗いのアルバイトで来ている身にもなってくださいよ。フクラハギさとしさんは面接官として頑張って欲しいところなんですから」
「そりゃわかっていますよ。わかっていますが、もう今はね、この瞬間、おばけが怖いに完全に心が支配されているから無理です。もう無理です」フクラハギさとしは、ようやくちゃぶ台から出てきた。
「なぜ、そこまでおばけが怖いのか聞かせてくれませんかね?」キャプテン・ミルクは言った。
「……。わ、わ、わかりましたよ。言います。聞いてくださいね。昔、加奈子ちゃんという4歳の女の子が秋田県2(めちゃめちゃ久しぶりに説明しよう。ジャパン・ゴールデンウィークにはね、秋田県2があるのだ。さらに秋田県3もあるし、秋田県セレナーデという所もあるのだ。秋田県が広がってきているのです。ビバ秋田県、やったね秋田県なのだ!)に住んでいました。加奈子ちゃんの両親は共働きなので、いない間はお婆ちゃんの美鈴さんが加奈子ちゃんのお世話をしていました。ある日のことです。お婆ちゃんの美鈴さんが庭先で近所に住んでいる友人の桜山トメさんと井戸端会議をしていました。加奈子ちゃんが茶の間で、人形でおままごとをしていたら、人形が加奈子ちゃんに向かって、加奈子ちゃんに、加奈子ちゃんに、加奈子ちゃんにぃ〜い! あははは……」とフクラハギさとしは言うと恐怖で顔を歪めてから、再び、ちゃぶ台の下に潜り込み、お尻を左右に振りまくった。
「加奈子ちゃんが気になる! 加奈子ちゃんがどうしたのよ?!」とキャプテン・ミルクは叫ぶとフクラハギさとしのお尻を叩いた。
フクラハギさとしは、ちゃぶ台から出てきた。
「人形が人形が加奈子ちゃんに向かって話掛けてきたんですよ! 『あなた加奈子ちゃん? 私ね、マユコよ。ウフフフ』と人形が話すと加奈子ちゃんは驚いて泣きながら人形を壁に向かって投げたんですよ。その音に気付いたお婆ちゃんの美鈴さんは『コラ加奈子や、どうしたのよ? 人形を投げたらダメだよ』と言って床に落ちた人形を拾うと、そのまま加奈子ちゃんに渡そうとしたら加奈子ちゃんは泣きながら茶の間を走り回って逃げたんですよ。美鈴さんは必死になって追い掛けたら、突然、胸を押さえて倒れてしまったんです! 慌てた友人の桜山トメさんが駆け寄るとトメさんも胸を押さえて倒れてしまったんですよ! 加奈子ちゃんが泣きながら美鈴さんとトメさんの体を揺さぶり起こそうとしましたが、残念ながら二人とも気を失ったまま身動き1つもしませんでした」フクラハギさとしは青白い顔をして話していた。
「加奈子ちゃんはどうなったの?」とキャプテン・ミルクは言った。
「それがですね、もう言いたくないです……」フクラハギさとしは頭を振ってうなだれた。
「加奈子ちゃんを思うなら勇気を出して話しなさい!」とキャプテン・ミルクは言った。その言葉に胸を打たれたフクラハギさとしは頷くと再び加奈子ちゃんについて話し出した。
「加奈子ちゃんは美鈴さんが持っている人形を掴み取るとテーブルに置いてあったハサミで人形の首と手足を切り離しゴミ箱に捨ててしまったんです」
「ふーむ」
「加奈子ちゃんは美鈴さんとトメさんの手を4時間もさすりながら夕方を迎えたんです。時刻は午後6時。加奈子ちゃんのお母さんが帰宅しました。加奈子ちゃんのお母さん茉莉子さんは急いで救急車を呼ぶと無事に美鈴さんとトメさんが救助されて2週間の入院で済むことになりました。本題はここからなんです!!」とフクラハギさとしはヒステリックに叫ぶと、またまたちゃぶ台の下に潜り込んでしまった。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)




