キャプテン・ミルクとロマンティック茂木多弥、そしてテェッシャオ
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
「ちょっと、キャ、キャプテン・ミルク? ひょっとして、泣いてません? 何だか泣いている感じに見えるなぁ」とロマンティック茂木多弥は優しく言った。
「全然泣いていないよね」とキャプテン・ミルクは言っちゃうと目をパチクリさせて手鼻をした。
「目が涙で光ってますよ」とロマンティック茂木多弥は言ってフンドシの中からポケットテェッシャオ(やあ! 説明しようかな。「ポケットテェッシャオ」とは、20世紀〜21世紀にあったポケットティッシュに対しての思い出でもあったし、全国キャラバンでもあったのだ。ポケットテッシャオはいずれは都落ちするであろう。そうならないように頑張って営業をするポケットテェッシャオの業者に拍手をお願い致しまっすぅ!)
「目が大浴場のマイナスイオン効果に一時の安らぎとセレナーデを感じただけだい! 大変な時にね、変にね、涙なんか見せちゃいけないからと肝に銘じているんだから涙なんか見せるわけがないんだよね! あはははは! 涙なんて流してないのさ! 変な感じの涙なんて嫌いさ!」と照れ屋なあんちくしょうのキャプテン・ミルクは言って、差し出されたポケットテェッシャオをロマンティック茂木多弥に優しく押し返した。
「泣きたい時には泣いたっていいんだ。僕も泣きたい気分の時には積極的に泣いています」とロマンティック茂木多弥は言ってフンドシの中から1枚の写真を取り出して愛しげに見つめた。
「ぐすん。うぉんうぉん。会いたし。うぇーん」とロマンティック茂木多弥は写真を見ながら泣き始めた。
「誰の写真なんだい?」とキャプテン・ミルクは気になって言った。
「いやいや、大丈夫っす。ちょっとした僕のアレですから。防水加工と撥水加工の写真なので原色気味ですがコヤツの写真写りは良い方なんです」とロマンティック茂木多弥は言って右手の小指を突き上げた。
「ははぁーん。って事はアレなんだな?」とキャプテン・ミルクも右手の小指を突き立てて言った。
「はい、アレです」とロマンティック茂木多弥は言って右手の小指をキャプテン・ミルクに向けた。
キャプテン・ミルクも右手の小指をロマンティック茂木多弥に向けた。
「よし、これ以上、大浴場の中にいたらバッテラが痛む。ではでは行ってくるよ。ロマンティック茂木多弥よ、バッテラをありがとうな! バッテラをありがとうございます!」とキャプテン・ミルクは言ってバッテラをちょっと上に上げた。
「いえいえ、どういたしまして。あっ、そうだ、キャプテン・ミルク」
「うん? なんだい?」
「さっきね、バッテラを取りに行った時にね、キャプテン・ミルクの部屋の前に行ったらさ、キャプテン・ミルクの部屋から話し声や笑い声が聞こえたんっすよ。可愛らしい声でしたよ。きゃぴきゃぴした声だった」
キャプテン・ミルクは自分の部屋にいる愛星・サマー・えりかちゃんとマネージャーの顔が頭に浮かんだ。愛星・サマー・えりかちゃんとの問題もそろそろ解決する段階にきたなと思った瞬間でもあった。
「実はな知人がいるんだよ」とキャプテン・ミルクはさり気なく告白した。
「キャプテン・ミルクのこれですか?」とロマンティック茂木多弥は言うと右手の小指を突き立ててクネクネと動かした。
「いやいや違うが、そうなると色々と混乱が生じる話になってきちゃう」とキャプテン・ミルクは言って自分の右手の小指を突き立ててクネクネと動かした。
「なるほどね」
「ロマンティック茂木多弥、君に命ずる。ファンタジー・ドラゴン号を見張っててくれ」
「えっ?! いいっすか?」
「うん、頑張ってね」
「キャプテン・ミルク、僕はまだ新入りですよ?」
「だからどうした? 能力のある者に任せる。それだけの話さ。落ち着いたら、皆で海に行ってキャンプしようぜ。マイムマイムを踊ったり、ジンギスカンを踊ったり、どじょう救いを踊ったりしようぜ。じゃあ、行ってくるよ!」
「いってらっしゃ〜い。気を付けて〜。キャプテン・ミルク、どじょう救いなら任せてくださいね。キャンプもね」
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)




