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キャプテン・ミルクはハッとした

挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 ひだまりのねこ様) 


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

  

 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)





『もしもし? 花風ちん子さん! めちゃめちゃ凄い音がしたけどもさ。どうしたのよ?!』キャプテン・ミルクはゴンというバカでかい音をテレパシー越しに聞いていた。


『……』


『花風ちん子さん! 花風ちん子さん!』


『……』


何か不吉な予感がしてきたキャプテン・ミルクは必死になって呼び掛けた。


『ちん子ちゃん、ちん子ちゃん、大丈夫ですか? ちん子! ちん子!、ちん子!、ちん子!、ちん子! ちん子さん、ちん子さん、ちん子さん、ちん子さん!』


『……』


『ちん子さん、何があったんですか?』


『……』


『どうしたんだろう?』


『キャ、キャ、キャプテン・ミルク?』


『あっ!! ちん子さん!!』


『ちょ、ちょっとね、今からね、私は帰宅しますから』


『ど、どうしたのよ?』


『頭が痛くて。バッテラ、本日、スーパー「雨漏り」ではバッテラ・セール開催中でした』


『じゃあ、バッテラはありましたか?』


『キャプテン・ミルク、バッテラはありましたが、買えませんでした。おばさん連中がね、もうね、凄くて凄くて。今も隣で殴り合いのおばさん連中がいますし、おばさん連中が騎馬戦をやっていてブラジャーの取り合いもしています。もうね、私ね、おばさん連中のパワーに圧倒されちゃっています。おばさん連中はタフだわ。めちゃめちゃタフだわ。口からウンコみたいな匂いを発するおばさん連中もいれば、トラ柄のバンダナを巻いたおばさんと、真っ赤なヘルメットを被ったおばさんがアームレスリングをして雄叫びを上げています。何だか「ここで私はオーバー・ザ・トップします!!」とか叫んでいます。あるおばさん連中は聞くに耐えない下ネタの自慢話までも披露し合っているし。または、お互いのダンナの不満を言い合って仲良くしているおばさん連中もいます。ちょっとダメだわ。おばさん連中のパワーがあまりにも凄すぎます。花嫁姿の若き自分の写真をプリントしたシャツを着たおばさんもいます。そのおばさん、花嫁姿の昔は可愛い顔だったのにね、今は、武闘派みたいな強面に成り果てていますね。キャプテン・ミルク、至るところにいる、おばさんの上腕二頭筋が太くて太くて。三段腹のおばさん同士がお互いの三段腹を撫で合う姿も見受けられますよ。キャプテン・ミルク、もうダメだわ。私は、おばさん連中が怖くて前線に踏み込めません。雄叫び、罵り声、叫び声などが響いてます。キャプテン・ミルク、たかがバッテラのために負傷したくはありません。おばさん連中の強さに感服していますが本当に怖いです。バーゲンセールのおばさん連中は怖いです。おばさん連中の目がね、獲物を狙う目で血走っているんですよ。キャプテン・ミルク、私は退却致します。さよなら』と花風ちん子はテレパシーをすると一方的に切ってしまった。


キャプテン・ミルクは苦悩した。


麻酔順ざぶ郎、

ブルーグラス由美子、

そして

花風ちん子。


どれも全滅だった。キャプテン・ミルクは『バッテラまで、あと一歩、あと少しなのに。バッテラでここまで苦労すると後が思いやられるかも』と思っていた。


キャプテン・ミルクは悩んだ。バッテラにこだわらないで前にいくしかないか。バッテラにこだわっていくしかないか。


キャプテン・ミルクは立ち上がるとファンタジー・ドラゴンを見た。


『そうだ! ロマンティック茂木多弥だ! 海の男、ロマンティック茂木多弥だ! ロマンティック茂木多弥に聞けばいい! 新しい仲間のロマンティック茂木多弥に!!』とキャプテン・ミルクは心の中で叫んだ。


海を愛する男、ロマンティック茂木多弥。彼なら何かしらの力になってくれると信じながらキャプテン・ミルクは、一旦、ファンタジー・ドラゴン号に戻った。


一方のカラマリヤスイ・チンゲイル川上は気絶しているように眠っていた。





 ☆続いちゃう☆





 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


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