キャプテン・ミルクの沈黙
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
「キャプテン・ミルクさん、僕の体に一体何をしたんですか? こんな急に破裂した痔からの出血が止まるなんてありえない」カラマリヤスイ・チンゲイル川上は肛門を触りながら言った。
「ただの気休めさ」
「き、き、気休めって言ったてさ……」
「出血多量で死ぬ恐れがあるってのに無視できるかよ。ナメんな」
「キャプテン・ミルクさん、本当にどうもありがとうございます。あなたは命の恩人です!」
「よせってば。照れちまうからよ」
「キャプテン・ミルクさん、何故、僕の体調が一気に回復したのかだけ教えてくれませんか?」カラマリヤスイ・チンゲイル川上はお尻に力を入れて肛門をキュッと締めた。
「すまんが、悪いけれどもね、あんまり教えたくはないんだ」
「いやいや、せっかくですから、そこを何とかお願いします」
「一言で言うとだ、宇宙のエナジーさ」
「えっ? エナジー?」
「宇宙の愛さ」
「宇宙の、あ、あい?」
「そうさ。宇宙の愛のさざ波さ」
「さざ波、ですか?」
「そうそう。宇宙の愛のぬくもりでもある」
「なるほど、なんとなく」
「宇宙のレガシーでもあるがゆえに起こした愛のぬくもりでもあるがゆえに起きた愛の行動だと明確に伝えよう。教えられるのは、ここまでだな」キャプテン・ミルクの鼻は真っ赤になっていた。カラマリヤスイ・チンゲイル川上は不思議そうに、その赤い鼻を見ていた。
「もっと具体的に教えて欲しかったのですが」
「断る!!」キャプテン・ミルクは怒鳴ると再び自分の世界に沈殿していった。
カラマリヤスイ・チンゲイル川上は泣いた。まさに男泣きだった。
痔の痛みやイボ痔の破裂による出血の涙は苦しみの涙だ。今流している涙は感謝と感動の涙だった。キャプテン・ミルクに対して感謝の気持ちでいっぱいに溢れかえっていた。ジャム将軍の影武者として働いてきた事がバカらしく思えてならなかった。人を助ける心のないジャム将軍と関わったのが間違いだとも悟った。
キャプテン・ミルクの鼻クソによる好転反応でカラマリヤスイ・チンゲイル川上のケツの出血が止まったのか?
またはキャプテン・ミルクが何らかの医療系魔法を鼻クソをカモフラージュにして極秘に使ったのか?
もう一つ考えられるのは、キャプテン・ミルクの鼻クソにはプラセボ効果があるのではないかと思われる要素もありえる。
キャプテン・ミルクは、今回、決して自分の鼻クソについて詳しく語ろうとはしなかった。
オフレコなので詳しい内容は控えるが、実は作者である蒼井真之介氏は、先日、『キャプテン・ミルクの優しい秘密』の後に夜景の見えるBarに緊急でキャプテン・ミルクを呼び出して、二人で牛乳を飲みながら朝まで話し合っていたとの事だ。『次回の最新作、「キャプテン・ミルクの沈黙」では沈黙しないでキャプテン・ミルクの鼻クソの秘密をそっと鼻クソではなくて、鼻クソの秘密を明かしてほしい』と交渉をしていたと聞く。それでもキャプテン・ミルクは首を横に振るばかりだったそうだ。
蒼井真之介氏は『何故、ここまで鼻クソの秘密を明かさないのか?』とキャプテン・ミルクに強く迫ったそうだが、キャプテン・ミルクは口を重く閉ざしたままだったそうだ。
もしや、キャプテン・ミルクの鼻クソに何らかの違法行為があるならば、大宇宙のスーパースター、スーパーヒーローとしての名声が地に落ちてしまうということなのか?
いやいや、それは考え過ぎであろう。
キャプテン・ミルクは無邪気で無垢で真っ直ぐな天然ボーイなところがあるのだ。悪行はしないと思いたい。
鼻クソというのは一般的には単なるゴミだ。だがしかし50世紀の世界では何らかの可能性があるのかも分からん。
ここで作者の蒼井真之介氏による推理です。
「おそらく、キャプテン・ミルクの鼻クソには秘密がないと思われますね。医療系魔法が苦手なキャプテン・ミルクが初めて使った医療魔法という可能性が非常に高いかもしれません。私も、そのことについて夜景の見えるBarでキャプテン・ミルクに言いました。「医療系魔法は使えるのかい?」ってね。キャプテン・ミルクは黙ってうつむいて顔を赤らめていましたから。シャイなあんちくしょうなんですよ、キャプテン・ミルクってのはね。自分の下手な医療系魔法を宇宙に晒したくはないという小学生的な幼い思いがあるのではないしょうか。だからこそ、鼻クソをカモフラージュにして、伸ばした人差し指から魔法が出ていた、という事だとなんだと思われます。皆さん、思い出してください。キャプテン・ミルクは『あぶらはむのこ』を小声で歌ったことをね。照れ屋でシャイなあんちくしょうなんですよ、キャプテン・ミルクってのはね」蒼井真之介より
キャプテン・ミルクは自分の鼻クソの秘密を語ろうとはしなかった。深入りしてキャプテン・ミルクを傷つけてはいけないし、追い詰めたり、詮索するのもはしたないと思う。
いつの日か、キャプテン・ミルクの口からキャプテン・ミルクの鼻クソの秘密が明かされる日を待とうではありませんか。今、言えるのはそれだけです。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)
読者の皆様、すまん。キャプテン・ミルクの鼻クソの秘密には迫れなかったッス。




