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キャプテン・ミルクの優しい秘密

 挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 ひだまりのねこ様)

 

 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

 

 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)








カラマリヤスイ・チンゲイル川上は異変を感じた。


突如、急激にイボ痔の出血が止まったのだ。イボ痔はそのまま3つある。イボ痔自体は一切回復はしていない。何の前触れもなく出血が完全に止まったのだった。


おまけに体が軽く感じるし体全体が温かくなってきた。特に頭と首元が温かい。カラマリヤスイ・チンゲイル川上は頭に手を置こうとした。

 

「触るんじゃねぇつーの! この野郎! 勝手な事すんなつーの! この痔主め!!」とキャプテン・ミルクに大声で怒鳴られた。

 

戸惑うカラマリヤスイ・チンゲイル川上は引きつった笑顔をキャプテン・ミルクに向けた。


カラマリヤスイ・チンゲイル川上は凝り固まった首を揉んでリラックスしようとした。


「首を触るんじゃねぇつーの!! さっきから勝手な事をすんな!!」とまたしてもキャプテン・ミルクに怒鳴られた。


カラマリヤスイ・チンゲイル川上は動揺してしまった。自分の頭と首を触るのがいけないなんて理不尽にも程がある。


「体はどうだい? ケツからの出血が止まっただろう?」


「は、はい。止まっています。キャプテン・ミルクさん、一体、これは?!」


「フッ。ちょっとした気休めなのさ」


「き、気休め、ですか? 気休めとは?」


「まあ、ちょっとしたサビオかな?」


「キャプテン・ミルクさん、サビオってなんですか?」


「絆創膏と思ってくれたら御の字さ。似ていても誤解は解きたいからね」


「は、はあ。そ、そうですか絆創膏ですか」


「他に痛いところや辛いところ、体に違和感があるところはないかい?」


「キャプテン・ミルク、肩が辛いです」


「よし、わかった。ちょっと後ろを向いてごらん」


カラマリヤスイ・チンゲイル川上はゆっくりと体を後ろに回した。四十肩か五十肩か六十肩のように辛い肩を庇うようにして、ゆっくりと静かに動かしながら。


キャプテン・ミルクは鼻クソをほじくり回した。


キャプテン・ミルクは焦った。


キャプテン・ミルクの鼻の穴には鼻クソがキレイに無くなっていたからだった。


キャプテン・ミルクの鼻クソに何か大きな秘密が隠されているのだった。


キャプテン・ミルクは焦らずに鼻クソをほじくり回してほじり続けた。


キャプテンミルクの右目に涙が滲む。


キャプテン・ミルクは諦めずに鼻クソをほじった。


ほじって、


ほじって、


ほじって、


ほじって、


ほじった。


それでもキャプテン・ミルクの鼻の穴から1個も鼻クソが出てこなかった。


キャプテン・ミルクはムキになってきた。


『キャプテン・ミルクに不可能はない!!』とキャプテン・ミルクは自分に言い聞かせながら鼻クソをほじくり続けていた。


『どんな時でも絶対に諦めるな! 諦めるな! 諦めるな!』とキャプテン・ミルクは思いながら鼻クソを懸命にほじり抜く。


『孤独で寂しくても、いつの日か必ず報われる!!』と思いながらキャプテン・ミルクは鼻クソを探し抜くために頑張って鼻クソをほじった。


『情熱を持て! 熱いハートを燃やし続けろ!!』とキャプテン・ミルクは思いながら鼻クソをほじった。


『自分の信念をつらぬけ! 他人に足を引っ張られたら、その他人を蹴れ! 蹴って蹴って、蹴りまくれ! お尻よりもふくらはぎ、または、お腹を蹴るのがお薦めです!!』とキャプテン・ミルクは思いながら鼻クソを探し続けた。


キャプテン・ミルクの左目も涙で滲んできた。


『行動あるのみだ。行動しないで口先だけの奴は間違いなくちんカスだ!! ちんカスだい!!行動せよ!! 行動だけが真実だい!!』とキャプテン・ミルクは強く思いながら頑張ってポジティブに鼻クソをほじった。


キャプテン・ミルクの口からよだれが落ちた。


『汗まみれになって前に進むんだ!! 光に向かって進むんだ!!』とキャプテン・ミルクは決心しながら負けずに鼻クソをほじった。


キャプテン・ミルクは鼻の穴が痛くなってきたので人差し指から小指に変えた。


『たまには様子を見ながら、ギアチェンジだってします!!』と自分に言い聞かせながら鼻クソをほじったんです。


ようやく、ようやく、微かに、ほんの小さな鼻クソを発見したキャプテン・ミルクは素早く小さな鼻クソを取り出してカラマリヤスイ・チンゲイル川上の肩に乗せた。


「あっ?!」とカラマリヤスイ・チンゲイル川上は叫んだ。


「どうした?」


「キャプテン・ミルクさん、肩が!! 僕の肩が!!」とカラマリヤスイ・チンゲイル川上は泣きながら言った。


「おい、おい。泣かんでも良いのによう」とキャプテン・ミルクは照れくさそうな感じてシャイに言った。


キャプテン・ミルクの鼻クソとは一体何なのか?


何故、急激に容態が回復したのか? 回復の原因はキャプテン・ミルクの鼻クソにあるのか? キャプテン・ミルクの鼻クソに秘密があるのか?


それはキャプテン・ミルクの鼻クソが、鼻クソ秘密をそっと鼻クソなんだと思う。


キャプテン・ミルクの鼻クソとは一体?!





 ☆続いちゃう☆



 


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


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