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キャプテン・ミルクは怯みかけるようで怯まないから挫けない

 挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 ひだまりのねこ様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

 

 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)





キャプテン・ミルクはファンタジー・ドラゴン号内にあるレストランのシェフ、スー・シェフの産毛楽郎うぶげらくろうくんにテレパシーをした。


『産毛楽郎くん、キャプテン・ミルクだ』


『あー、キャプテン・ミルクだぁ。こんにちわーす』


『やあ、こんにちは』


『珍しいですね。どうしたんですか?』


『バッテラはあるかな?』


『バッテラ? バッテラってなんですかね? 聞いたことないです』


『バッテラはバッテラさ。ジャパン・ゴールデンウィークの料理だ』


『へぇー。初耳です。美味しいんですかね?』


『めちゃめちゃ美味しいよ。産毛楽郎くん、率直に言う。悪いけどね、なんとなく君じゃ頼りにならない感じがするし、話にもならない感じがするからシェフ・ド・キュイジーヌのスラーピー・はーばライトさんとテレパシーする。失礼するよ』


『頼りにならない、話にならないなんて、失礼だなぁ〜。えへへへ。その通りッス。僕は頼りにならないタイプの男子ですからね。エヘヘへ。痛い所つかれちゃったなぁ。キャプテン・ミルク、スラーピー・はーばライトさんは今ウンコしてます』


『ウンコか。臭そうな時間帯だな。本当にウンコなんだな?』


『ウンコです。朝からトイレに行ったり来たりしています。たぶん、下痢かと』


『便秘かもしれんよ』


『ですね。僕もお腹が痛くなってきたのでウンコがしたくなってきました』


『じゃあウンコをしてきなさい。それじゃあ、産毛楽郎くん、またな』


『はい、ありがとうございます』


キャプテン・ミルクは気持ちを明るく切り替えて知人の料理研究家にテレパシーをすることにした。


『もしもし、どうも』


『はい。どつらさん?』


『料理研究家のパイオニア、花風ちん子さん?』


『はい、花風ちん子ですよ』


『俺はキャプテン・ミルクです』


『あららら! いやぁ〜、まあまあ。キャプテン・ミルク! 大変、御無沙汰しちゃってましてぇん! ウホッ!』


『久しぶりですね。あのう、料理研究家のパイオニアである料理界の女豹との、あだ名を持つ花風ちん子さんに尋ねたくてテレパシーをしました』


『女豹だなんてさ。いやん。カッコいいあだ名を貰っちゃって照れますよ。嬉しいわん。ウフッフー』


『花風ちん子さん、今、何をなさっていますか? 仕事中なら大変申し訳ないです。ちょっと聞きたい事がありましてテレパシーしました』


『今ですか? 今、私ねトイレでウンコしています』


『ゲッ、こちらもかい。ウ、ウ、ウンコですか?』


『ウンコですよ。女だってウンコくらいしますよ。女がウンコしないなんて嘘ですから。女がウンコしないなんて幻想ですぅ。ウフッ。女はウンコします。くっさいウンコくらいします。間違いなくウンコしますよ。あけすけに全てをさらけ出すのが50世紀の女の姿なんです。ハイカラなんですよ、50世紀の女つーのはね。そこんとこヨロシクね』


『そ、そ、そりゃそうですよね。我々は生き物なんだからね。俺もウンコしますもん』


『最近、トイレを新しく作り直したのでトイレが憩いの場になってます。ウフッフー。ほとんどトイレにいながら料理研究家としての仕事をエンジョイしております。ウフッフー』


『それは良かったです。花風ちん子さん、また改めてこちらから連絡いたしますので、どうぞ宜しくお願い致します』 


『あ、はい。分かりましたー。では私は、もう少しウンコしますので。10分後に私からテレパシー致します。失礼しま〜す』


『はい。ありがとうございます。こちらこそ失礼致します。ごゆっくりウンコしてくださいね』


キャプテン・ミルクは戸惑っていた。今日はお日柄が良いからウンコ日和なんだなと思っていた。


キャプテン・ミルクは友達の料理評論家である麻酔順ざぶ郎にテレパシーをすることにした。麻酔順ざぶ郎は男の料理を専門とした料理評論家であった。かつて麻酔順ざぶ郎は『男の生き様バッテラカレー』という料理を考案して販売し、大宇宙にセンセーショナルを巻き起こして話題になった事があった。ならばと思い、キャプテン・ミルクはテレパシーをしてみたのだった。キャプテン・ミルクと麻酔順ざぶ郎との友情は7年目だ。


『もしもし麻酔順ざぶ郎か?』


『はい、そうですけども誰だよ?』


『キャプテン・ミルクだ』


『お〜い、ずいぶんと久しぶりだな。どうした?』


『ちょっと聞きたいことがあってさ』


『なんだい? グッハップ!!』


『どうしたの? 具合いが悪いのか?』


『今な、僕、ウンコしているんだよ』


『ゲッ! またかよ!』


『えっ? またかよってなんのことぉ〜?』


『いやいや、ウンコしているなら、また後でテレパシーするよ』


『ごめんね。ウンコ終わったら、僕からテレパシーするからさ』


『ああ、わかった。ウンコ、頑張ってな』


『キャプテン・ミルク、ありがとう。ウンコ、頑張るよ。どうもね、さっき食べた刺し身に当たったか、またはアルハマ・カタミラグに当たったかもしんない』(久しぶりに説明しよう。「アルハマ・カタミラグ」は50世紀の熱々のステーキのことだ。原料はシーラカンスとプレシオサウルスだ。宇宙には恐竜がウジャウジャいるのだよ)


『麻酔順ざぶ郎よ、くれぐれも食中毒には気を付けるんだぞ』


『ありがとう。気をつけるよ。20分後に僕からテレパシーをするよ』


『わかった。待ってるよ』


キャプテン・ミルクはテレパシーを終えると悩んだ。


『ジャム将軍は洞窟の中にいて怯えているはずなのに。俺は少し壁にぶつかっていて戸惑ってやがるぜ。知り合いの皆が全員ウンコしているじゃんかよ。ある意味、運が良いってことだな。フフフッ。読者の皆も、毎日、頑張ってウンコしようぜ。ウンコは健康のバロメーターなんだからさ。だけどな、約束してくれ! 決して踏ん張るなよ! 力むな! ケツに力を入れすぎるなよ! 肛門に力を込めすぎるな! 分かったか? それさえ守ってくれたら俺としては嬉しいのさ』とも思った。





 ☆続いちゃう☆





 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)



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