命ずるキャプテン・ミルク
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
カラマリヤスイ・チンゲイル川上は泣きながらキャプテン・ミルクに全てを告白した。
自分はジャム将軍に似ていて影武者になりたかったが背が高いために、乳首と乳輪の色とデザインとサイズに違和感があるために影武者にはなれなかったこと、ジャム将軍はケチな独裁者だと言うこと、ジャム将軍のムササビ・ジュニア号の年式が古いので整備が行き届かなくて劣化しているために故障しやすいこと、ジャム将軍は馬鹿だと言うこと、ジャム将軍はなかなかの不死身野郎だと言うこと、今は若干、記憶喪失なので、攻撃するには良いタイミングだということ、ジャム将軍は作家になりたがっているが幼稚園児よりも才能がないこと、ジャム将軍の居場所は、ズバリ、医務室か、大浴場の2箇所に絞られていることを告げた。もちろん、バッテラが大嫌いでアレルギーを起こした後に意識不明になる可能性が高い事も合わせて告げた。
キャプテン・ミルクは腕を組みながら歩き回っていた。
「よし、パステル純よ、今から俺はジャム将軍を倒しに行く。他の乗組員たちには言うな。俺がケリをつける」
「キ、キャプテン・ミルク、ひとりで大丈夫ですか?」
「パステル純よ、心配はいらんよ」とキャプテン・ミルクは言うとカラマリヤスイ・チンゲイル川上に向き直った。
「今からジャム将軍のところまで案内してくれ」とキャプテン・ミルクは言った。
「は、はい」カラマリヤスイ・チンゲイル川上は泣きながら頷いた。
「キャプテン・ミルク、待ってくださぁ〜い!」月山コリーだった。乗組員の中で1番危険な人物、アンダーグラウンドタイプのマッドな人物、戦闘能力、攻撃力が凄まじく高い才能ある魔法使い、キレたら何をするか全く分からない要注意人物。月山コリーが駆け寄ってきた。
「何だ? 月山コリー?」キャプテン・ミルクは振り向き様に言うとメンチを切った。
「僕も連れて行ってください! 力になりたいです!」月山コリーは頭を下げながら言った。
「月山コリーに命ずる。俺が不在のあいだは月山コリーが指揮を取れ!」
「えっ?! 遂に僕にオハコが回ってきたんですか?」月山コリーの顔が明るく華やかに輝いた。
「そうだい! 今まで月山コリーには何の命令もしてこなかったのはだ、いざという時のためだったのだい! それが今だ!」
「キャ、キャ、キャプテン・ミルク! 嬉しい、信じてくれたんですね! ありがとうございます!! 命令に従います!! ファンタジー・ドラゴン号を指揮し乗組員たちをリードします! 本当にありがとうございます! まずは、おい、パステル純よ、月山コリー様の肩を揉め!」
パステル純は月山コリーの顔を思いきっり殴った。
「誰がお前の肩を揉むか!」とパステル純は怒って言った。
「命令に従えよ! 僕がリーダーだ!」と月山コリーは言った。
「この大バカ野郎!!」とキャプテン・ミルクは叫ぶと月山コリーを蹴り飛ばした。
月山コリーはカカシみたいに軽々と後ろに吹っ飛んで壁にぶち当たると気絶してしまった。
「リーダーの姿を履違えるな!! バカ野郎!」とキャプテン・ミルクは怒鳴ると月山コリーを持ち上げて床に叩き付けた。
月山コリーは気絶したままだった。
「リーダーはな、思いやりが必要な立場にいるんだ! この未熟者の大バカ野郎めが! どんなに戦闘能力が優れていても人間性が欠落していたら話にならん!」とキャプテン・ミルクは怒鳴ると気絶している月山コリーを持ち上げて月山コリーの部屋に運び入れた後にファンタジー・ドラゴン号の扉を開けた。
「パステル純に命ずる。お前がファンタジー・ドラゴン号と乗組員たちの指揮を取れ!」キャプテン・ミルクはパステル純の肩に手を置いて言った。
「くれぐれも俺がジャム将軍のもとに行ったとは言うなよ。分かったな?」
「はい、キャプテン・ミルク。僕は非常に口が軽い男なんですが、リーダーに任命されてしまったので頑張って口にチャックします」とパステル純は自分の口の軽さに自信はなかったが初めての大役を得たので一大決心をしたのであった。
「キャプテン・ミルク! ごめんなさい!」突然、大きな声がした。
月山コリーだった。
「フフフッ。タフなあんちくしょうめが」とキャプテン・ミルクは言って笑っていたがパステル純は驚愕していた。
「キャプテン・ミルク、ごめんなさい! お願いです! リーダーを任せてください!」月山コリーは涙を堪えながら言った。
「月山コリーよ、反省したか?」
「はい」
「月山コリーよ、何故、怒られたか分かったか?」
「はい」
「何故だ?」
「偉そうな態度をパステル純に見せたからです」
「月山コリーよ、そうだ、その通りだ。だが、今回はパステル純にリーダーを任せることにした」
「は、はい。キャプテン・ミルク、すみませんでした」月山コリーは肩を落として小さく丸まっていた。
「次は頑張ってくれよ。さあ、カラマリヤスイ・チンゲイル川上よ、行くぞ!!」とキャプテン・ミルクは言うとファンタジー・ドラゴン号から外に出ていった。
カラマリヤスイ・チンゲイル川上は月山コリーに視線を向けた。
「何、テメェ、ガン飛ばしてんだ? コノヤロウ。ナメとんのか? コノヤロウ」と月山コリーはカラマリヤスイ・チンゲイル川上にめちゃめちゃメンチを切った。
「いえいえ、違います違います。だ、だ、だ、大丈夫です。そ、そ、それにしても貴方はガラ悪いっすね。失礼致します。御世話になりました」とカラマリヤスイ・チンゲイル川上は目を伏せてビビりながら言うとキャプテン・ミルクの後について行った。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)
月山コリーよ、大人になれよ。
立派な大人になりなさいよ。




