トーク
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
「マラカス貴子でぇす。さてさて続きましては、64歳のおっさん、ダイナミック龍巻団次郎さんです」マラカス貴子です
「よ〜うっす」ダイナミック龍巻団次郎より
「やあ!」キャプテン・ミルクより
「僕はさぁ、酒が止められなくてさ、こんなにボロボロになっちゃったんですな。実は酒のせいで上司を投げ飛ばしてね、会社をクビになってからめでたく40年間が経過しました。実は妻にはですな、妻にはな……。実は今までずっと会社をクビになったことを妻に隠し続けてきたんです。実は僕は不義理な男なんですよう、ヘイ、よう!」ダイナミック龍巻団次郎より
「そりゃ凄い」キャプテン・ミルクより
「実は、毎朝、会社に行くフリをして近所の公園でボンヤリ時間を過ごしてきましてね、夕方の5時半になったら職場から帰宅したような雰囲気を演じて今日まで無職を貫き通して頑張ってきました! ヘイヘイ!」ダイナミック龍巻団次郎より
「無職でさ、どうやって40年間も生活してきたのよ? 給料がないと生活できないでしょ?」キャプテン・ミルクより
「はい、実はカツアゲです。不良やチンピラどもからカツアゲしていましたよ、ヘイヘイヘイ!」ダイナミック龍巻団次郎より
「カツアゲと言えばチンピラの十八番なのに、逆にカツアゲしちゃってたのかい?」キャプテン・ミルクより
「はい、今まで不良やチンピラの宇宙人を捕まえてはカツアゲ行為を繰り返していました。その数、ざっと見積もって8万2千人くらいはカツアゲしたかと思われます。ワオッ! ヘーイ!」ダイナミック龍巻団次郎より
「ふーむ」キャプテン・ミルクより
「来年、僕は無職のまま定年を迎える年齢になるんです。今さらなんですが、タマキンがキュンと縮上がってきてね、やたらとハラハラして妙に焦ってきちゃってよう」ダイナミック龍巻団次郎より
「ふむふむ」キャプテン・ミルクより
「キャプテン・ミルク、僕の人生はこれでよかったんでしょうか?」ダイナミック龍巻団次郎より
「何とも言えないけど、詐欺みたいな人生だとは思うね。詐欺人生だと思う。君はカツアゲで生計を立てていた。カツアゲ人生だとも思うよ。詐欺人生とカツアゲ人生だ。詐欺人生とカツアゲ人生と無職のままに終える人生だな。つまり、君は無駄な人生を生きてきたわけだ。無益な人生、怠け者の人生、自分の人生を捨てた人生だとも言える。妻を騙し抜いた人生でもある。逃げた人生でもあるね。つまらない人生でもあるし、くだらない人生でもある。やる気のない人生、人任せの人生、何も考えてこなかった人生、ボンヤリな人生、他人任せの人生、責任を放棄した人生、堕落した人生でもあるね。責任逃れの人生、ペテンな人生でもあるし、逆効果な人生、欺いた人生、ヤケクソな人生でもある。懺悔な人生でもあり情けない人生、没落の人生、最低な人生を過ごしバカスカちんな人生、要するにマヌケな人生だな。ダサい人生だと思うよ。君はハナクソみたいな人生だ」キャプテン・ミルクより
「うっ、うっ。酷いよ、酷いよ。あまりの言い方に傷ついたよ。ぐすん、ぐすん、ふぇん。うぇーん、うぇーん、うぇーん」ダイナミック龍巻団次郎より
「おい、ダイナミック龍巻団次郎よ、なぜ泣くんだよ?」キャプテン・ミルクより
「まったくその通りだなぁ〜と思って。自分が情けなくて。僕はバカだ。うぇーん、うぇーん」ダイナミック龍巻団次郎より
「残り少ない人生を今まで通り過ごしてテキトーに頑張ってくださいね」キャプテン・ミルクより
「キャプテン・ミルク、自分を変えたいです!」ダイナミック龍巻団次郎より
「時既に遅しだい」キャプテン・ミルクより
「いやいや立ち直りたいです!」ダイナミック龍巻団次郎より
「無理だ。時既に遅しだい」キャプテン・ミルクより
「キャプテン・ミルクの弟子にしてくれませんか?」ダイナミック龍巻団次郎より
「弟子は取らない主義なんだい。時既に遅しだい」キャプテン・ミルクより
「頑張りますから! お願い致します!」ダイナミック龍巻団次郎より
「今さら何を頑張るんだ? テメェ、ナメとんのか? 断る! 時既に遅しだからだ! 40年間も妻を騙すなんてお前はクソだな。じゃあな、さよなら。もう二度と俺に連絡するなよ。お前はウンコだ! いやいやウンコよりケツ毛だな! お前はケツ毛だ! 枝毛のあるケツ毛だ!!」キャプテン・ミルクより
「ダイナミック龍巻団次郎さんでした。まさに枝毛のケツ毛、ダメ男ですよね。続いては、あっ、またです。また、ブルーグラス由美子さんです」マラカス貴子です
「キャプテン・ミルク、たびたびのブルーグラス由美子です。95歳です」ブルーグラス由美子より
「あらまー、こりゃどうもです!」キャプテン・ミルクより
「あのう、改めての相談なんですが、いきなり告白するより手紙で思いを伝えた方が良いかと思いまして」ブルーグラス由美子より
「ダメだい!!」キャプテン・ミルクより
「えっ?! で、でも……」ブルーグラス由美子より
「相手の目を見て告白しなさーい!!」キャプテン・ミルクより
「まったく自信がないんですけど」ブルーグラス由美子より
「自信なんて必要ない。気持ちが必要なんだ。強い気持ち、熱い気持ち、素直な気持ちが必要だい!!」キャプテン・ミルクより
「で、でも……」ブルーグラス由美子より
「甘ったれ!! 95歳の甘ったれ女め!! 小手先はいらん。溢れる気持ちを信じろ!! 相手を目の前にして震えながら伝えろ!!」キャプテン・ミルクより
「やっぱり、こ、怖いんです」ブルーグラス由美子より
「そこの95歳、恐れるな! ビビるな!」キャプテン・ミルクより
「95歳の生娘が恋に臆病になっているんです」ブルーグラス由美子より
「わかるよ、わかるけどビビり過ぎだい!!」キャプテン・ミルクより
「男知らずの95歳がいてもいいのでしょうかね?」ブルーグラス由美子より
「いてもいいじゃないか。恋に年齢は関係ない。歳にこだわり過ぎだよ」キャプテン・ミルクより
「昨日の夜中に干乾びた女だって言われたの」ブルーグラス由美子より
「誰によ?」キャプテン・ミルクより
「もう一人のあたしに。心の中ににいる本当のあたしに。同じく心の中にいる17歳のあたしに言われたの。今のあたしはシワシワだけど17歳の頃から何も変わっていない自分がいるのは確か。あたし、95歳なのよね。信じられないわ。あたし恋しちゃったから毎晩辛くて」ブルーグラス由美子より
「浸るな」キャプテン・ミルクより
「えっ?!」ブルーグラス由美子より
「まだ早い。一人前の女になってから浸れ」キャプテン・ミルクより
「やはり生娘だからですか? 生娘だと一人前の女として認めてもらえないのかしら?」ブルーグラス由美子より
「そんなことない。ただ、あなたは何処か頑なだ。頑固さが見受けられる。恋をしたけりゃ自分を解放させてあげないとさ」キャプテン・ミルクより
「初めて、初めて私の本質を突いてきた言葉です。初めて私は泣きたくなりましたとさ。うわーん、うわーん、ヒックヒック、95歳になって初めてあたしはロマンティックが止まりづらい」ブルーグラス由美子より
「素直になれよ、ブルーグラス由美子よ!!」キャプテン・ミルクより
「はい、あたし素直になります。頑張るもん、あたしは頑張るもん、頑張るもん、頑張るもん、頑張るもん!! 自分のために頑張るもん!!」ブルーグラス由美子より
「頑張れ!!」キャプテン・ミルクより
「はい、頑張るもん」ブルーグラス由美子より
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)
頑張れ!
95歳の恋する生娘よ!




