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椎名ユズキの足跡

 「キャプテン・ミルク、宇宙人と女の姿が見えませんでした」と月山コリーはファンタジードラゴン号に戻ってきた。

 

 「なに!? コリー、それは本当か?」キャプテン・ミルクはようやく直った『ビジュアル・見えすぎてんのよ・レーダー』を調整しながら言うと操縦席の窓から外を眺めた。

 

 「キャプテン・ミルク、本当です」

 

 「コリーよ、青空ウイングス子はどうした?」

 

 「キャプテン・ミルク、ウイングス子さんは、もうちょっと調べるとのことです」月山コリーは敬礼しながら話していた。

 

 「コリー、楽にしろ」

 

 「はい」月山コリーは姿勢を楽にするとキャプテン・ミルクの傍に行った。

 

 「キャプテン・ミルク、女の足跡があり追跡したのですが途中から消えていました」

 

 「なんだってよ!? そんな事ってあるのかよ?」

 

 「そんな事あるのでした」と月山コリーは再び姿勢を正して強めの敬礼をした。

 

 「コリー、楽にしろってばさ」

 

 「あっ、キャプテン・ミルク、そめません」

 

 「ただいまぁ~」と青空ウイングス子は元気よく小走りして戻るとキャプテン・ミルクの前で敬礼した。

 

 「キャプテン・ミルク、宇宙人と女の姿は見えませんでした」青空ウイングス子はポケットから何かを取り出してキャプテン・ミルクに手渡した。

 

 「ウイングス子、これは何処にあったんだ?」

 

 「現場から100メートル行った場所に落ちていました」

 

 「ふむ」キャプテン・ミルクは受け取った物を丁寧に調べた。

 

 「おい、パステル純、こっちに来い。話がある」

 

 本を読んでいたパステル純は立ち上がるとダッシュでキャプテン・ミルクの元に行った。

 

 「キャプテン・ミルク、何ですか?」

 

 「純よ、これをどう思うか聞かせて欲しい」キャプテン・ミルクは受け取った物をパステル純に渡した。

 

 「それはなんっすかね? うん!? げーっ!! あ~ん、あ~ん、あ~ん!」パステル純は何かを受け取ると一気に鼻血が前方に吹き飛んだ。

 

 「ワオッ! もぉ~う。危ないなぁー!」とキャプテン・ミルクは言って月山コリーと青空ウイングス子と共に床に伏せた。

 

 

 

オープニングテーマソング

 

『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』

 

 作詞 蒼井真ノ介

 作曲 蒼井真ノ介

 編曲 蒼井真ノ介

 歌  えりかちゃん




宇宙に行こうよ 

宇宙の果てにはさ

光の壁があるって話よ

ツルッと光よりも輝く

あんちくしょうに夢中よ

あたい月よりアイツ好きさ 

あたい星よりアイツ好きさ

 

あたいナウい船長と

ナウい宇宙船の持ち主の

あんちくしょうがさ 

とぅきでぇ~す(好きで~す)

 

痒い背中に孫の手が欲しい

痛いお尻に座薬と塗り薬よ

朝から晩まで歌っている鳥

お願いシャラップだい!

 

好きなあいつに付きまとい

好きなあいつに睨まれて

好きなあいつにドキドキ

ラブレターをあげちゃった

偶然のフリして

無理矢理鉢合わせたのさ

 

恥ずかしいけどもさぁ

あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!

 

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

ファンタジードラゴン号『ワオッ』

 

我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆

 

 

 『☆愛星・サマー・えりかファンクラブ『えりかの夢』☆限定特別会員証 [会員番号 No.1] 名前 椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキ』と青空ウイングス子が見つけた会員証に記載されていた。

 

 「いやん。あはん。椎名ミッシェル・ローズ・ユズキがいるなんてさ、いるなんてさ! なんなのよ! オフ会で会って以来の遭遇。なんなのよ! もう。やっぱりこの会員証、欲し~い。No.1だなんてさ、超羨ましいし嫉妬しちゃう」パステル純は男だが相当悔しい事があると女言葉になるのだった。

 

 「パステル、落ち着けコノヤロウ!」とキャプテン・ミルクが怒るとパステル純は冷静になろうと奮闘した。手には『えりかの夢』の会員証があるのだ。しかも会員番号がNo.1だ。パステル純は思った。

 

 『会員証をパクって番号を書き換えしちゃおう。略して椎名ユズキからパステル純に変更しちゃおう。ムヘヘヘヘ、ムヘヘヘヘ。僕は悪くない、悪くない。愛星・サマー・えりかちゃんを本当に愛しているのは椎名ユズキではなくて、パステル純だ。パステル純に清き一票をくださいまし。ムヘヘヘヘ、ムヘヘヘヘ』

 

 「パステル、何かよからぬ事を考えている顔だな」とキャプテン・ミルクは言って椎名・ミッシェル・ローズ・ユズキの会員証を奪い取った。

 

 「あん!」とパステル純は名残惜しそうに会員証を見ていた。

 

 「キャプテン・ミルク、女性が戻って来たようです! レーダーに反応あり。女性の身長は160センチ、間違いなく、先ほどの女性です!」トムは『ビジュアル・見えすぎてんのよ・レーダー』を見て言った。

 

 「よし、この落とし物を返そう。青空ウイングス子、直接返してこい」とキャプテン・ミルクは言って愛星・サマー・えりかファンクラブの会員証を渡した。

 

 「キャプテン・ミルク、僕が返してきます」とパステル純は手を上げて遮った。

 

 「ダメだ」

 

 「なんで? なんでダメなのよ?」

 

 「パステル純、先に落ち着かない状態を回復させろ」

 

 「キャプテン・ミルク、僕は完全落ち着いています」とパステル純は言って『ドラゴンの瞳』の中を行ったり来たり、ため息を吐いたり、貧乏ゆすりをしたり、爪を噛んで吐き出したり、時計を見たり、自分の手相を見て生命線の長さをチェックしたり、ヒゲが伸びていないかアゴをさすったり、自分の口臭を確認したり、臭くないか足の裏を嗅いだり、頭をかきむしったり、ニキビを潰したり、愛星・サマー・えりかちゃんの生写真にキスしたり、愛星・サマー・えりかちゃんの下敷きで顔を扇いだり、愛星・サマー・えりかちゃんの等身大の抱き枕を天にかざしたり、スクワットをしたり、反復横跳びをしたり、愛星・サマー・えりかちゃんの新曲の振り付けを真似したり、スキップしたり、三点倒立をしたり、目頭を押さえて独り言を言ったり、痒くもないのに頭と背中を掻いたり、唇を噛んだままティッシュで鼻をかんだり、股間に入れた手を出して匂いを嗅いだり、汗臭い脇の匂いを嗅いだり、腕立て伏せをしたり、目を閉じて歌を口ずさんだり、愛星・サマー・えりかちゃんのサインに手を合わせたり、コップの水を口に含んでうがいするとそのまま飲んだり、鼻くそをほじって突き指したり、自分のお尻が2つに割れているかちゃんと確かめたり、ジャンプしながら万歳したりした。

 

 「青空ウイングス子、頼むぞ。か弱い女の子だからファンタジードラゴン号に連れてこい。自宅まで送り届けると伝えてこい」とキャプテン・ミルクは言った。

 

 「はい、了解しました」と青空ウイングス子は言って走っていった。

 

 

 

 ☆続いちゃう

 

 

 エンディングテーマソング

 

『恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに』

 

作詞 蒼井真ノ介

作曲 蒼井真ノ介

編曲 蒼井真ノ介

歌  えりかちゃん



気持ちを抑えて

貴方を見つめると

涙が溢れてたまらんわ

好きな気持ちを隠して

辛くてもう嫌になるわ

 

お月さん

お月さん

応答願います

お星さま

お星さま

寂しくて参っちゃってさ

ねぇねぇ

私の話を聞いてくれる?

お願いします 

 

やけ食いしたら負けよ

夜食を我慢して

ダイエットしようかな?

ダイエットしてさぁ

絶対に綺麗になるからね

綺麗になってウホホホホ

 

負けてたまるかやったるで

甘いお菓子なんかにさ

こっちからバイバイキーン

本当にバイバイキーン

バイバイキーンのバイバイキーン 

 

好きな人を想いたいの

毎日抱きしめていたいの

貴方の笑顔を守りたいの

私は貴方が好きなのよ

ねぇ本気になってよ

こんにくしょう

私に振り向け振り向け

こんにくしょう

 

夜更かしばかりして

本当に困っちゃう~

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

 

それがあたいよ

あたいの姿なのよ

 

好きでぇ~す

エヘヘヘヘ

好きでぇ~す

ウフフフフ

好きでぇ~す

"LOVe"

 

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに

恋したり愛したりキスしたりハートの赴くままに~

面白かったら、是非、ブクマやポイントを宜しくお願い致します。読んでくれてどうもありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] おー、私出演しちゃってる〜。 そして会員証無くしちゃってる〜。
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