キャプテン・ミルク、久しぶりの最新魔法!
https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)
(作画 ひだまりのねこ様
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
「うん? 皆の衆、今、なんか言ったかい?」とキャプテン・ミルクは怪訝な顔をして言うと辺りをキョロキョロした。
「いえ、誰も何も言っていませんよ〜」とモモヒキ聡はアイスクリームを食べながら言った。
キャプテン・ミルクはアイスコープを覗き込んだ。ファンタジー・ドラゴン号の軽度なレーザー出力のビーム砲で豚を仕留めたと思っていたが、『もしや?!』と思っていたのであったのさ。
「ちょっと、皆の衆、静まれ」とキャプテン・ミルクは言って地獄耳の魔法『噂話なんか話すより褒め言葉を話す人でありたまえ。人を傷つけてはいけない。思いやりのある言葉を放ち愛のある言葉を伝えなさい・マジック』を自分の内面に向かって唱えた。ピロピロリーン。この魔法は噂をバラまく三段腹で大仏パーマを掛けている主婦よりも地獄耳になれるのだ。主婦は地獄耳のエキスパートが多いものだが、それよりも500倍も地獄耳になれるオーソドックスな魔法でぇす。
乗組員たちはピタリと話すのを止めてキャプテン・ミルクに注視していた。
倒れている豚が『バッテラ……』と言っていた。
「なに? バッテラ? 豚がバッテラだと?! なんのこっちゃ?!」とキャプテン・ミルクは呟いた。
乗組員たちはざわめいていた。
『バッテラ色の何が悪いんだい?』
「バッテラ色?!」
『ナメ腐ってよ。何がヒヤシンスの色だよ』
「ヒヤシンス?! 一体、何のことだろう? アイツは豚なのか? あれは豚なのか? 豚なのかな?」とキャプテン・ミルクは呟いてアイスコープを覗き込んだ。
カラマリヤスイ・チンゲイル川上は右手でケツを押さえながらほふく前進していた。
「豚じゃない! 豚だと思っていた俺は油断した! あれは人間か宇宙人だい!!」とキャプテン・ミルクは叫んだ。
「パステル純、今すぐに怪我人を救出せよ!」
「はいっ!!」パステル純はアイスクリームを食べながらファンタジー・ドラゴン号を出ることにした。
乗組員たちに緊張が走る。
皆でコックピットにある大画面で救出作戦の一部始終を見守った。
パステル純もほふく前進してカラマリヤスイ・チンゲイル川上に向かっていた。
カラマリヤスイ・チンゲイル川上は苦しそうにほふく前進をしていた。心の中で『洞窟を出た途端、急にケツがビリリリリとして痛かったけど、原因がイマイチ分からないが、3つあるイボ痔が破裂したから肛門から大量の出血をしたんだと思うなぁ』と信じて疑わないでいた。『こんなことなら早めに肛門科に行って痔の治療をするんだった』とも思っていた。『医者が肛門に指を入れて痔の具合いを調べるなんて凄いけれども、自分の肛門を人に見せびらかすのはご法度だと思う』とも思っていたので痔の治療を拒み続けていたのだった。
「クソッ、血が止まらねぇ」とカラマリヤスイ・チンゲイル川上は言いながら北に向かってほふく前進を続けていた。
「大丈夫ですかー?」と前から声がした。
カラマリヤスイ・チンゲイル川上は男だが、一旦、女の子座りをして声の主を探した。
「誰ですか?」とカラマリヤスイ・チンゲイル川上は大声で言った。
「怪しい者ではありません。僕はパステル純と申します。貴方を救出しに向かっております。よろしくです!」とパステル純は言って速いほふく前進をした。
「ありがとうございます! 出血しています!」
「どこから出血していますか?」
「恥ずかしながら肛門です!」
「了解です! 貴方の名前は?」
「カラマリヤスイ・チンゲイル川上です」
「分かりました。ありがとうございます。もう少し我慢してくださいね」とパステル純は言って速め速めのほふく前進を続けた。
カラマリヤスイ・チンゲイル川上も速いほふく前進をして近づいていく。
お互いに近づいていく。
近づいていく、近づいていく、近づいていく。
ほふく前進、ほふく前進、ほふく前進です。
二人はほふく前進をして照れながら初対面をするのであります。
ほふく前進、
ほふく前進、
ほふく前進、
ほふく前進。
焦らずにほふく前進。
希望を胸にのほふく前進。
ほふく前進を侮るな。
侮るべからずです。
ほふく前進、
ほふく前進、
ほふく前進。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)
ほふく前進です✨




