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SJAGH

 挿絵(By みてみん)

https://31064.mitemin.net/i781956/(作画 茂木多弥様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 ひだまりのねこ様)

 

 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

 

 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)







ファンタジー・ドラゴン号内でジャム将軍との一騎打ちを前にするキャプテン・ミルクの耳にも、ちゃっかりと速報ニュースでのジャパン・ゴールデンウィークの話は届いちゃってた。


キャプテン・ミルクは今は気にしている場合ではないと自分に言い聞かせていたのだが、かなり気になっていた。キャプテン・ミルクはとりあえず母親にテレパシーをしてみて詳しい状況を聞いてみることにした。


「もしもし?」


「はい? どちらさん?」


「俺」


「あんた、今流行の俺俺テレパシーだったらブチのめすよ。誰よ?」


「お母さん、あんたの息子だよ。ちょっと今さ、速報ニュースを見たけどもさ、ジャパン・ゴールデンウィークが大変らしいと言ってた」


「そうなのよ。超大変なのよ」


「お母さん、何か知ってるの? 何があった?」


「知ってるよ。あんた覚悟して聞きなさいよ」


「ああ、わかった」


「昔々ジャパン・ゴールデンウィークはさ、無能な政治家のせいでさ、一時期さ、人口が減少して偉い目にあった歴史があるわけよ。確か30世紀だったかなぁ〜、人口1200万人までになっちゃってた」


「知ってるよ」


「こりゃマズいと国民が気付いて、無能な政治家を無視して国民の国民による国民のための国民だけの計画によって人口を増やす計画を立ててさ、とにかく若者は毎晩Hせよと国民同士で健気に推進しまくってHな交尾計画を密かに世間に訴えてさ、ドンドンHしたわけよ」


「それも知ってるって」


「でさ、ジャパン・ゴールデンウィークは頑張ってHしてね、33世紀の頭頃になるとさ、めでたく人口5億人に到達致しましたぁー!」


「お母さん、それも知ってるって。早く話を進めてよ」


「だけどね、長年、継続的にジャパン・ゴールデンウィークの国民が立てたウフフフフなH計画なのにさ、無能な政治家たちが計画を横取りして世界に向けて自分たちの手柄にして世界に我々が奨めた計画だとアピールしたわけよ。で、国民と無能な政治家たちが争う羽目になってもうた。人口を増やした国にはジャパン・ゴールデンウィークに本部がある世界人口増加推進部、SJAGHスジャガエッチ(SJAGHとは、S好きなだけ、Jジャパン・ゴールデンウィークで、A愛し合っちゃおう、G頑張ってさ、Hしようよな、の略なのだい!)という組織から人口増産祝福ヘンドリモンドリというヘンドリモンドリが入ってくるわけよ。本来なら国民一人あたりに1億ヘンドリモンドリが入るはずなのにさ、政治家たちがそれを全て奪い取ったのさ。5億人分をね。それで約80年間も国民と政治家が取っ組み合いみたいな、戦争みたいな、内戦みたいな、毎日裁判漬けみたいな状態になってしまったのよ。当時の政治家たち、議員たちは増えに増えて30万人もいたからね」


「お母さん、それも知ってるから」とキャプテン・ミルクは言って苛立った。


「政治家たちはあまりにも民度の高い優れた民族性を持つ優秀な国民に対しておんぶに抱っこ、ハナ垂れ小僧みたいに甘えまくってさ、不正のオンパレードだし、毎日、まいっちんぐな日々だったんだ」


「お母さん、それも知ってるってばさ」キャプテン・ミルクはテレパシー中に鼻くそをほじって鼻くそを床に叩き付けて投げた。ファンタジー・ドラゴン号の乗組員たちも鼻くそをほじってリラックスしていた。


「我が息子よ、本題はここからなのよね」とめちゃめちゃ金持ちのキャプテン・ミルクの母親は言った。キャプテン・ミルクの母親の名前がないのは作者が忘れたからなのだ。思い出したら書く。


「お母さん、早く聞かせてよ」


「ビックリするなよ。なんとね、ある朝、正確には今から半年前なんだけどもさ、ジャパン・ゴールデンウィークの全国民5億人が忽然と姿を消してしまったのよ!! 我が息子よ、忽然とよ、本当に忽然と消えたのよ!! 全ての家庭のテーブルの上にね、『家出します。探さないでください』という同じ様な文章の書き置きがテーブルにあったのよ!! 5億人分の書き置きよ!! 5億人が一斉に書き置きを残して忽然と消えたのよ!! 我が息子よ、本当に本当に忽然となの!!」


「お母さん、マジで?!」


「マジで」


「お母さん、誰から聞いたの?」


「お母さんの知り合いのスパイから」


「ふーん」


「でね、30万人の政治家たちが一気に焦りまくってね、慌てふためく中でさ、漫丿毛孝介まんのげこうすけ総理大臣が国民に向かって緊張演説をテレビラリン・チュラララリンで連日放送されているみたいなのよ。生放送でね。誰もいないから誰も見ていない中での必死の演説なのよ」


「シュールな状況だ。お母さん、どんな内容の演説なのよ?」


「待って。ああ、前に知り合いのスパイから演説内容が書かれた新聞紙をもらったんだわ。バインダークリップにあるからさ、ちょっと読むよ。『ジャパン・ゴールデンウィークの偉大な全国民の皆様、わたくし漫丿毛孝介総理大臣は国民の味方です。今すぐに出てきてください。何処に消えたのかの詮索は一切致しませんから。問い詰めて怒ったりもしません。逮捕も致しません。私達政治家は朝から晩まで農業の仕事や、新聞配達、皿洗いもしています。ゴミ出しや、ゴミの運搬、ゴミ投げもしています。街を奇麗にするためにゴミ拾いもしていますが、私達、政治家は30万人しかいません。現在は都市部に限られた中での仕事がメインとなっております。おそらく、既に地方は荒廃していると思われます。今のところは首都のみに頑張って政治家の仕事をしています。どうかお願いです。ジャパン・ゴールデンウィークの国民の皆様、どうかどうか今すぐに早く早く戻ってきてください!! このままでは歴史あるジャパン・ゴールデンウィークが消えてしまう!! 助けてけれって! 助けてけれってば! 助けてけれぇ〜い! うっうっうっ、うぇ〜ん、うぇ〜ん、うぇ〜ん!!』と漫丿毛孝介総理大臣は泣きながら毎日絶叫しているとのことなのよ」


「政治家たちだけを残して、全ての国民が忽然と消えた。その数5億人。本当に困った話だけど、ジャパン・ゴールデンウィークの歴史のためにも消えた国民に色々と頑張ってもらいたい所だとしか言えない話だよねぇ」とキャプテン・ミルクは素っ気なく言った。


「お母さんにはどうすることもできないからさ、とりあえずテレパシーを切るよ、じゃあね。お母さんの大事な話は改めてするからね」と母親は言った。


「分かった」


「我が息子よ、バイビー」と母親は言ってテレパシーを終えた。


キャプテン・ミルクは苦悩した。憧れのジャパン・ゴールデンウィークが50世紀の現在、とんでもない状況になっていることに本気で驚いていた。ジャパン・ゴールデンウィークの国民が一斉に家出だなんて、家出だなんて。家出をするには訳があるはずだ。一気に5億人が家出だなんて。家出をするなんてさ。『たぶん国民を怒らせたんだろうなぁ〜』とキャプテン・ミルクはボンヤリと思いながら遠くを見つめてハナクソをホジリぬいた。


『よし! そろそろジャム将軍をブチのめすかな!』とキャプテン・ミルクは考えながらスクワットをした。





  

  ☆続いちゃう☆





 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)




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