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また会おう

  挿絵(By みてみん)

 (作画 ひだまりのねこ様


  挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

 

 

  挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)








「よし、分かった。君たち、二人とも逃げずに話し合いなさい。じゃあね」と伝説の宇宙スーパーヒーロー、キャプテン・ミルクの実の弟である元ヒットマンで現在は死神という極めて珍しい職業に就いているホワイトチョコレートマンは絶対に壊せない手錠をチンチロウと雪代朝立知ゆきよあさだちに同時に掛けた。


「あっ!!!!!!!」とチンチロウは驚いて飛び跳ねるとホワイトチョコレートマンにメンチを切った。


「いやん。嬉しすぎる。朝立知はチンチロウを、二度と、もう離さないからね。朝立知、とっても幸せです。これからは立派な朝立知になります」と雪代朝立知は、飛び跳ねて、はしゃぎまくっていた。


「頼む外してくれ!!」とチンチロウは必死に訴えたがホワイトチョコレートマンは無視した。


「逃げずに向き合えよ。心ゆくまで話し合いなさい。この手錠は俺以外は壊せない仕組みになっている。さらばだ。もう二度と会うことがないから君達の健闘を祈らない。じゃあな、バカップルどもよ」とホワイトチョコレートマンは言って南の空に向かって飛び去ってしまった。


ホワイトチョコレートマンはMasakoのウンコが手に入れられなくて悔やんでいた。夫婦揃って何処かに消えてしまったため面倒くさいので探す気力は無かった。


ホワイトチョコレートマンは偉大すぎる兄のキャプテン・ミルクと8年間も会っていなかった。キャプテン・ミルクは宇宙の平和を守るスーパーヒーローになっちゃってたし、ホワイトチョコレートマンも殺し屋から死神になっちゃってたしで、お互いに仕事が忙しくなっちゃっていて会う時間がなくなちゃっていたのだ。会えなくなっちゃっても肉親は会えば直ぐに時はふくよかになっちゃうから、会えなくなっちゃっても、会えちゃったとしても、お互いの心は通じ合っちゃっているから何も心配はいらないという事になっちゃうものなのだ。家族ってそうだろう? 時を越えたって大丈夫なのが家族なんじゃないのかぁーって思っちゃうんだよね。


チリリン


ホワイトチョコレートマンの携帯黒電話がなった。ホワイトチョコレートマンは地上から500メートルの高さで停止した。


「はい」


「すいません、殺し屋のホワイトチョコレートマンさんですか?」


「はい。この番号は何処で?」


「秘密のルートに詳しい知人の笠原モンテスキューに聞きました」


「なるほど。どちらさん?」


「私、安達より子と言います」


「安達より子? あっ、キヨスクでケーキを売っている方ですかね?」ホワイトチョコレートマンはチンチロウの欠陥品である携帯黒電話から安達より子の漏れ出た声を思い出した。


「何で、知ってんの? 何でなのよ! 私の事が好きなの?!」


「えっ?! 違います。さっき、最初に言ったじゃないですかね」ホワイトチョコレートマンは面倒くさいから安達より子のせいにした。


「私、言ってませんよ」


「じゃあ、お互いに気のせいですよ。たぶん、より子さんが無意識で言ったんだと思います」


「無意識なら仕方ないわね。私って、頻繁に無意識になってしまうから。さっきも無意識でトイレでウンコしながらね、沖縄産の黒いかりんとうを食べていたから。たまに無意識で鼻くそを食べたり、無意識で足の裏の匂いを嗅いだり、無意識で妹をシバいたり、無意識で母親の財布から1万ヘンドリモンドリを盗んだり、無意識でお爺ちゃんの入れ歯に辛子を塗ったり、無意識って本当に不思議よね」


「分かってくれて良かったです。で、話は?」


「チンチロウという男を見つけてほしいんです」


「何故?」


「チンチロウは私の話を聞いてくれたから。今までの男たちは私の話を聞いてくれませんでした。いつも自分の話ばかりで、自慢話ばかりでね、私の話なんか聞きたくないみたいでした。でもチンチロウくんだけは私の話を聞いてくれたのです。チンチロウくんと付き合って私から一方的に話して喋り倒したいのです」


「止めた方がいい。チンチロウは彼女がいる」


「嘘よ、嘘よ、嘘よ。私を騙さないでよ。チンチロウくんは彼女がいないから私と出会い系の電話で話したのでした」


「チンチロウは浮気をしたくて出会い系に電話をしたんだ」


「嘘です、貴方は殺し屋のクセに嘘つきですね。早くチンチロウを見つけてよ!」


「彼女の名前は雪代朝立知だ」


「そ、そんな卑猥な名前があるなんて!! イカれてるわ! 朝立知だなんて、みっともない! 女の子に付ける名前じゃないわ! 私ね、朝立ちは嫌いではないんです。昔ね、1回だけ、酔っ払って寝ているお爺ちゃんの朝立ちを見たことがあるんです」


「じゃあ、切るよ」


「待って。その雪代朝立知は何処にいるのかしらね?」


「さあ知らんね」


「お願い、雪代朝立知を見つけてから殺してよ! あんた殺し屋でしょ?」


「プーップーップーッ」


ホワイトチョコレートマンは携帯黒電話を切ってから安達より子をブロックした。


「面倒くさい女は即ブロックだな」とホワイトチョコレートマンは言って南の空の飛行を続けた。





  ☆続いちゃう☆





  挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

いよいよ新たな展開へ。ヨロピク✨

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