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別れ話

 挿絵(By みてみん)

 (作画 ひだまりのねこ様)


 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

  

 挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)







「雪代! お前とは、もう赤の宇宙人だ! 雪代で呼ぶ! で、二度と雪代に関わり合いたくない! 別れよう!」


「朝立知はチンチロウくんとは絶対に別れない!」

 

「どうやったら別れられるんだ?」

 

「別れないから分からない」


「雪代……」

 

「名字で呼ぶな! 朝立知って呼んで!!」

 

「嫌だ嫌だ嫌だ!!」

 

「朝立知なんて可愛らしい名前じゃないのさ。私は可愛い朝立知でぇす」

 

「嫌だ嫌だ嫌だ!!」

 

「じゃあさ、チンチロウくん。私の名前を改名したら別れないでくれるかな?」

 

「……」

 

「朝立知を改名したら別れないでくれる?」

 

「……」


チンチロウくんは唇を噛み締めて泣いていた。どっちにしても嫌だねとね。雪代朝立知ちゃんは直ぐにヒステリーになるし気分の浮き沈みが激しくて、メンヘラだし、もう本当に疲れたし、ついていけないからだとね。

 

「そうだ! チンチロウくんが私に新しい名前を付けてよ!」

 

「嫌だ!!」

 

「雪代アンジェリってのは、どうかな?」

 

「嫌だ!!」

 

「雪代カレンは?」


「嫌だ嫌だ!!」


「雪代ソフィーは良い感じじゃない?」

 

「雪代、ハッキリ言わせてもらう。もう雪代が好きじゃないんだ。嘘つきだしさ!!」

 

「私、嘘なんてついてないわよ??? いつ嘘ついた?」

 

「嘘ついたべよ!! 初対面の時に、『チンチロウくん、はじめまして。私、ジェーン・ジュリアです』って言ったよな?!」

 

「言ったっけ???」

 

「ほらほら! 毎回、毎回、都合が悪くなると、忘れただの、覚えていないだとか、知らないと言ってトボケやがってよ!! このヒステリーの嘘つきのトボケた女め!!」

 

「チンチロウくん、チンチロウくんだってさ、毎日、毎日、猿みたいに盛ってばかりでウザいんだよ!!」

 

「雪代、サカリマクリン星人全体を敵に回した発言だな!」

 

「とにかく、チンチロウくんが好きなの! 私、雪代朝立知はチンチロウくんが好きです!!」

 

「ワシは嫌いだ!! 別れてくれや!!」

 

「朝立知は、私はチンチロウくんが好きー!!」

 

「ワシは嫌いだ!!」

 

「私、朝立知はチンチロウくんのお嫁さんになりたーい!! チンチロウくんが好きだからです!!」

 

「雪代、別れてくれや!! もう別れてくれ!! 頼む!!」


「チンチロウくんと雪代朝立知は永遠です!」

 

チンチロウくんは絶望的な顔をしていた。『えらい女に引っかかってしまった』とね。ヤバい女はヤバいのですな。

 

「チンチロウくん、朝立知の気持ちも考えてよ!!」

 

「なに?!」

 

「朝立知、寂しいの」

 

「知らんよ!!」

 

「朝起きた時の朝立知は、寂しいの」

 

「知らん!!」

 

「夜は夜で朝立知は朝立知を憂いているし。寂しいの」

 

「知らんよ!!」

 

「毎朝、毎朝、朝立知は寂しさを抱えた朝立知なのよ!」

 

「別れてくれや!! 別れてくれや!!」

 

「朝立知は永遠にチンチロウくんが好きだからね!!」

 

「もう、嫌っ!!」

 

「チンチロウくん、朝立知という私の名前をイヤらしい気持ちで考えるからいけないんだと思うの。男の朝立ちと私の名前の朝立知は別物なのよ。男の朝立ちは健康的だし誇れるものなのよ。男の朝立ちは素晴らしいことなのよ。女だって男の朝立ちを理解しているわ。女はね男の朝立ちを尊重した生き物なのよ。女からしてみればね、男のセクシャルな考え方って幼いものが宿っていて可愛げがあるものとして捉えているのよ。女の方が性を広く深く見つめているものなのよ。だからね、男の朝立ちと私の名前の朝立知を同一しないでほしいのよ。私の名前は母親が付けてくれた素敵な名前なの。私の名前を分かってよ。お願い、分かって」

 

チンチロウくんは首を振って葛藤していた。チンチロウくんは別れたいの一心だった。

 

ホワイトチョコレートマンと立山立一とMasakoは地面に体育座りをしてチンチロウくんと雪代朝立知ちゃんのやり取りを見ていた。

 

 

 

 

  ☆続いちゃう☆





 挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)


色々とある世の中だけどもさ、この小説でバカ笑いをして元気を出して欲しいな✨

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