親愛なるMasako
キャプテン・ミルクはホワイトチョコレートマンの兄という設定に変更しました。宜しくお願い致します。
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
スダンランバボン!!
スダンランバボン!!
スダンランバボン!!
突然に地鳴りが響いて体が左右に揺れまくるホワイトチョコレートマンは珍しく焦った。一気に背中の汗疹が痒くなり出してきて、痒みを消す為に、大至急、「痒み止めコンパニオン・ジュース」が飲みたくなった。
「M、M、M、Masako?! 一体、どうちたの? 急に来てさ、どうちたのよ? Masakoたん?!」立山立一は驚いて立ち上がった。
身長28メートル、旦那よりも5メートルも大きいスレンダーな長身美女が泣きながら立ち尽くしていた。Masakoが着ている水色のワンピースがギャルっぽく見えた。
「あんた、ごめんなちゃい。今までの話を聞いていたわ。これでね」Masakoは泣きながら言うと耳からイヤフォンを取り出した。
「あっ、それは先程盗聴通信器!」
(めちゃめちゃ久しぶりに説明しよう。先程盗聴通信器は凄く高性能な盗聴通信器なのさ。盗聴も出来るし通信も出来る。たまにブラックホールに吸い込まれて脱出しづらい時に通信できたり、盗聴できたりする)
「Masako……」
「あんた、ホワイトチョコレートマンさんに御断りしちゃって」
「えっ?!」
「私のウンコは渡せないからと御断りしちゃって」
「な、な、なんでよ?!」
「まさか私のウンコがさ、まさか馬鹿な独裁者のジャム将軍のウンコ爆弾の製造に関わっていたなんてさ。もう私のハートは壊れちゃったわ」
「Masako……」
「今まで農業のためだと思って頑張って踏ん張って力んで痔に耐えながらもウンコしてきたのにさ、見事に騙されちゃった。私さぁ、私ねぇ、もう、とことん疲れちゃったの」
「Masako……」
「あんた、ウンコってね、生きる証でもあるの。ウンコってね、とっても健気なのよ。生きるために、命を繋ぐために私たち生命体はウンコをするの」
「うん、そうだな」
「ウンコってね優しくて繊細なのよ。ウンコ1つでね、体のコンディションが分かちゃうの」
「うんうん」
「ウンコってね、一期一会なの。あんたさ、前にさ、あんたが酔っ払って街中でウンコを漏らした事があったでしょう?」
「そんなこと、あったな」
「あの時に漏らした、あんたのウンコ、忘れられないくらいに、とっても臭かった。まさに一期一会のウンコだったよね。それにさ、あんたは自分のウンコの匂いで倒れてさ、重症で3ヶ月も入院したよね」
「ははは。面目ない」
「漏らしたあのウンコ、臭かったのは野菜を25年間も食わないで肉ばっかり食っていたのが原因だったわよね」
「俺は野菜嫌いだったからね。朝はすき焼き、昼はステーキ、夜はジンギスカンの食生活を25年間も続けたからね」
「まるで馬鹿みたいね。今のあんたは、野菜8割、肉無しのサプリ2割になった」
「ああ、もう自分のウンコの臭さで、あの時みたいに意識不明の重体にはなりたくないからな。へへへ」と立山立一は切なげに言った。
「ウンコを甘くみたらダメということなのよ」
「うん」
「あんた、あの時のウンコに感謝だよ」
「Masako、本当にそうだよな。うん」
「ビバ、ウンコ」
「うん」
「グラシアス、ウンコ」
「うん」
「ウンコには生き方が出るという事です」
「うん、そうだそうだ」
「例え、偉大なキャプテン・ミルクであっても、私のウンコは渡せません。人殺し、宇宙人殺しはできません」
「うん、でもMasako、正義のためにはウンコ爆弾が必要なんじゃないのかな?」
「正義を理由に殺戮を繰り返してきた愚かな政治家と独裁者のせいで何人の人と宇宙人が死んだのかしら?」
「Masako……」立山立一は悲しみの眼差しで虚空を見つめてイマジンの口笛を吹いた。
「イマジンを聞きなさい」とMasakoはホワイトチョコレートマンに向き直って言った。
「イマジン?」とホワイトチョコレートマンは不思議そうな顔をして言った。
「イマジンって何だ?」とホワイトチョコレートマンは言った。
「イマジンをイマジンしなさい。ホワイトチョコレートマンさん、すみません。私のウンコは渡せません。引退します。ウンコをするのは引退しませんが、ウンコを渡す活動は引退します」Masakoはホワイトチョコレートマンの質問を遮って言った。
「いやいや、キャプテン・ミルクですよ。キャプテン・ミルクを支えてくださいよ」ホワイトチョコレートマンは力を込めて言った。
「もう無理。全ては終わった。グッバイ、ウンコ」とMasakoは髪をかき上げながらトレンディに言った。
「でも」ホワイトチョコレートマンは引き下がらなかった。
「おとメよ」とMasakoは言って髪をかき上げた。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)
いつもありがとう✨