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スーパー『満開』にて

挿絵(By みてみん)

 (作画 ひだまりのねこ様)

  挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

  挿絵(By みてみん)

 (作画 茂木多弥様)







ホワイトチョコレートマンはたて笛惑星にある砂漠、Jamesdean砂漠に無事に着陸するとワキガ・エモーションが薔薇の花束を抱えて頭を下げて待っていた。

 

「ホワイトチョコレートマンさん、ようこそたて笛惑星へ。どうぞ」とワキガ・エモーションは言うと薔薇の花束をホワイトチョコレートマンに渡した。

 

「ありがとう。よし、直ぐにスーパー『満開』に行こう。予定が立て込んでいるんだ。こちらのワンちゃんはありさくん。たまたま宇宙で見つけて連れてきたんだ。さぁ、ワキガ・エモーションよ、スーパー『満開』に行くぞ」

 

スーパー『満開』は完璧に廃れていた。ホワイトチョコレートマンは『満開』の看板の赤い電灯を見上げて見ると「か」の赤いライトだけが消えていた。「まんい、まんい、まんい」と意味の無い言葉が寂しく点滅していた。店の窓ガラスは全て割れていた。これじゃ泥棒が入って盗み放題だ。店の前の生い茂った雑草、動物のフン、割れた路面、廃墟確定と思われるほどにシリアスな状態だった。ホワイトチョコレートマンは店内に足を踏み入れた。薄暗い店内にはお客はいなかった。節約のためか照明はレジにしか点灯されてなかった。陳列された商品は真っ暗闇の中に潜めているようにも隠れているようにも見えた。それは悪の大王、悪の化身と言われているパチ凛太助から身を守る抵抗、または手段にも見えた。

 

「よし、ワキガ・エモーションよ、パチ凛太助が万引きをする時間帯は何時だ?」

 

「パチ凛太助は、あと5分くらいしたら寝泊りしている二階の事務室から降りてきて万引きします。大体、1回の万引きで2万ヘンドリモンドリくらい万引きしています」

 

「そんなに万引きするのか?」


「はい。週末は5万くらい万引きします」

 

「よし、ワキガ・エモーションと他の店員10人はバックヤードに隠れていろ。バックヤードにも監視カメラはあるよな?」

 

「はい。あります」


「よし、ワキガ・エモーションよ、直ぐに隠れろ。ありさくんも一緒に頼む」

 

「はい」

 

ワキガ・エモーションは直ぐに他の店員と共にバックヤードに身を潜めた。


ホワイトチョコレートマンは薄暗い店内の奥にあるドッグフード売り場に隠れて胡座をかいて床に座った。

 

パチ凛太助が2階から未来型エレベーターで降りて来た。ホワイトチョコレートマンはその様子をじっと見ていた。

 

「相変わらず客がいねぇな」とパチ凛太助は言ってアイスクリームを取り出すと袋を開けて食べ出した。

 

「マズすぎるアイスクリームだな。クソッ」とパチ凛太助は言って箱に入った20本入りのアイスクリームを脇に抱えた。

 

「カゴがないと不便だな」とパチ凛太助は言ってレジにある黒いカゴを取って20本入りのアイスクリームを入れた。パチ凛太助はティッシュペーパー、トイレットペーパー、エロ本、髭剃り、髭剃りのクリーム、ジュース、ミルアシミ(高級な肉)、ガラマダイン(高級な魚)、カスアラドンビ(高級な首長竜の肉)を次々と入れていった。

 

「さて、アルコールがないとな。ビージュ(ビールの事のようだ)が欲しい」

 

パチ凛太助は飲料水売り場に行きビージュ瓶を10本をカゴに入れた。パチ凛太助はカゴを持ったまま未来型エレベーターに向かうと2階のボタンを押して鼻歌を歌いながら乗り込んだ。


パチ凛太助は再び1階の店内に戻って来るとカゴを持ってアルコール売り場まで歩いた。


ホワイトチョコレートマンが立ち上がってチョコレート菓子を手に取るとパチ凛太助の前を横切った。


ギョッと驚いたパチ凛太助は小さく飛び上がると怒りの眼差しをホワイトチョコレートマンに向けた。

 

ホワイトチョコレートマンはパチ凛太助の視線を感じながらチョコレート菓子を白いブリーフの中に入れた。ホワイトチョコレートマンは次々とその他のチョコレート商品を白いブリーフの中にに入れた。

 

パチ凛太助は驚いてホワイトチョコレートマンの万引きを見ていた。


ホワイトチョコレートマンは気にせずにスナック菓子の商品を次々と万引きしていく。

 

パチ凛太助はホワイトチョコレートマンの横に来てメンチを切り始めた。

 

ホワイトチョコレートマンは気にせずにスナック菓子を正々堂々と胸を張って自信を持って万引きしていく。

 

パチ凛太助はホワイトチョコレートマンの肩に手を掛けた。

 

「おい、貴様、万引きの現行犯だ!」とパチ凛太助は怒鳴った。


「万引きなんかしていませんよ!」とホワイトチョコレートマンは言って頭を下げると、万引きをして白いブリーフの中に入れたチョコレート菓子を取り出して食べ始めた。

 

「おい! 万引きした商品を食うな!!」とパチ凛太助は言ってホワイトチョコレートマンからチョコレート菓子を取り上げた。

 

ホワイトチョコレートマンはパチ凛太助の顔をビンタした。

 

パチ凛太助はあまりの衝撃にヨロめいた。

 

 

 

 

     ☆続いちゃう☆






挿絵(By みてみん)

 (作画 七海 糸様)

 

ありがとうございます。

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