小梢の好きな曲
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
ホワイトチョコレートマンは山本乳首子の携帯黒電話に掛けることにした。
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
「変わったベル音だなぁ」とホワイトチョコレートマンは言った。
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
ちょんちきぴー
「10回鳴らしても出ないなら留守だな。とりあえず、山本乳首子と、ありさくんの件は後回しにして、たて笛惑星に向かうとするか。ありさくんのピンクの浮き輪と俺の腰に『スーパーロープ』(久しぶりに説明しよう。『スーパーロープ』とはロープの子孫だ。固い。強い。ほどけないをモットーにした未来のロープだい)を結ぼう。ありさくんには安全を約束します。『イサナ・イラア・クヤハ』!」とホワイトチョコレートマンは魔法を唱えた。『イサナ・イラア・クヤハ』とはバリア系統の魔法で快適な宇宙旅行をするためには絶対的に必要な重要な魔法なのだ。バリアなのだ。とにかくバリアなのだ。宇宙で何かあったら困るでしょう? 困らないために必要な魔法なのだ。
「そうだ。ワキガ・エモーションにテレパシーしないとな。もしもし?」
「あっ、はい。ワキガ・エモーションです」
「お支払いありがとうございます。入金を確認致しました。さっそく、たて笛惑星に向かう。ワキガ・エモーション、たて笛惑星で出迎えてくれ。直ぐにスーパー『満開』に案内しろよ」
「はい、了解しました。ホワイトチョコレートマンさん、よろしくお願いいたします」
「はい」
ホワイトチョコレートマンは白いブリーフの中に手を入れると『サンゴライス・マークII』を取り出しておでこに貼った。『サンゴライス・マークII』とは、超高速でワープする時に、体に負担にならない様に優しく守るバリアなのだ。湯船に浸かる様な感じで守ってくれるバリアなのだ。『サンゴライス・マークII』はシールなのだ。バリアのシールをおでこに貼って宇宙を移動するのだ。
「よし、準備、完了。おっと、ありさくんにも『サンゴライス・マークII』を貼ろう」ホワイトチョコレートマンは宇宙野良犬のありさくんのおでこに『サンゴライス・マークII』を貼った。
「たて笛惑星までワープ!」ホワイトチョコレートマンと宇宙野良犬のありさくんの体はシルバー色に輝くとスパークして消え去った。
たて笛惑星。たて笛惑星は、伝統的に、たて笛でエーデルワイスを吹きながら生活しないといけない。エーデルワイスで挨拶しなければならないし、エーデルワイスで喜怒哀楽をしなければならないのだ。たて笛国の宇宙人民は「エーデルワイスを国歌にしよう」と計画をしたが、残念ながら「エーデルワイスに対してリスペクトに欠ける」と議会の反対に合い、たて笛惑星、たて笛国の夢は無念にも破れている。ちなみにたて笛は食事にも欠かせない。たて笛二本を箸の様に使ってラーメンを食べたりもする。たて笛が体の一部になっているのだ。
目の前にたて笛惑星が現れた。
ホワイトチョコレートマンは白いブリーフの中から黒いたて笛を出してエーデルワイスの練習をした。
宇宙野良犬のありさくんはホワイトチョコレートマンの吹くエーデルワイスに聞き惚れていた。何を隠そう、ホワイトチョコレートマンは小学生の頃にたて笛名人として君臨していたのだった。誰よりも鼻でたて笛を吹ける事が評価されたのだ。笑いながら鼻でたて笛を吹くという極めて高度な技術で圧倒もしていた。実はホワイトチョコレートマンは好きな女の子のたて笛を盗んで自分のたて笛にしていたのだった。好きな女の子の名前は小梢ちゃん。ホワイトチョコレートマンは今も小梢ちゃんが好きだった。ずっと小梢ちゃんに片想いをしているわけだった。ホワイトチョコレートマンがスペシャリストの殺し屋になっても小梢ちゃんが好きだった。小梢ちゃんに会いたいが卒業してから行方知らずになってしまい小梢ちゃんに会えないでいた。
「久しぶりに小梢ちゃんが好きだったミシシッピー殺人事件のテーマソングを吹こうかな」とホワイトチョコレートマンは言った。ホワイトチョコレートマンは気合いを入れて闇に染まる宇宙空間にてミシシッピー殺人事件のテーマソングを吹きまくった。吹きまくって、吹きまくって、吹きまくった。ホワイトチョコレートマンの目から涙が溢れていた。
☆続いちゃう ☆
(作画 七海 糸様)
懐かしのテーマソングを吹きまくったホワイトチョコレートマンを褒めてやってね!
ありがとうございました。




