すいません、まだ入ってま~す
(作画 ひだまりのねこ様)
(作画 七海 糸様)
(作画 茂木多弥様)
「キャプテン・ミルク、採用してくれてありがとうございます。乗組員として頑張っていきます」七生・素直・リアルラヴ・スターダストは何度も御辞儀をして嬉しそうに話した。
「なんもだ。気にすんな。大丈夫だよ。期待してるぜ。頑張ってくれよな!」キャプテン・ミルクは照れくさそうに笑った。
「キャプテン・ミルクに質問なんですが、これからキャプテン・ミルクの元で働かせて頂きますが、入部するに辺り健康診断とかはありますよね?」
「ないね」
「えっ? 身体検査やワクチン接種とかはないんですか?」
「ないね」
「ほ、ほ、ほ、本当にですか!? キャプテン・ミルク、実は、僕の前の職場は宇宙貿易関係の仕事だったのですが、そこの職場の社長の笹唆佐さんに『当社に就職する者は、まあ強制ではありませんが、乳首の先に2週間以内に97回ワクチンの接種をしてください』と言われましてね、『嫌です。一体、何のワクチンなんですか? 健康な体に短期間で97回もワクチンを打つなんて気味が悪い。笹唆佐さんは乳首の先にワクチン接種をしたんですか?』と聞いたら『乳首の先にしました』と社長が言ったので『乳首はどうでしたか?』と僕が尋ねたら『毎回、乳首がバスケッツボール並みに腫れ上がって副反応で熱が48℃も出てね、死にかけたよ。でもなんかね、ぽや〜んとして気持ち良かった』と正直に言ったので『笹唆佐さん、それって、副作用でしょう?』と言ったら『いや違う。副反応だ!』と意地になって答えたもんだから『プッ、危険で怪しいワクチンをバカみたいに乳首に打つからだよ。プッ、ははははは』って言って思わず吹き出して笑ったんですよ。そしたら……」
「そしたら? どうしたの?」とキャプテン・ミルクは言った。
「『ナメんな! 俺の乳首が可愛いからって舐めるなよな! 乳首の先にワクチンを接種して何が悪いんだ! 優しく乳首を撫でて立たせてから乳首にワクチンを接種しなさい! ワクチンを接種してハイになろう! 灰になろう! 廃になろう! 燃え尽きろ! 盲目的にワクチンを接種して何でも従う羊になれ! 社長に服従せよ! 給料は社長の気分次第であげたり、あげなかったりだ! 俺の奴隷になれ!』と社長がブラック企業的なセリフを喚きながら怒鳴って僕の顔をグーで殴って革のムチで全身を叩いてきたんですよ!」
「あらららららら」
「『何処にもワクチンを乳首に打つバカはいませんしワクチン接種の道連れは嫌です! 乳首の先にワクチンを接種しないと早くもクビですか?』と僕が言ったら『そうなる事もあり得るね。このままクビになるか、2週間以内に97回、乳首の先にワクチンを接種して大人しく黙るか、2つに1つだよねー』と社長が勝手な事を言ったので、僕は椅子から立ち上がったんです」七生・素直・リアルラヴ・スターダストは思い出したかのように立ち上がった。
「椅子から立ち上がってどうしたの?」キャプテン・ミルクは逆に椅子に座った。
「『乳首に打つ意味がわからん! こんな気持ちの悪い会社と気持ちの悪い変態社長の元では働きたくない! 僕にワクチン接種を強制することはできない! この糞野郎!』と叫んでから社長の笹唆佐さんのおでこをドカンと重く速いパンチで殴ってね、体を持ち上げて開いている窓からポイッって下に投げ捨てたんです」
「あらまっ!? で、どうしたの?」
「3階の窓から投げ捨てたんです」
「3階の窓からかい? 結構高いね」
「いやキャプテン・ミルク、比較的に結構低い3階建なんですよ。高さは8メートルくらいかな」
「で、どうしたの?」
「キャプテン・ミルク、社長の様子を見に行って体を透視してみたらね、社長の笹唆佐さんは全身打撲、57箇所の複雑骨折、肺の損傷、大腿骨の骨折、何故か腫れ上がった左の乳首が取れていました。僕は重傷だけどネチネチとまだ叫んで無事な右胸の乳首を触っている社長を無視して会社に戻り、自分の机に向かうと『一身上の都合により辞めさせて頂きます。3時間半、大変御世話になりました。もう2度と会いたくないです』と子供用の赤と青のクレヨンで辞表を書いてから社長の机の上に置いて自分のお家に帰りました。たぶん、僕は就業1日目にしてクビなったと思います」
「早いクビはよくある話さ。気にしなくていいよ。まあ、とにかく、社長の乳首が取れたと?」
「はい、笹唆佐さんの左の乳首が完全に取れていました」
「乳首を拾って手術で縫合できるんじゃないの?」
「キャプテン・ミルク、笹唆佐さんいわく、副反応のために転げ落ちた左の乳首が完全に黄土色に腐っていてダメでした」
「信じられない話だねぇ。今時、ワクチン接種なんかしている会社や惑星があるなんて全く信じられない話だよ。今は50世紀なんだよ。『免疫力上昇魔法』や『免疫力向上魔法』や『爆上がり免疫力魔法』や『スーパー免疫力魔法』や『免疫力開発ジュース』や『免疫力進化水』『免疫力パンツ』や『免疫力アップの美味しい白滝』、『免疫アップ白滝ピザ』、『免疫力回復物語ジュース』など、他にもたくさんあるけど免疫力を大きく強化する魔法や方法や手段が約80000000000000個くらいあるんだよ。つまりだ、風邪やインフルエンザ等の類は完璧に克服して根絶したんだよん。今時、ワクチン接種なんて聞いたこともない話だぜ。ましてや乳首の先に打つだなんてさ、絶対にありえない。遥昔に不正だらけだった全宇宙製薬会社も既に消滅して存在していないしさ」
「キャプテン・ミルク、僕もワクチン接種だなんて意味不明でおかしいなぁと思ったんですよ。それとは別に、社長の笹唆佐さんの貿易会社の関連書類や業務を調べているうちに密輸がメインの会社だって分かったんですよ」
「あははははははははは。密輸かよ。社長はどうなったの?」
「キャプテン・ミルク、社長の笹唆佐さんはどうなったのかは知りませんが、知りたくもないので、今となってはどうでもいいです。たぶん死んだと思います」
「俺の会社は宇宙の平和を守るためにあるんだ。個人を尊重する会社だ。会社というよりも選ばれた者たちの集まりだから会社とは違うな。バンド仲間みたいな感じだし、俺たちは家族みたいな素敵なチームなんだ。チームワークを大切にしたバンド仲間と思ってくれ。うちはワクチン接種はない。何故って? ワクチン接種は全く意味がないので、する必要がないからだ。もし体が辛くなったら用心して自分の免疫力を信じろという当たり前の話なだけさ。必要以上に世間や弱気な自分に怯えるなということなのさ。分かったかい?」とキャプテン・ミルクは言って小粒サイズの『驚愕の免疫力アップ・チョコパン』を2個食べた。
「分かりました! キャプテン・ミルク! ありがとうございます!」と七生・素直・リアルラヴ・スターダストは言ってキャプテン・ミルクから『極端免疫力アップ・チョコパン2』を3個戴いた。
「俺の健康維持の秘訣は、好きなように生きろだい。好きなようにやりたいようにやって生きろだい。健康に大切な食べ物、睡眠を取るという基本を忘れずに自分の生きたいように自由に生きろという事が俺の理念でありモットーであり信念なんだよ。誰のために生きるかと言われたならば、自分のために生きている。そして愛するものたちのためにも生きているんだい! というのが俺の健康維持の秘訣であり考え方なんだ。何か裏がある連中や怪し気な他人に自分の命や人生を委ねるな! 偽善者や嘘つきの他人の誘惑に乗るべからずなのさ。簡単に人や宇宙人を信じるなという事なんだ。性善説なんてほとんど嘘っぱちなんだ。性善説は10歳までの話さ。『自分を信じろ!』俺はね、この考え方を持って、いつも毅然としていたいんだい! あはははははははははは! ワクチン接種よりもボクチン洗浄の方が大事なんだい」とキャプテン・ミルクは言って七生・素直・リアルラヴ・スターダストの肩を組んだ。
「キャプテン・ミルク、ボクチン洗浄って何ですか?」
「七生・素直・リアルラヴ・スターダストは彼女はいるのかい?」
「付き合って2年になる女がいます」
「ならば、ボクチン洗浄が大事だな。ボクチン洗浄とはだな、自分の大事なボクチンをいつも毎日綺麗に洗って清潔に保ち、愛する女を守りなさいよ、という事を意味する。要は、チンブラリんコを、失礼、股関を綺麗に洗いなさいというだけの話さ。俺が勝手にボクチン洗浄って言ってるんだよ。あははははははは! ちょっと腹が痛いから今からウンコしてくるぜい!」とキャプテン・ミルクは言ってトイレに向かった。
七生・素直・リアルラヴ・スターダストは思った。
『僕はキャプテン・ミルクについていく! すべてをさらけ出せる勇敢な男、それがキャプテン・ミルクなんだな。素晴らしい。彼のためなら命懸けで戦うぜ! 就職させてくれてありがとう、キャプテン・ミルク!』とシャドーボクシングをしながら心の中で叫び誓った。
キャプテン・ミルクはお腹を押さえながらトイレに行ったが、すべてトイレの扉が閉まっている事に気付いて一気に血の気が引いてしまった。
トム、パステル純、モモヒキ聡がウンコしていたのであった。宇宙ではこれを「連れション」ではなくて「連れウンチきゅ~ん」といふ。
☆続いちゃう☆
(作画 七海 糸様)




