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頼もしい親友

  挿絵(By みてみん)

 

  挿絵(By みてみん)

 

  挿絵(By みてみん)

 

 

 

 

「えー、視聴者の宇宙人様、緊急特番生放送『噂まみれ! ワレワレハ宇宙人じゃん』なんですが、ある組織から『おい、コラ。あんぽんたん。ウンコたれ。放送を止めれや。我々は『輝く未来の脱糞エネルギー暗黒組』のもんだ。止めないと鼻くそ食わすぞ。湿った鼻くそだぞ。鼻くその秘密を、そっと鼻くそう。鼻くそなめたらあかんぞ』と脅されたので放送を止めます」銭湯乃湯船内モラスンは悔しそうな顔をして鼻をすすった。

 

「止めないで!」と銭湯乃湯船内モラスンは声のする横を見た。

 

マラカス貴子が仁王立ちしていた。

 

「そうよ、銭湯乃湯船内モラスンさん。私の親友の一人、マラカス貴子が急遽来てくれましたよ」とマグナムマッサージ・歩菜美は言ってマラカス貴子と抱きしめあった。

 

「貴子、本当に来てくれるとは思わなかったぁん」マグナムマッサージ・歩菜美はマラカス貴子の頭を優しくナデナデしてあげた。

 

「歩菜美、何言ってのよん。親友の頼みなら、どんな所へも駆けつけるわよ。それがマラカス貴子なのよ」マラカス貴子はマグナムマッサージ・歩菜美の頭を優しくナデナデ返した。

 

「ありがとう、貴子。嬉ちーです」

 

「歩菜美、どういたしまして」

 

「あっ、たった今、『輝く未来の脱糞エネルギー暗黒組』から赤電話が来ました! 赤電話に出ますね」

銭湯乃湯船内モラスンは神妙な顔でおでこを掻くと赤電話の受話器を取った。

 

「はい、生放送特番中に図々しく赤電話をありがとうございます」

 

「おめえ、コラ。放送を止めれやって言ったべ? 何放送してんのよ? 今、テレビラリンチュラララリン局の前にいて突撃するから。俺は森本チン太・グイーングイーングイーンだ」

 

「森本チン太・グイーングイーングイーンさん、ガードマンに捕まりますよ。お引き取りください」

 

「今、ここでガードマン3人が地面に突っ伏しているのは何故だと思う?」

 

「お眠の時間かな?」

 

「けっ、赤ん坊じゃあるまいしよ。俺様、森本チン太・グイーングイーングイーンが殴り倒したんだよ。テレビラリンチュラララリン局のお偉いさんが慌てていたぜ」

 

「さっきは弱音を吐きましたが、放送は続けます! 森本チン太・グイーングイーングイーンさん、早く帰りなさい!」

 

「ここだな、着いたわ」

 

奥にあるスタジオの扉が開いた。スタッフやディレクターが五人掛かりで森本チン太・グイーングイーングイーンを押さえ込んでいた。それでも森本チン太・グイーングイーングイーンはグイーングイーングイーンと前に進んで銭湯乃湯船内モラスンの前に来た。

 

「あんたが銭湯乃湯船内モラスンか。思ったより、背が高いんだな。おい、放送を止めれや! えりかちゃんは俺の女や! えりかちゃんがエライ迷惑してる! 止めれや!」

 

「止めません! 言論の自由は奪えませんよ!」

 

「おい、これが、何か分かるか? えっ! 分かるかって聞いてるんじゃい!」森本チン太・グイーングイーングイーンポケットから割り箸を取り出した。

 

「な、なんですか、それは?」

 

「学者連中によるとジャパン・ゴールデンウィークにあるという言われている割り箸だ。鼻先ををつまむ為に使う道具だそうだ。要は、割り箸は大人のオモチャだな」

 

森本チン太・グイーングイーングイーンは銭湯乃湯船内モラスンの鼻先を割り箸で強く摘まんだ。強く挟んだ。強く挟んだままこねくり回した。挟んだまま引っ張ったりもした。

 

「はう、はう、はぁーん、あぁ、あう」と銭湯乃湯船内モラスンは情欲的な声を漏らして頬を赤らめると力なく女の子座りで床にへたり込んだ。

 

「どうだ? 割り箸の威力はよう? これが大人のオモチャの力だ!」と森本チン太・グイーングイーングイーンは言って割り箸に強い力を入れた。

 

「あはん、あはん、うぅっ。こんなの初めて」と銭湯乃湯船内モラスンは言って力なく仰向けになって床に倒れた。

 

「シャシァン!」突然、乾いた大きな音が響き渡った。マラカス貴子がマラカスを取り出して小走りするとマラカスで森本チン太・グイーングイーングイーンの後頭部を殴り付けたのだ。

 

「あたた! 頭が痛い!」森本チン太・グイーングイーングイーンは自分の頭を撫でようとしたら持っていた割り箸を忘れて自分の頭に突き刺すと血がピューって吹き出た。

 

「あたたた! 血が出た!」森本チン太・グイーングイーングイーンは狼狽えた。

 

更にマラカス貴子はマラカスで森本チン太・グイーングイーングイーンの頭を激しく殴打した。血がピューって吹き出るとマラカス貴子は狙う場所を変えた。マラカスで森本チン太・グイーングイーングイーンのアゴを目掛けて叩き続けた。

 

「アゴが痛い!」森本チン太・グイーングイーングイーンはマラカス貴子の肩を掴んで投げ飛ばそうとしたが、マラカス貴子の振りかぶった腕での先にはマラカスあり。マラカスは森本チン太・グイーングイーングイーンの顔に強く当たった。

 

「顔が痛いよう!」

 

「放送中に無礼者! 悪が許してもマラカス貴子は赦しません! マラカス貴子のマラカスも許さないって言ってるよう! 私はマラカス貴子です! 割り箸は大人のオモチャなんかじゃありません! かつてあったジャパン・ゴールデンウィークの文化に失礼です! 割り箸は偉大です! 割り箸のお陰様です! 割り箸は食に関わる道具なんです! ちゃんと文化や歴史を学べ!」とマラカス貴子は激怒してマラカスで森本チン太・グイーングイーングイーンの鼻先を殴っていた。全く周りにいるスタッフもディレクターも止めなかった。

 

「痛いよう、痛いよう」と森本チン太・グイーングイーングイーンは言ってマラカスで頭を殴られていた。森本チン太・グイーングイーングイーンは膝を抱えて泣いていた。いい歳こいたオッサンが膝を抱えて震えながら泣いていた。

 

「放送を続けるよ! 分かったかい!」とマラカス貴子は森本チン太・グイーングイーングイーンの頬っぺたをつねりながら言った。

 

「うん。俺は家に帰りたい」と森本チン太・グイーングイーングイーンは泣きながら立ち上がると服に付いたホコリを払い落として泣きながらスタジオの扉に向かって走っていった。

 

「悪い奴は赦しません! 皆様、マラカス貴子でした!」とマラカス貴子はテレビキャメリャに向かってメンチを切った。

 

「愛星・サマー・えりかちゃんの行方を必ず見つけてみせます! マラカス貴子でした!」と付け加えた。

 

マグナムマッサージ・歩菜美は拍手をしながら泣いていた。

 

 

 

 

  ☆続いちゃう☆

 


 

 

  挿絵(By みてみん)

またマラカス貴子の登場です!

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