勝手な理屈の声明
「キャプテン・ミルク! た、大変です! テレビラリンチュラララリンでジャム将軍が出ています!」月山コリーが持っていた携帯黒電話の画面をキャプテン・ミルクに見せた。
「よし、豆子! ファンタジー・ドラゴン号の運転席のデッカイ画面を付けろ!」とキャプテン・ミルクは胸山豆子に命令した。
「はい! キャプテン・ミルク!」豆子は気合いを入れて返事をした。
「ファンタジー・ドラゴン号、デッカイ画面をスイッチ・オン!」豆子はピンク色のボタンを押した。
画面にはジャム将軍がマイク1本に向かって威圧的な態度で話していた。
狡猾そうな雰囲気、ハツカネズミみたいなズル賢い顔つき、嘘に淀みきった覇気のない目付き、信じるに値しない威勢を張った怪しい振舞い、偽善に染まった虚しい人生を生きてきた愚かな殺戮者、自分の愚かな幻想に夢中になって現実を理解していない幼い思考力の持ち主、知性もない、理性もない頭脳を持つ独裁者、暴力を崇拝する悪魔的な思想の信棒者、災いを喜びとする指導者、自分さえ良ければ他はどうでもいいと思っている偽善者、苦難を美徳とするマゾ的体質のお馬鹿な男、自分がバカだと気付いていないバカ者、バカを生きるバカ野郎、バカ丸出しの不様なバカたれ、バカたれ、バカたれ、バカたれ、バカ野郎の大バカ野郎のチンカス野郎、うんこ野郎のゲリ野郎、うんこみたいな人間性、うんこみたいな宇宙人性、ウンコまみれの情けない魂、ウンコ、ウンコ、ウンコ、ウンコだ。ジャム将軍はまさにウンコだ。ウンコ野郎め! クソッタレのウンコ野郎め! ばーか、ばーか、ばーか、ジャム将軍はばーか、ばーか、早く死ね、とキャプテン・ミルクは思いながら画面を見ていた。
「混浴温泉惑星に住んでいる全ての宇宙人や人間の皆様、ジャム将軍だ。今から混浴温泉惑星はジャム将軍の物となる。混浴温泉惑星は名前を変更することにした」ジャム将軍の一方的な演説に苛立ちを覚えた月山コリーが持っていた携帯黒電話を遠くに投げた。
青空ウイングス子は首を振りながらジャム将軍を見ていた。
胸山豆子は持っていた自分の携帯黒電話でジャム将軍の演説を動画撮影していた。豆子は冷静に状況を見ていた。
Sugar桜子ちゃんは泣きながらジャム将軍に文句をブチまけていた。
「新しい惑星の名前は、『ジャムの惑星』だ。これが正式に新しい惑星の名前となる。この名前以外の名前を口にする者は死刑となる。この『ジャムの惑星』にある全ての温泉はジャム将軍の物だ。勝手には入れない。高い入浴料を払う形になる。入りたければ1回の入浴につき8000ヘンドリモンドリを払う事になる。全ての旅館は『ジャム旅館』と名付ける。ジャム旅館に宿泊する場合は1人1泊30万ヘンドリモンドリを払え。愛星・サマー・えりかちゃんがこの『ジャムの惑星』にいるとの目撃証言を入手した。愛星・サマー・えりかちゃんを見つけた者には、1000万ヘンドリモンドリを与える。見付けたら直ぐにムササビジュニア号にいるジャム将軍に知らせろ。愛星・サマー・えりかちゃんはジャムと結婚することが決まったのだ。前妻は30分前に死んだ。原因は病死だ。残念だが仕方ない。愛星・サマー・えりかちゃん、ジャム将軍は君を妻とする。早く姿を見せて欲しい。決して悪いようにはしないから。早く子作りをして跡継ぎを頼む。男を生め。女が生まれたら殺す」キャプテン・ミルクはinformationヤッタリヤス隊の皮余りん太から貰ったジャム将軍の携帯黒電話の文字版メールアドレスを見てから自分の携帯黒電話を掛けた。
「はい、こちら『トメ子の天然鰻重』です」キャプテン・ミルクが掛けたのは混浴温泉惑星にある老舗の鰻重屋さんだった。
「鰻重を百人前頼む」
「えーっ!? 毎度あり!! 鰻重百人前ですね?」トメ子は喜んだ。
「他にお薦めは?」
「鰻重ステーキ丼です」
「それも百人前」
「えーっ!? うっそーん? 毎度あり!! お客様、どちらに運んだら良いですか?」
「ムササビジュニア号まで」
「ムササビジュニア号ですね? マップで調べます。あっ、洞窟内ですね? 早く御届けするのがモットーです。20分以内には御届けします。料金は700万ヘンドリモンドリです」
「分かった」
「お客様のお名前は?」
「ジャム将軍だ」
「ジャム将軍っと。毎度あり」トメ子は嬉しかった。今まで、こんなに嬉しいことはなかった。
キャプテン・ミルクは携帯黒電話を掛けた。
「もすもす? こちらアダルトショップの『イヤーん。ウフフフフ』です」店長の松山さんは言った。
「店にあるエッチなDVDを全部買いたい。通販でだけども頼むよ」
「えっ!? マジですか? 当店は全部で9000万枚もありますよ?」
「かまわないよ」
「あ、あ、あ、ありがとうございます! 金額は2億8000万ヘンドリモンドリです!」
「分かった」
「今から10分後に御届けしますね。場所とお名前は?」
「洞窟内、ムササビジュニア号のジャム将軍です」
「マップで調べます。洞窟内ですね? ムササビジュニア号のジャム将軍、了解しました! また御贔屓に宜しくお願い致します」松山さんは嬉しくて泣きながら話していた。わずか3分で2億8000万ヘンドリモンドリも稼いだのだから。
「これで少し気が晴れた」とキャプテン・ミルクは演説中のジャム将軍を見てニヤリと笑った。
「では『ジャムの惑星』に住む全ての宇宙人たち、人間たちに素敵なプレゼントを贈る。ジャム将軍が執筆した小説を朗読する」ジャム将軍は咳払いをしてから照れ臭そうに自作を朗読した。
「『勇者は磯巾着太郎』です。では読みます。『「磯巾着太郎よ、磯巾着太郎よ。貴方は何故磯巾着太郎なのよ? ラーメン街道の入口付近に行くには磯巾着太郎じゃないといけないとのことだ」と王様は言って磯巾着太郎を呼び寄せたのだ。「磯巾着太郎よ、ラーメン街道の全てのナルトを食べてしまいなさい」と王様は磯巾着太郎に言って明るい方へ歩いていったら、龍が現れて王様を拉致した。磯巾着太郎は慌てた。「待てよ、龍! 龍が現れてどないせえ言うや、おんどりゃ!」と磯巾着太郎は泣きながら石ころを蹴って「妻に会いたい」と言いながら愛人を呼び寄せて城で暮らそうかとプロポーズをしたら愛人は「さんざん待たせてプロポーズかよ! あんたの妻と殴り合いたい! 妻より愛人が強いという時代があってもいいはずだからね。磯巾着太郎よ、あんたの妻を呼べよ!」と愛人は言って磯巾着太郎の首を締めた。「妻は御懐妊です」と磯巾着太郎は言って拒否したら「私だって、あんたの子を御懐妊中よ!」と愛人は泣きながら石ころを蹴って床に倒れた。龍が現れて愛人をさらっていったら、磯巾着太郎は喜んだ。「ついでに妻を拐えよ」と磯巾着太郎は龍に言って石ころを蹴って泣きながら家に向かったら、偶然、首が折れて死んだ。何だかとっても悲しいなぁと思いました。 終 登場人物 磯巾着太郎 王様 妻 愛人 龍』どうだった? 泣けたろう?」ジャム将軍は泣きながら朗読していた。
「『勇者は磯巾着太郎』、出版社の皆様、御待ちしています!」とジャム将軍は涙を溢しながら深々と頭を下げて何度も何度も出版を求むと絶叫した。
「うん? インターフォンだ。皆様、少し席を外す。はい、どちらさん? 『トメ子の天然鰻重』? 『イヤーん。ウフフフフ』? どうぞ中へ。 な、な、な、何ですか! こんなに大量に! 一体コレは? えっ!? 700万ヘンドリモンドリ!? 2億8000万ヘンドリモンドリ!? な、な、何でですか? えっ!? 注文した!? ジャム将軍が? いつ? さっき? えーっ? したかなぁ? 取り敢えずジャム将軍は留守なので帰宅したら伝えます。えっ!? 困る? ワシも困る。お金ない。ジャム将軍の奴、300ヘンドリモンドリしかないみたいだよ。制裁だらけの人生だからね。ワシ? ワシはモラル低下傾向ジョイスという者です。ジャム将軍に直接言ってくださいよ。ワシは関係ない。ワシは単なるアルバイトです」とジャム将軍はトメ子と松山さんに言って追い出した。
☆続いちゃう☆




