凄くバカな男
全裸で股間にモザイクを掛けたinformationヤッタリヤス隊の2人組はうなだれていた。胸山豆子を先頭に連れられてファンタジー・ドラゴン号に来た。
「ご苦労様だったね。豆子、試しに飲んでみてよ」とキャプテン・ミルクは豆子に労いの言葉を掛けて『磯巾着1着2着3着密着ジュース』という飲料水を手渡した。このジュースは不味いけど立派に販売中で、栄養はないし味気もないし意気地無しという厄介なジュースだった。意気地無しの為に開発された弱気なジュースらしい。
「ありがとうございます。後で頂きます。キャプテン・ミルク、コイツらがジャム将軍個人軍団のinformationヤッタリヤス隊です」豆子は2人組のinformationヤッタリヤス隊を前に突き出した。
「貴方が大宇宙で伝説的な王者、キャプテン・ミルクなんですね。ボクちゃんの名前は皮余りん太です」皮余りん太は頭を下げた。
「まさか、キャプテン・ミルクに会えるとはね、オラは来季です」来季はモジモジしながら言った。
「早速だが、何故、ジャム将軍から謀反したいと?」
「ジャム将軍ってバカなんですよ!」皮余りん太は激怒した。
「んだんだ。ジャム将軍って糞野郎だべよ!」来季は同感しながら言った。
「詳しくジャム将軍について聞かせろ」キャプテン・ミルクは襲い掛かれない様にするために皮余りん太と来季を動けなくする魔法を掛けた。
「ジャム将軍は混浴温泉惑星を侵略して最高級の温泉を独り占めしたいというのが事の発端でした。それと同時にですね、現在、行方不明中の、愛星・サマー・えりかちゃんを拉致してジャム将軍の愛人にするというのが最大の目的なんですよ。バカなジャム将軍にはブスな奥さんがいます。愛星・サマー・えりかちゃんを愛人にして、えりかちゃんに毎日あんなことやこんな事をしたいと朝礼会で熱弁するし、同じく朝礼会でジャム将軍が書いたというくだらない変な小説を自ら3時間も朗読するしで。要はスーパースターでスーパーアイドルの愛星・サマー・えりかちゃんを見つけ出せというのがジャム将軍の最大の命令となっておりやす」と皮余りん太は怒りをブチ撒けるように言った。
「怪しいな。俺は違うと思うけどね」とキャプテン・ミルクはギロリと皮余りん太を睨んでからジロリと来季を睨んで、再びめちゃめちゃ皮余りん太にメンチを切ってからギロリと睨んで死んだ魚の目をして異様な感じで見つめた。
「と言いますと?」明らかに皮余りん太は動揺した。
「キャプテン・ミルクさん、確かにジャム将軍の奴は愛星・サマー・えりかちゃんを捕まえろと言っていましたよ。四六時中、愛星・サマー・えりかちゃんのオッパイを触りたいとも言っていましたしね」と来季は付け足した。
「究極の目的は他に隠されていると推理するね」とキャプテン・ミルクは言ってブルバードAYAが旅館の地下に潜入した時の事を思い出していた。
「よく分からないなぁ」と皮余りん太は首を傾げた。
「他にジャム将軍について聞かせてくれ。今、奴は何処にいるんだ?」
「居場所はですね、昨日、ムササビジュニア号を『玉単の洞窟』に隠していまして、そこに居ます。キャプテン・ミルクにジャム将軍直通の携帯トランシーバー付き黒電話の番号を渡します。『イヤよイヤよ貴方がスッゴくバカデカイしジャンボだからイヤよ宇宙はジャム将軍のモノですからジャム将軍の強さに気付いてチョ』です。番号は数字じゃなくて文字版を使用しています」皮余りん太はジャム将軍の名刺をキャプテン・ミルクに渡した。
「これはありがたい。後で調べてみるよ」とキャプテン・ミルクは言って隣にいるトムに渡した。トムはおちょぼ口でブツブツと名刺を読んだ。
「ジャム将軍は自分より弱い戦力の国を相手に侵略戦争を繰り返して大量殺戮をしています。早い話、弱い者イジメみたいなもので、自らの残虐性や嫉妬心やワガママ、怒りをむき出しにして力を誇示しています。表向きは笑顔や優しさを見せ付けて人当たりの良い男を装いますが、それが奴の罠です。相手の懐に忍び込んで隙を見つけたら支配するようになるんですよ。過去の独裁者たちの亡霊に取り憑かれて憧れていて、自らも独裁者になることで大宇宙を支配したいというのがジャム将軍の望みであり目的なんです。究極的に愚かで頭のイカれたバカ丸出しの男、それがジャム将軍なんです。少しでもジャム将軍の話を受け入れたら最後です。侵略が始まります。ジャム将軍の奥さんはもの凄くブスなんですよ。ワキガが酷くて、あまりの臭さに3回くらい火災警報器が鳴ったことがあるんです。臭い女なんです。ブスな奥さんはジャム将軍に奴隷みたいな扱いをされていますが、ブスな奥さんは奴隷のように扱われている事に全く気付いていません。ブスな奥さんはブヨブヨと太っているんですが、食事による肥満ではなくて水による肥満なんです。水太りって言うでしょう? ジャム将軍からの指令で僅な食事と大量の水しか与えられずにいて、水が主食になっているんですよ。ジャム将軍からブスな奥さんに断食の命令があったんですが、ブスな奥さん、1日に水を17キロも飲んで水中毒になっていましたね。痩せずにいて結局ワキガが酷くなっただけでした。ジャム将軍は女癖が悪くて、あっちこっちの女に手を出しています。隠し子が57人もいて全て女の子なんですよ。後継者の男の子が欲しいようですが、未だに恵まれず。ブスな奥さんは子供嫌いですから子供はいません。前にボクちゃんが『女の子が後継者になれば良いのでは?』とアドバイスをしたら『所詮、女はバカだから無理な話だ。女なんて奴隷みたいなもんだ。女は愚かな生き物だから虫ケラみたいに軽く適当に扱えば良いんだ。女をまともに扱ったらダメだ。女は常にナルシストで、ヒステリックになっている自分を心から楽しんでいる気色悪くてタチの悪い生き物だ』と言っていましたね。本当に情けなくて酷い男ですよ。ジャム将軍の死を願う者がたくさんいます。1日も早く死んで欲しいです。暗殺されれば良いのにとか、病死すれば良いのにと思っている人がほとんどなんですよ。大宇宙にいる殺し屋たちがジャム将軍の命を狙ってきましたが、成功には及ばず。逆に殺されてしまうのがほとんどなんです。『いつか救世主のキャプテン・ミルクが助けてくれる。キャプテン・ミルクは唯一の希望だ』がボクちゃんの心の合言葉になっていました。ジャム将軍には2人のボディーガードが常にいます。増岡つっちゃんと山村ちんちくりんです。めちゃめちゃ凶悪でヤバい奴等です。全然似ていない影武者が3人います。珍助、マラオ、ポスちゃんです。ジャム将軍はアダルトビデオを集めています。約1万本あります。パンティーも集めています。約3万枚くらいです。とにかく、気に食わないのがブスな奥さんです。ワガママ三昧なんです。1日も早くジャム将軍が木っ端微塵になることを強く望みます。直ぐにでもジャム将軍を止めないといけません。奴はバカだから。とてつもなくバカだから。バカ丸出しのバカだから。バカな上司って何処にでもいますよね? ジャム将軍はバカな上司の鏡なんです。本当にバカだから早く死んで欲しいです。もう愚かで人の足を引っ張るバカなボスに関わりたくない。あのバカをどうにかしたいんです!」と全裸にモザイク掛けだから寒いのか皮余りん太は鼻水を垂らしながら言った。
☆続いちゃう☆