表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

125/306

予想外の予想外

  挿絵(By みてみん)

 

  挿絵(By みてみん)





 「キャ、キャプテン・ミルク、す、す、すみません。Sugar桜子ちゃんとのテレパシーを消してしまいました」と7転び7飛び・セブン・しち・なな七不思議・なな不思議・NANAビジュアルは苦笑いを浮かべて言うと静かに椅子に座った。

 

 「気にするなって。またテレパシるから大丈夫さ」とキャプテン・ミルクは言ってテレパシーを再開した。

 

 「Sugar桜子ちゃん、豆子の救出作戦続行願いたいところだが、二キロ先の洞窟に避難している豆子の状況は良くないのでSugar桜子ちゃん一人で向かわせると危険極まりない。すまないが、一旦、ファンタジー・ドラゴン号に戻れ。宇宙・モッツァレラ・酸っぱい・スパイス・スパイ局の尖鋭たちと共に再び作戦を続行せよ」と勇ましくキャプテン・ミルクは迷わずに話しきった。さすが的確な判断力、頼もしいぞ、キャプテン・ミルク。

 

 「はい、キャプテン・ミルク、分かりました……、あっ、キャプテン・ミルク!?」突然、Sugar桜子ちゃんの声のトーンが1段上がった。彼からの電話に飛び上がって喜ぶ時の乙女な声だった。乙女は好きな男の子の声を聞くと変わる。本当に変わる。だがしかし、母親と喧嘩している最中に掛かってきた電話に出た時の母親の声を御存じかな? あれも変わる。極端に変わるんだよな。母親と喧嘩している時に母親にクソババアと言ってはいけないぞ。単純にクソガキと返されるぞ。親子してクソババアとクソガキと無駄に連呼し合う罵り合いが15分は続くぞ。矛盾しているが親子の喧嘩は大いにしなさいよ。結構必要なコミュニケーションの一貫だからね。 

 

 「どうしたの? Sugar桜子ちゃん? 何があったの?」キャプテン・ミルクはSugar桜子ちゃんを落ち着かせるためにも優しく言った。

 

 「キャプテン・ミルク、今、豆子から緊急の内発声テレパシーが来ました! 出ますね!」

 

 「それは了解だい! 早く出なさいだい!」とキャプテン・ミルクは言って許可した。

 

 「豆子、どうした? 大丈夫? ぐすんぐすん」

 

 「全然、大丈夫です。ちょっと風向きが極端に変わりましてですねぇ、良好な状況へと変化致しまして。わたくし、非常に驚いているところなんですよね。たまげました」と胸山豆子は明るい声で言った。エンジョイしている声に聞こえた。エンジョイしないとさ、なんでもエンジョイしないと。ライフは一度きりだからね。エンジョイライフって言うでしょう? 皆、エンジョイしよう。人の目を気にして生きるのはバカらしいしハッキリ言っちゃって時間の無駄だぜ。皆、頼むから好きなように生きるんだよ。好きなように自由に生ききれよ。

 

 「豆子、私宛限定内発声緊急テレパシーなんて珍しい、どうした? どうしたの? ぐすん」

 

 「キャプテン・ミルクにもしたんですが、洞窟だから伝播が悪くて。Sugar桜子ちゃん、実はですねぇ、洞窟に避難していたら、人数不明と思っていたinformationヤッタリヤス隊のメンバー2人組だったんですけどもね、私とお話しを致しましてですね、『ジャム将軍から謀反したい。裏切りたい。寝返りたい。だってジャム将軍の野郎、バカだから。バカから離れたい。もうバカなトップは死んで欲しい』って涙ながらに訴えて来ましてですね、弱りましたし困りまして。今からinformationヤッタリヤス隊の2人組と一緒に帰還したいのですが。もし言っていることに矛盾ありだったり、嘘な場合は捕虜にすれば良いと思います。Sugar桜子ちゃんからキャプテン・ミルクに伝えてくれますかね?」と山胸豆子はエンジョイしている声で言った。

 

 「聞いてみます。もしもしキャプテン・ミルク? ぐすんぐすん」

 

 「なんだい? Sugar桜子ちゃん?」


 「豆子がinformationヤッタリヤス隊の2人組を連れて帰還したいと言っています。何でもジャム将軍はバカだから謀反を起こしたいそうでして。ぐすんぐすん」

 

 「Sugar桜子ちゃん、今も豆子が危険な状況にあるのは変わっていない。受け入れる条件としてだ、informationヤッタリヤス隊の2人組は全裸で来い。股間にモザイクを施せ。武器が無いことを証明する必要があるからだ。もし、豆子に危害を加えたら、キャプテン・ミルクが1秒でinformationヤッタリヤス隊の2人組を殺すとな。逃げたら大宇宙の果てまで追い掛けて、追い詰めて2人組の家族もろとも殺すぞと付け加えろ」とキャプテン・ミルクはいつになくシビアな事を言った。

 

 「はい、キャプテン・ミルク。豆子、キャプテン・ミルクの話をコピーしたので送ります」とSugar桜子ちゃんは言って胸山豆子にキャプテン・ミルクの内発声緊急テレパシーのボイスコピーを送った。

 

 「今、キャプテン・ミルクの話を確認しました。分かりました。少し内発声緊急テレパシーを切ります。3分間待っていてください」と胸山豆子はエンジョイライフっぽい声で言った。

 

 3分後。

 

 「Sugar桜子ちゃん、豆子です。informationヤッタリヤス隊の2人組は受け入れる方向になりまして、全裸で股間にモザイク掛けとなっています。武器の所持は確認されていません。今から2分後にファンタジー・ドラゴン号に帰還します」と胸山豆子はエンジョイライフっぽい声で言ってエンジョイしながら内発声緊急テレパシーを切った。胸山豆子、または山胸豆子はエンジョイしていた。女だってエンジョイしたい。女だからこそエンジョイしないと。女だってエンジョイしたくなるはずだし、エンジョイしてこそ女なのだから。女だって何でも出来るし可能性は無限大。エンジョイしながら女磨きだって普通に出来る。エンジョイが女を育てる。エンジョイ、エンジョイ。エンジョイしないと恋は始まらない。

 

 

 

 

   ☆続いちゃいます☆

 

 

 

 

  挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ