豆子、豆子、何処にいるのよ、豆子
Sugar桜子ちゃんが来るまでの間、キャプテン・ミルクはファンタジー・ドラゴン号に何やら想いを馳せてブツブツと一人言を言ってからコックピットに座ってハンドルを左右に動かしてシュミレーションをしていた。
「キャプテン・ミルク、来ました。ぐすんぐすん」Sugar桜子ちゃんは目に涙を貯めて敬礼した。
「Sugar桜子ちゃん、御苦労様だい。ほら、泣くなよ。涙をふいてちょーだいな」とキャプテン・ミルクは言って青い木綿のハンカチーフを出してSugar桜子ちゃんの涙をふいてあげちゃったのでした。
「すみません。いつもありがとうございます! キャプテン・ミルク。ぐすんぐすん」Sugar桜子ちゃんはまた涙ぐんだのでキャプテン・ミルクは優しく涙をふいてあげたのさ。優しすぎるよ、キャプテン・ミルク。
「Sugar桜子ちゃん、早速、豆子を助けに行ってくれ。白ピーマン基地の周辺に向かってくれ」とキャプテン・ミルクは言った。
「分かりました。では一発踊ります!」とSugar桜子ちゃんは言って踊り出した。
Sugar桜子ちゃんは7分ほど儚げに妖艶に踊りまくった。キャプテン・ミルクとトムと青空ウイングス子は何故、Sugar桜子ちゃんは、毎回、出発前に、なんで踊るのかは分からないままでいたが、優しく黙って見守っていた。
「踊りを観てくださりありがとうございますたぁ。行ってきま~す。ぐすんぐすん」とSugar桜子ちゃんは涙ぐみながら皆に一礼してテレポーテーションをした。
「Sugar桜子ちゃんは気合いが入っているな。何故、毎回、任務を受けたら踊り出すんだろうな? まあ本人の気が済むなら踊れば良いさ。自由にやれば良いのさ。あはははは」とキャプテン・ミルクは言ってトムの背中を叩いた。
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Sugar桜子ちゃんは白ピーマン基地の上空1000メートルの位置にいた。低空飛行だと敵にバレちゃうからね。
「たぶんあの辺りかな」とSugar桜子ちゃんは言って辺りを警戒しながらユラリと地上に降りていった。身を隠せそうな茂みや草むらを見つけると素早く着地した。
「よし、豆子にテレパシーしちゃう」Sugar桜子ちゃんはあぐらをかいてテレパシーを開始した。
「豆子、豆子、聞こえてる? Sugar桜子です」
「あらーっ、Sugar桜子ちゃん! どーたの? 一体どーたの?」
「豆子を救出しに来ました。豆子、無事なの?」
「いや、全然マズイです。おそらくですがジャム将軍の個人軍隊『informationヤッタリヤス隊』の過激部隊10人くらいに囲まれてる感じです。私は洞窟に追い込まれています」
「あららら。ぐすんぐすん。何処の洞窟にいるのよん?」
「白ピーマン基地の北に二キロ行った場所の洞窟ですね」
「一旦、キャプテン・ミルクに報告するから5分後にテレパシーする。豆子、待っててね」
「はい、分かりました。どうもありがとうございます。キャプテン・ミルクに宜しく御伝えください」
Sugar桜子ちゃんは猛烈に焦った。一刻を争う。動揺しながらキャプテン・ミルクに急いでテレぱしった。
「キャプテン・ミルク、ぐすんぐすん。うぇーん。豆子がピンチなんですぅ。ぐすんぐすん」
「どうした!」
「豆子、『informationヤッタリヤス隊』に追われて洞窟に避難しています」
「『informationヤッタリヤス隊』は何人いるんだ?」
「10人くらいです」
「Sugar桜子ちゃん、了解。おー、久しぶりだな。ありがとうありがとう。Sugar桜子ちゃん、そこで待機せよ」
「はい、キャプテン・ミルク」
「仲間を送り込む」
「仲間!? キャプテン・ミルク、仲間って誰ですか?」
「それは次回へ続く」
「はい、キャプテン・ミルク。次回へ」
☆続いちゃう☆