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押さえられない無邪気な欲望

  挿絵(By みてみん)

  

  挿絵(By みてみん)

 

 

 

 

 「豆子とのテレパシーが終わった直後にランニング巾着沈坊にですね、いきなり、みぞおちを強く蹴られて椅子ごと後ろに倒されてしまい、僕は意識を失ったんですよ。目覚めたら『エンゼル、早く電話に出れ!』とランニング巾着沈坊に言われてね、電話を出たらキャプテン・ミルクだったわけです。そんでね、意識がボンヤリしている中での内発声ないはっせいテレパシーで会話をしたのですが、僕の意識が、かなり上ずっていたのでね、多少、混乱していましたよね。やっぱりね、腕に注射を打たれてからが1番ヤバかったんです」とトムは打たれた腕を擦りながら、口角を上げたおちょぼ口で言った。

 

 「トム、何を打たれたか分かるか? 体の具合いは大丈夫なのか?」

 

 「キャプテン・ミルク、大丈夫です。たぶん、断命剤(説明しよう。『断命剤だんめいざい』とは約30~50分くらいで体を腐らせてから体内にある全臓器を全て爆発させるというヤバイ薬剤のことだ)でしょうね。豆子に治して貰ったので注射の影響は全くなし。ありがとうございます。全身に薬が回る一歩手前でした。文句無しに大丈夫です。分かりやすく言うと『バッチグー』です」トムは自信を持っておちょぼ口で言った。

 

 「で、豆子は?」

 

 「キャプテン・ミルクとの内発声テレパシーを終えた直後に豆子から普通のテレパシーが届いたんです」とトムは一段と声を低くして小さな声でおちょぼ口で言った。

 

 「豆子からのテレパシーは何て言ってたの?」キャプテン・ミルクは早く聞きたくて早口になった。

 

 「『豆子です。トム、今から助けに行きますので、どうぞ宜しくお願い致します。何か分からない事があったら改めてこちらからテレパシーをします。大変長らく御待たせ致しまして』と豆子からのテレパシーでした。フフッ、豆子の奴め」トムは嬉しそうにおちょぼ口で言った。

 

 「豆子は直ぐに助けに来ました」トムはポワンとした夢見ているような曇った眼差しを見せて、おちょぼ口で言った。

 

 

 

  ◆ここからトムの回想とサムシンググレートによる回想でぇ~すぅ◆

 

  

 

 

 僕はミスった。ミスったから歯を5本も折られてウンコ臭い地下室に目隠しされて捕らわれている。

 

 ランニング巾着沈坊、コイツはヤバイ奴だ。ジャム将軍に近い存在と言われているバカ丸出しの男だという話だけど、バカに狂気が混ざったサイコなウンコ野郎だ。本当にウンコみたいな奴だ。

 

 うん? 誰かが階段を降りてくるぞ。誰だ? 階段があるから、ここは地下室に間違いなし。

 

 コンコン「すみません」

 

 この声は! 豆子だ! 助かった! よし、一先ず、僕は大人しくしていよう。

 

 「だ、誰だ!?」ランニング巾着沈坊は疑り深い眼差しで扉を睨み、ゆっくりと歩いた。覗き穴を見てから少し扉から離れた。

 

 「すみません。訪問販売で来ました。わたくし、怪しい者では御座いません」と豆子は意味の分からない事を言った。

 

 「いらん! 帰れ! 何でここが分かったんだ?」ランニング巾着沈坊は苛立って言うと扉を蹴ってから叩いた。

 

 「ウンコ臭いからです。辺り一帯、ウンコ臭が凄すぎて、トイレを探している最中でも有りましたから、ウンコの匂いに導かれて足を運んだ次第です」と豆子は全く物怖じしないで話していた。

 

 「訪問販売って、一体、何を売り付けるつもりなんだよ?」ランニング巾着沈坊は迷いながらも扉の鍵を開けながら話していた。

 

 「見ないと分からないので是非見てみませんか? スゴいから。スッゴくスゴいから。体が熱くなるというか、ジンジンする感じになるし、ムラムラする怪しい気持ちをどうにかしたいと思いませんかね? 貴方なら分かるはずです。抑えられない押さえたくない無邪気な欲望、果たせぬ思いを永遠に馳せたくなる弱気な騒動。御客様、貴方なら分かるはずですよ。御客様、特にコレがスッゴいのです。ほら、コレがスッゴいのです」と豆子は興味を抱かせる話し方をしていた。

 

 「えっ、なにが、何がスッゴいの?」とランニング巾着沈坊が扉を開けると胸山豆子は扉から少し離れて階段に座っていた。

 

 「御客様、扉を開けてくださりありがとうございます。階段の上に本体があるので、見に行きましょうか?」と豆子はランニング巾着沈坊に手招きをすると階段を駆け上がっていった。

 

 「チッ、めんどいな。この階段は100段あるんだよな」とランニング巾着沈坊は言って仕方なく階段を上がっていった。

 

 「御客様、早く早く」と豆子は言って階段を上がっていった。

 

 「姉ちゃんよう、俺さぁ、心臓に持病があるし、肺にも持病があるんだよね。ゆっくり階段を上がらしてもらうよ」とランニング巾着沈坊はハァハァ言いながら階段を上がっていった。

 

 「御客様のペースで結構で御座います」と豆子は言って階段を上りきった。

 

 ようやく階段を上りきったランニング巾着沈坊は激しい息継ぎをしながら豆子を見ていた。

 

 「はぁはぁ、はぁはぁ、で、姉ちゃん、はぁはぁ、はぁはぁ、スッゴいのは何処にあるのよ? はぁはぁ、はぁはぁ」ランニング巾着沈坊は冷や汗をかきながら肩で息をしていた。

 

 豆子は着ていたジャケットの胸のポケットに手を入れると握りこぶしを出してランニング巾着沈坊に見せた。

 

「姉ちゃんよう、これは何の真似だ!?」ランニング巾着沈坊はキョトンとした。

 

 「御客様、この手の中に秘密の品物がありましてね」と豆子は言うとランニング巾着沈坊を階段から思いっきり突き落とした。

 

「ギョエ~~~~~!!」とランニング巾着沈坊は叫びながら急角度の階段を転げ落ちていった。

 

「ギョエ~~~~~!!」

ランニング巾着沈坊の目は恐怖で飛び出ていた。

 

「ギョエ~~~~~!!」ランニング巾着沈は顔中から血が飛び散っていた。

 

「ギョエ~ギョエ~ギョエ~~~!!」とランニング巾着沈坊が絶叫して地面に落ちると死んだ。

 

 ランニング巾着沈坊の死因は分からないので割愛します。

 

 

 

 

  ☆続いてしまうからぁ~ん☆

 

 

 

 

  挿絵(By みてみん)


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