俺
「おいちゃん、おいちゃん、ごめんなさい」赤い頭巾を被った女の子は泣きながらお婆ちゃんをかばい続けた。
バイブレータもっちゃんの苛立ちは頂点に達していた。『宿便No.5大ミサイル』3発分と『鼻空想Markシックス』を5発分と『アンダー・ヘアー・カット・イン・TSUYOSHI』を10発分を上官のランニング巾着沈坊さんが用意してくれた高価な兵器が、わずか5ヘンドリモンドリの先公花火のせいで無惨にも破壊されたからだ。
「うるさい! 足にくっつくな、糞ガキ! 弁償しろ!」バイブレータもっちゃんは赤い頭巾の女の子を蹴り飛ばした。女の子は吹き飛ばされて地面にうつぶせになって倒れた。女の子は石にぶつかったせいで額から血が流れた。
「なんて酷いことをするんですか! まだ5歳なんですよ! やめてください!」とモンペを履いたお婆ちゃんが女の子の傍に駆け寄って抱き抱えた。
「うるさい! 糞ババア! 二人まとめて殺してやる!」バイブレータもっちゃんは憎悪を剥き出してモンペを履いたお婆ちゃんの頭を力の限り殴り付けた。
モンペを履いたお婆ちゃんは声を出さずに意識を失って倒れると、イビキをかき始めた。お婆ちゃんは脳挫傷となり極めて危険といえる状態だった。
「お婆ちゃん! お婆ちゃん!」と赤い頭巾を被った女の子はお婆ちゃんの体を揺すり続けたがお婆ちゃんは反応がなかった。
バイブレータもっちゃんは赤い頭巾の女の子の背中を強く蹴ると女の子は前に吹き飛んで背中と首と左肩を同時に痛めてしまった。
「痛いよう、痛いよう。お婆ちゃん、助けて、怖いよう」と女の子は言いながら失いそうな意識を保とうと抗っていた。
「おい、ガキ! お前をどこかの変態野郎に売り飛ばしてやる! その前に、あの草むらにある木の下に行こう。お前の裸を確認するから服を脱がしてやる。こっちに来い!」とバイブレータもっちゃんは言って女の子の体を抱き抱えると女の子は手足をバタつかせて激しく暴れだした。
「やめて、やめて、怖いよう、怖いよう」女の子は泣き叫んで抵抗した。
「ならば、ここで死ぬか? お前なんか2秒で殺せるんだぞ。おやおや、糞ババアは意識がないみたいだな。ギャハハハ」バイブレータもっちゃんは倒れているお婆ちゃん。背中を蹴ろうとした。
「ヒュン」という空気を切り裂く音がしたかと思うと、バイブレータもっちゃんの左頬に小石がめり込み突き抜けて5本も歯が欠けた。
「ギャアアー!!!!」とバイブレータもっちゃんは叫んで女の子を離すと血が吹き出ている左頬を押さえた。
女の子はお婆ちゃんの体を守るように覆い被さった。
「痛い痛い痛い、血が止まらん!!」バイブレータもっちゃんは気が狂ったかのように歩き回ると地面に膝まついて暗闇を見渡した。
「誰だ!! 誰だ!! ゴボゴボ」バイブレータもっちゃんは口から血が溢れていて言葉を上手く話せなかった。
キャプテン・ミルクはバイブレータもっちゃんの背後に瞬間移動をするとバイブレータもっちゃんの首根っこを引きずって草むらの奥へと運んだ。
「離せ、離せ! 貴様は誰だ!? 何者だ!?」バイブレータもっちゃんは襟首を強く引っ捕まれて身動き出来ずにいた。
「た、た、た、頼むから。頼むから離せよ!!」バイブレータもっちゃんは気が動転していた。
急にキャプテン・ミルクは止まるとバイブレータもっちゃんを前に放り出すようにして首投げをした。
「おい、テメェ、ハアハアハア、貴様は誰だ! ハアハアハア、名乗れ!!」バイブレータもっちゃんは闇のシルエットに向かって怒鳴りつけた。
「俺は俺だ!! ナメんなハゲ!!」キャプテン・ミルクは怒鳴り返した。
「人を馬鹿にしているのか? テメェ、ふざけんな!! 名乗れよ!!」バイブレータもっちゃんは出血が多くて頭がボンヤリし始めていた。動脈に損傷があるかもしれなかった。
「俺は俺だ!! 俺は誰だ!? 俺は俺で誰でもない。俺は俺であるから俺は俺なんだ!! 俺は俺を知っている。俺は俺を信じている。俺は俺で俺が俺だから俺が俺に俺のために俺は生きている。俺は俺を大切にしているから俺は俺に自信があるから俺なんだ。俺だからこそ俺になれるんだ!! 俺は俺と向き合い、俺自身を見つめることで人に優しく出来るようになったんだ! ナメんなハゲ!!」キャプテン・ミルクはキレると言葉が無限に溢れ出てくる男だった。
「クッソ、ハアハアハア、なめやがって。ハアハアハア」バイブレータもっちゃんは出血が酷くなり目がボヤけてきた。
「2つ聞く。1つ、ジャム将軍は何処にいる? 2つ、ジャム将軍に連絡するにはどうすればいい?」キャプテン・ミルクは全く微動しなかった。
「誰が教えるもんか!!」バイブレータもっちゃんは血を吐き出しながら言った。
「教えたら傷を治してやろう」キャプテン・ミルクは甘い誘いで鎌をかけた。
「だ、誰が教えるかよ」バイブレータもっちゃんのトーンが落ちた。出血が酷いために一刻も早く治療が必要な状態だった。
「ダダマン・ペパッグ!」とキャプテン・ミルクは魔法を唱えるとバイブレータもっちゃんは直立不動になり、左頬から小便小僧ばりに血を吹き出しながら一点を見つめると、丁寧にお辞儀を3回繰り返して一気に話し始めた。
「ジャム将軍は混浴温泉惑星の北にある『サルグス』という国にいます。ここから5000キロ離れた場所に『サルグス』はあります。戦艦ムササビジュニア号と、宇宙船、乳サワリスギルカラ号と、宇宙戦闘機カラマッス24が戦闘態勢をしています。深夜に攻撃命令が下されて、先ほど旅館に向けて1発爆弾を発射しました。ジャム将軍に連絡するには上官を通してのみとなっているため僕からはできません。ごめんなさい。僕が悪いんです。えへん、えへん」とバイブレータもっちゃんは言って泣き出した。
キャプテン・ミルクは 「ダダマン・ペパッグ解除」と言って指を鳴らすと魔法は解けたがバイブレータもっちゃんは頭を下げたままだった。
「血が、血が止まんねぇ」とバイブレータもっちゃんは言って地面に座り込むと人差し指ほどの穴が開いた左頬に土を入れ始めた。
「ダメだ、土を入れても血が止まらん。おい、テメェ、早く治してくれ!」とバイブレータもっちゃんは闇のシルエットに向かって言った。
「これを左頬に貼れ。サビオだ」とキャプテン・ミルクは言って、あと1週間で期限切れのサビオを投げつけた。
「サ、サビオ!? サビオってなんだよ?」
「サビオはサビオだ。トビウオでも魚の目でもない。サビオはサビオでサビオだからサビオなんだよ! サビオだからといってサビオを侮辱するな! サビオに謝れ!! サビオに詫びを入れろ! サビオがあるからサビオは活躍しているんだ! サビオの偉大さを知れ!! ナメんなハゲ!!」とキャプテン・ミルクは言ってバイブレータもっちゃんの手からサビオを奪い取るとポケットに仕舞った。
「もうおまえにサビオはやらない」とキャプテン・ミルクは言ってバイブレータもっちゃんのみぞおちを殴るとバイブレータもっちゃんは気絶した。
キャプテン・ミルクはバイブレータもっちゃんの服を脱がして全裸にすると、本当に偶然たまたま落ちていたんだけども、赤紫色のロープを拾って器用に赤紫色のロープを振り回した後、バイブレータもっちゃんの体を亀甲縛りした。
キャプテン・ミルクは亀甲縛りのバイブレータもっちゃんを見て爆笑をすると、これまた本当に偶然たまたま落ちていたんだけども、人差し指くらいの太さのあるロウソクを拾ってバイブレータもっちゃんの左頬に差し込んてみたが、惜しくもサイズが合わなかったのでロウソクを捨てると、面倒くさいけども、バイブレータもっちゃんを木に吊し上げた。バイブレータもっちゃんは少し顔を歪ませて気持ち良さそうに笑うと「あはん」とオーソドックスに声を漏らした。
キャプテン・ミルクはポケットからサビオを取り出してバイブレータもっちゃんを見上げて軽く悩んだ。
バイブレータもっちゃんの左頬の血は依然として止まらないままだった。
「やはり、サビオがもったいないから止めよう。血なんて、ほっときゃ、そのうち止まる」とキャプテン・ミルクは言って1週間後に期限切れのサビオをポケットに入れた後に、赤い頭巾の女の子とモンペを履いたお婆ちゃんの元に走った。
☆続いちゃう☆




