キャプテン・ラクトン・BLUE・龍神・メロンクリームソーダ・ミルクの登場
よろしくお願いします✨
真っ暗すぎて参っちゃう暗黒の宇宙に、ジミーのようなイカした孤独を漂わせたナウいピンク色に染めた派手な宇宙船がラルルラボン惑星に向かって突っ走っていた。
『ワープブルー』という一瞬にして移動可能な機能の容量を大事に小まめに倹約しながら順調に飛ばしていた。
実際には『ワープブルー』の容量は余裕のよっちゃんで、約7777サスランポンチ巣もあったのだが。(説明しよう。サスランポンチ巣とは、サスランポンチ巣であってサスランポンチ巣以外に何を語れば良いのか分からないのだ。つまりだ、要は50世紀におけるスターダストメモリーだ。サスランポンチ巣に7777サスランポンチ巣も入っているという事なのであった!)
あと残りの距離、800万キロだ。もう目と鼻の先の距離にラルルラボン惑星はあるのだ。あと2回、『ワープブルー』のボタンをポチンと押せば瞬きよりも早く到着する。
ラルルラボン惑星で開催される『第8回ラルルラポン祭り』に遊びに行くためにピンクに染めたエキサイティングな宇宙船がロックンロールを流しながら走り抜けていく。
現在、時は50世紀だ。ロックンロールは20世紀の素晴らしい音楽。「そんな過去の遺物みたいな古臭い音楽なんてくだらないと思う輩もいるにはいるが、いないことも無いこともないのだから聞くのは勝手だろうがよ?」というのが彼の率直な意見だった。
彼?
彼とは一体誰のことだってかい?
彼のフルネームはラクトン・BLUE・龍神・メロンクリームソーダ・ミルクというのだ。略して、キャプテン・ミルクと呼ばれているナウい男であり、ナウい宇宙船ファンタジー・ドラゴン号の持ち主で栄えある船長の事なのだ。(おまけにキャプテン・ミルクは270本のファミコンのカセットの持ち主でもあるのだ! ファミコン? 知らない方に説明しよう。20世紀のゲーム機の事なのだ)
ちなみにだ、ナウいとは、20世紀にジャパンゴールデンウィークで流行った言葉らしい。カッコいいぜとか言う意味だそうだ。かつてはジャパンが正式な言い方だったが、48世紀の終わりかけにジャパンゴールデンウィークという言い方になった。理由は分からない。調べてみないとね。ジャパンゴールデンウィークは地球にある国だった。ジャパンゴールデンウィークは良い国だった、だっただって!? いずれ分かる。しばし時を待ってくれたまえ。
語りはこの辺にて失礼せます。
失礼いたせますです。
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オープニングテーマソング
『最高にイカしたクールなハンサムマンのあんちくしょう☆キャプテン・ミルクの楽しい大冒険☆』
作詞 蒼井真ノ介
作曲 蒼井真ノ介
編曲 蒼井真ノ介
歌 えりかちゃん
宇宙に行こうよ
宇宙の果てにはさ
光の壁があるって話よ
ツルッと光よりも輝く
あんちくしょうに夢中よ
あたい月よりアイツ好きさ
あたい星よりアイツ好きさ
あたいナウい船長と
ナウい宇宙船の持ち主の
あんちくしょうがさ
とぅきでぇ~す(好きで~す)
痒い背中に孫の手が欲しい
痛いお尻に座薬と塗り薬よ
朝から晩まで歌っている鳥
お願いシャラップだい!
好きなあいつに付きまとい
好きなあいつに睨まれて
好きなあいつにドキドキ
ラブレターをあげちゃった
偶然のフリして
無理矢理鉢合わせたのさ
恥ずかしいけどもさぁ
あたいのLIFEは色々と初体験の連続だい!
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
ファンタジードラゴン号『ワオッ』
我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らの我らのキャプテン・ミ・ル・ク~☆
1『キャプテン・メロンクリームソーダ・ミルク登場』
「キャプテン・ミルク、失礼すます。あと7分でラルルラボン惑星に到着いたすます」キャプテン・ミルクの部下、モモヒキ聡が敬礼しながら音のないスカしっ屁を連発させてパンツに生暖かいものを感じながら言った。
「モモヒキ、分かった」キャプテン・ミルクは鼻を押さえて言った。
「キャプテン・ミルク、鼻をどうされましたか?」とモモヒキ聡は深刻な顔をして言った。
「何か臭い。モモヒキよ、お前、屁をこいただろう?」
「こいてません」
「モモヒキ、誤魔化すな。屁をこいただろう?」
「こいてません」
「よし、分かった。モモヒキ、パンツを見せろ」
「キャプテン・ミルク、何故なのですか? 何故、パンツを見せるのか理解に苦しみます」
「モモヒキ、屁をこいたらウンコを漏らしただろ? 今すぐに洗濯してこい! 臭いんだよ!」
「ウンコなんか漏らしてません」
「嘘をつくな!」
「絶対にウンコなんか漏らしてません!」
「その言葉を信じてバカを見たくない!」
「本当にウンコなんか漏らしてません!」
「モモヒキよ、ウソつきには今月の給料をやらんぞ」
「洗濯してきます」とモモヒキ聡は言うと背中を仰け反らせて敬礼をして、その場でズボンとパンツを脱いで大事な所を隠すと脱衣場に走っていた。
「モモヒキ、浴室に行って風呂にも入れよ! 綺麗にお尻を洗えよな!」
「キャプテン・ミルク、分かりました」
「まったく。おい、パステル純、進路は大丈夫なんだろうな?」とキャプテン・ミルクは宇宙マップ指導員のパステル純に言った。
パステル純は宇宙マップを見ながら頷いた。
「パステル、ちゃんと返事をしろ!」
「そめません。このままで進路は大丈夫ですよ~う」
「よし、皆の衆、今からラルルラボン惑星に到着する。着陸準備態勢を整えろ。椅子に座り重力不快解除装置ボタンを押してから頭にバンダナを巻け。気持ち悪さを完璧に和らげる『ベタミンY』を飲むように。皆の衆、着陸するぞ!」
☆続いちゃう
ありがとう!