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森のパスタ屋さん外伝  作者: おあしす
4/6

3.5話 魔法使い さくら?

このお話は、3話の少し前にあった出来事です。

本筋に関連するのですが、1つの話としては弱いのでサイドストーリー的な扱いですが

4話以降はこの設定が反映されています。

店の前。小さい女の子が泣いてる。

子供「うわ~ん!わたしのふうせん~!」

くら「…ん?どうしたの?」

子供「ふうせんが…うわ~ん!」

くら「風船?…あぁ、あれね。」

さくら、3段ジャンプで木に引っ掛っていた風船を取る。

くら「はい。もう飛ばしちゃダメだよ。」

子供「ありがとう!お姉ちゃん!」

くら「ばいばーい」

手を振って見送る。電柱の後ろから人陰。

先代「み、見つけた…後継者。」

涼介「おぉ~い、さくら~。」

くら「あ、は~い。何~?」

先代「ついに、ついに引き継ぐ事ができる!」





涼介「何やってたんだ?」

くら「女の子が、風船飛ばしちゃって。木に引っ掛ってたから。」

涼介「取ってあげたのか。」

くら「うん。」

涼介「ふ~ん。風船かぁ。懐かしいな。」

くら「商店街で配ってるのかな?」

涼介「かもな。昔、さくらもよく飛ばして泣いてたなぁ。」

くら「そ、そんな昔の事なんていいよぉ。」

涼介「あぁ~、風船が、ふうせんがぁ~!って。オヤジが笑ってたなぁ。」

くら「もうやめてぇ~。」

涼介「ははっ。そんな涙目になるな。」

くら「うぅ…はずかしい…」

電話が鳴る。

涼介「電話だ。小次郎かな?」

電話に出る。

涼介「もしもし?…あぁ、小次郎か。…ふんふん。」

くら「はぁ~。店先の掃除でもしよう。」

さくら、ホウキで掃除。

くら「今日はあんまりゴミもないなぁ。」

掃き掃除が終わる。

くら「う~ん。新しいお花でも見に行こう。」

再び店内。

くら「お兄ちゃん、紗希さんのお店に行ってくるね。何か買うものとかある?」

涼介「ん~。今日はないなぁ。」

くら「わかった。じゃ、いってきます。」

商店街を移動。

くら「あ、おみやげにタコヤキを買って行こう。」

タコヤキ屋に。

大将「お、いらっしゃいお嬢ちゃん。珍しいね。1人かい?」

くら「はい。花屋さんに行く途中です。」

大将「花屋…って事はあそこの姫におみやげかい?」

くら「はい。」

大将「なるほどねぇ。ちなみに昨日、姫はエビタコヤキを食された。」

くら「え、エビタコヤキ…またですか?」

大将「あぁ。よっぽどお気に召されたらしい。毎週一度は御所望だ。」

くら「そ、そんなに?…それでよく太らないなぁ…」

大将「全くだ。まぁ、あれだけ美味しそうに食べてくれると嬉しいが…」

くら「ふふっ。そうですよね。じゃあ、今日は何を持っていこうかなぁ。」

大将「そうだな…チーズかキムチ、あるいは…」

くら「やっぱり…」

2人「「エビかなぁ。」」

くら「ふふっ。じゃあ、エビを。」

大将「あいよっ。」

ジュージューと焼く。

大将「しかし…」

くら「?」

大将「何で姫はエビなんだろうな?イイダコとかもあるのに…」

くら「そういえばエビ好きですね、紗希さん。」

大将「そうなのか?」

くら「はい。うちのお店でもよくエビのパスタをオーダーしますよ。」

大将「へぇ。じゃあ今度、伊勢海老のタコヤキでも作ってみるか。」

くら「い、いせえび、ですか…」

大将「おう!エビといえば伊勢海老だろ!くぅ~。うまそうだぁ~。」

くら「(小さい声で)高そうだぁ~。」

大将「よ、っと。できたぜ。400円でぃ!」

くら「あ、はい。」

大将「ありがとよ。2個はサービスだ。」

くら「あ、ありがとう。」

大将「いいって事よ。」

店を出る。後ろから大きな声が。

女将「あんた!またサービスかい?」

大将「お、おまえ…こ、これはだな…」

女将「これもそれもないよ!全く、若い子が来たらすぐこれなんだから…いいかい!…」

くら「あは、あはははは…」



花屋に到着。

くら「ごめんください~。」

紗希「あ、さくらちゃん。いらっしゃい。」

くら「こんにちわ紗希さん。おみやげです。」

紗希「えっ?わっ!タコヤキだっ!ありがとう!」

くら「エビタコヤキです。」

紗希「エビっ!お姉さんは嬉しいよ~。あ、上がって上がって。」

くら「おじゃまします。」

父親「お、いらっしゃい。」

母親「お茶でいいかい?」

くら「あ、ありがとうございます。」

紗希「今日はどうしたの?何か悩み?」

くら「いえ。そろそろ新しいお花を店に植えようかと思いまして。それで…」

紗希「なるほどねぇ。はふっ。」

母親「さ~き~?またタコヤキかい?はふっ」

父親「食べながら話すのは感心せんな、母さん。はふっ。」

紗希「あ~っ!お母さんもお父さんも食べないでよぉ~。」

くら「ま、まだありますよ…」

紗希「ダメダメ、うちの家族は目を話すとすぐ食べちゃうんだから。…はふっ。」

母親「そんな子供じゃありませんよ。はふはふ。」

父親「うむ。大人ならすこしは分け与えの精神を持たないと。はふはふ。」

くら「の、残りが一個に…」

3人「じゃーんけーん、ぽん!」

母親「私の勝ちぃ~っ!じゃ、遠慮なく~。」

紗希「残念。あ、そういや花だったね。え~っと…」

くら「(小さい声で)な、なんだろう、この、なかよしかぞく…」

紗希「?何か言った~?」

くら「な、何でもないです。」

紗希「そう?ならいいけど。…あ、コレとかどう?」



小一時間後-

くら「お邪魔しました。」

紗希「うん。タコヤキありがとね。」

くら「いいえ~。」

花屋を出る。

先代「み、見つけた!幸い1人だ。」

くら「?…なんだろう?誰かに見られてるような…」

先代「どうやって切り出そう…さりげなくいかなきゃ怪しまれる。」

くら「な、何か、背筋がゾクゾクする。イヤな予感が…」

先代「あの、お嬢さん。」

くら「は、はい。」

先代「失礼ですが、あなたの名前は?」

くら「お、大下さくらです。」

先代「能力は?」

くら「ご、五段ジャンプですけど…」

先代「五段ジャンプ!やはりあなたが…」

くら「?(な、なんだろうこの人?変な杖持ってるし…)」

先代「うん、あなたに決めた!」

くら「えっ?な、何がですか?」

先代「いいですか、あなたの能力は封印されてるんです。」

くら「は、はぁ。」

先代「その能力は風。あらゆる風を操り、空を飛ぶ事もできます。」

くら「そ、そうですか。」

先代「で、その封印を解くカギがこの杖です!」

くら「(うわぁ。何かヤバいのにつかまっちゃったかも…)」

先代「この杖に所有者と認められるだけで、その封印は解除されます。」

くら「杖…ってまさか!」

先代「はい、この杖をお譲りします。さぁ、どうぞお持ち帰りください。」

くら「い、いりませんよぉ…こんな大きな物なんて。置き場がないですよぉ。」

先代「大きさなら問題ありませんよ。この杖は伸縮自在ですから、ホラ、ボールペンサイズに。」

先代、杖を小さくしたり大きくしたり。

くら「お、大きさだけの問題じゃないですよぉ。」

先代「いいから、ホラ。持って。風があなたを包むから。」

先代、無理矢理渡す。

くら「…な、何も起こりませんよ?」

先代「むむっ?おかしいなぁ。」

くら「やっぱりいいですよぉ。こんなの持ってたら危ない人じゃないですか。」

先代「う~ん。あ、もしかして…」

くら「…?何をしてるんですか?」

先代「杖が恥ずかしがってるんじゃないか、って。」

くら「は、はぁ。」

向こうから涼介が来る。

涼介「お、アレはさくらじゃないか。おぉ~い、さくら~。」

くら「あ、お兄ちゃん。」

先代「う~ん。」

くら「もういいですか?こんな杖持ってても変わりませんよ。後継者さんは他を探して…」

杖が突然暴走して空に飛ぶ。さくらを乗せたまま。

くら「きゃっ?」

先代「おぉ。飛んだ。さあ、杖と対話するのです。」

涼介「な、何だ?」

くら「対話…って。きゃぁぁぁぁぁぁぁ…」

どこかへぶっ飛んで行く。

涼介「さくらぁ~~~~!!!!」

先代「あ、ありゃあ…」

涼介「おいテメェ!さくらをどこへやった?」

先代「さ、さあ…杖に聞いてください…」

涼介「くそっ!」

涼介、ゲンじぃの店へダッシュ。

くら「ひゃぁぁぁぁぁぁ!!とまってぇぇぇぇぇぇ!!」

涼介「待ってろさくら!今助けてやるからな!」

くら「おにいちゃぁぁぁぁぁん!たすけてぇぇぇぇぇ!!」

ゲンじぃの店に到着。

涼介「おい!飛ぶやつ出せ!今すぐ出せ!」

ゲン「な、何だ?どうしたんだよ?」

涼介「いいから出せ!一大事なんだよ!」

ゲン「し、しかし、まだテスト飛行も…」

涼介「俺が一発で飛ばしてやる!テストも兼ねろ!いいから出せ!」

ゲン「わ、わかった。ほら、キーだ。裏にある。」

バイクにまたがる。

涼介「うおりゃぁぁぁぁああああ!!!」

商店街を突っ走る。

ゲン「走るだけなら普通のでいいじゃねぇか。」

くら「いやぁぁぁぁぁぁぁああああ!」

ゲン「うん?…あ、あれは!…何だろ?まぁ、いいや。」

涼介「うおぉぉぉぉぉぉおおお!どこだぁ~!さくらぁ~!」

くら「おにいちゃぁぁぁぁん!!」

ゲン「んなっ!あ、アレ、さくらか?」

涼介「まてぇぇぇぇっ!!」

ゲン「おい涼介!変形しないと飛べないぞ!」

涼介「わかってるよ!」

ゲン「ならさっさと変形しろ!もうすぐ海だから道がなくなるぞ!」

涼介「追い付いた!いくぜぇ!フライモード、スイッチオン!」

システムボイス

「変形開始。ウィリーへ移行3、2、1、ウィリー開始、前輪フライバーニア展開」

涼介「ウィリーかっ!くおのぉおぉぉっ!」

システムボイス

「変形完了。ジャックナイフ移行3、2、1、ジャックナイフ開始、後輪フライバーニア展開」

涼介「こ、今度はジャックナイフ?こ、このじゃじゃ馬があっ!」

システムボイス

「展開完了。後部バーニア展開、サイドウィング展開。変形完了」

涼介「うおおぉぉぉおぉぉぉ!!」

ゲン「変形は完璧だ。後はスロットルの調整で飛べるはず。」

涼介「飛ぶぞぉおぉぉぉっ!!!」

ばしゅっ。空飛ぶバイク。

ゲン「おおっ!成功だっ!よくやった、涼介!」

涼介「さくらぁぁっ!」

くら「お、おにいちゃん?」

涼介「さくら、こっちに乗れ!」

くら「う、うん。きゃっ!」

杖、暴れる。

涼介「くおのぉぉぉぉっ!暴れるな!…わっ!」

いつものガス欠。ぷすんぷすん。

ゲン「あ。そういやガス入れてなかったっけ。…やば。」

涼介、海に落ちていく。

涼介「うわぁぁぁぁぁぁっっっ!!ジジィのバカぁぁぁぁぁっっ!!」

くら「お兄ちゃん!…落ちるよぉぉっ!」

涼介「く、くそっ!どうにもならねぇ!」

くら「んもう!何が風の力よっ!全然操れないじゃない!杖のバカっ!」

杖がしょげておとなしくなる。

涼介「も、もうダメだ。海に叩き付けられる…」

くら「お兄ちゃんも助けれないなんて意味がないよ!あなたはわたしの言う事聞いてればいいのっ!」

光る。杖、光る。さくらの髪の毛、青紫に変化して伸びる。

くら「!?と、飛べる!…おにいちゃん!」

ばひゅーん。追い付く。

涼介「さ、くら?」

くら「お兄ちゃん、こっち!」

涼介を捕まえて無事に救出。バイクは海へ。

涼介「ふぅ。あ、危なかった。さんきゅう、さくら。」

くら「よかった。無事で。」

涼介「お前、髪の毛が…」

くら「えっ?…な、何、この色?」

涼介「薄い紫、か。なかなか綺麗じゃないか。まぁ、変わった色だけど。」

くら「うぅ…ずっとこの色なのかな。目立つよぉ。」

無事に帰ってくる。

先代「おぉ、その髪の色。無事に覚醒なさったか。」

くら「そうみたいですね。大変でしたけどっ!」

涼介「コイツが諸悪の根源か。」

くら「うん。」

涼介「へぇ~。うちのさくらがお世話になったそうで。」

先代「あ、お兄様ですか?いえ、それほどでも…」

涼介「誉めてない!この野郎!!!」

フライパンでしばく。

先代「あ~れ~。」

空の星に。

涼介「しかし…その髪、どうする?」

くら「う、うん…あ…」

涼介「お?色が戻っていくぞ。」

くら「よかった。元の色になったよ。」

涼介「しかし、一体どんな原理だ?」

くら「何言ってるの?お兄ちゃんも変わってるんだよ?」

涼介「そういやそうだったな。しかし、不思議だな。じゃあ、また飛ぶ時はあの色になるのか?」

くら「たぶん。やってみる。」

さくら、風を起こそうとする。

くら「あ、変わる。」

涼介「能力を使うと変わるのか。まぁ、それならいいか。その杖は…」

くら「覚醒したのなら、いらないような…」

涼介「だよなぁ。持たずに風、起こせるか?」

くら「やってみる。」

起こそうとするが、な~んにも起こらない。

涼介「無理っぽいな。やっぱり杖がいるのか。難儀な能力になっちまったな。」

くら「うん。で、でもこの杖、どうしよう。大きさは変化できるけど、常時持ち歩くには…」

涼介「だよなぁ。…お。そうだ。」

くら「?」

涼介「さくら、今から買い物に行くぞ。いい方法があった。」

くら「?うん。今は小さくしてポケットに入れておくよ。」

店に移動。

くら「ここは…アクセサリーショップ?」

涼介「そうだ。え~っと…お、あった。」

くら「髪止め?」

涼介「あぁ。確か棒みたいなので留めるやつがあったと…お、この辺がそうだな。」

くら「へぇ~。あ、コレかわいい。」

涼介「ついでに気に入ったのも買ってやるよ。好きなのを探すといい。」

くら「ホント!ありがとう!え~っと…コレと、コレと、コレ。」

涼介「え~っと。棒のやつは…あんまり種類ないのか。う~ん、センス悪いのしかないな。」

くら「お兄ちゃん、はい。」

涼介「おう。…6つでいいのか?」

くら「うん。はるかちゃんと3つずつ。」

涼介「そうか。んじゃ、ちょっと杖貸して。」

くら「はい。」

涼介「…よし。ピッタリ。これでどうだ?」

くら「あ、可愛い。うん、コレなら持ち歩けるよ。」

涼介「よし。これで問題は解決、っと。さて…」

くら「?まだあるの?」

涼介「いや。ひとまず会計済ませてくる。」

くら「うん。」

店を出る。

くら「ありがとう、お兄ちゃん。」

涼介「いいって。他も行こうぜ。服とか。」

くら「ど、どうしたの?」

涼介「まぁ、いいからいいから。」



こじ「ただいまー。」

はる「疲れたよー。」

涼介「おう、お帰りー。で、どうだった?」

こじ「今回は…まぁ。ショボい依頼だった。」

はる「遠いだけで戦闘なんて小次郎のライフル一発で終わりだもん。私、いらないじゃん。」

こじ「まぁ、そう言うな。…あれ?さくらちゃんは?」

涼介「いや。まぁ、その。」

はる「?ケンカでもしたの、兄さん?」

涼介「いや、そういうワケではないんだが…」

こじ、はる「??」

涼介「まぁ、色々あってだな。さくらは凄くなった。」

こじ「ますます分かんねぇぞ?」

くら「おにいちゃ~ん…やっぱり変だよぉ…」

はる「さくらぁ~?いるの~?」

階段からさくらが降りてくる。

くら「あ、は、はるかちゃん。お、おかえりなさい…」

2人「…」

はる「ど、どうしたの?その髪!その服!その杖!!」

こじ「んがっ?な、何があったんだ?」

くら「えっと、その。何か、風の能力の後継者に選ばれたみたいで、こんな髪に…」

はる「そ、その服は?ヒラヒラがいっぱいついた服!」

こじ「いわゆるゴスロリというやつだな。」

くら「こ、コレは服を買いに行って、この髪の色にはコレが絶対似合う、って店員さんが…」

はる「な、なんか、マンガやアニメのいた~い魔法使いみたいだよ。」

こじ「…あぁ。可愛いが、ものすごく痛いな。」

涼介「…確かに、これでは表を歩けないな。犯罪者が出かねない…」

くら「だ、だからお店でも言ったのいぃぃぃぃっっ!」

涼介「まぁ、その服はパスだな。次、いってみよう。」

はる「ま、まだあるの?兄さん?」

涼介「あぁ。」

くら「あと10着くらいあるよ…」

こじ「(ボソっと)着せ替え人形」

涼介「と言っても他はほとんど普通の服だ。」

くら「うん。これ、着替えてくるね。」

はる「あ、それ私がきる~。私もきがえる~。」

こじ「(やっぱり小さい声で)着せ替え人形その2」

涼介「何か飲むか?小次郎。」

こじ「いぃ。何かおなかいっぱい。」

涼介「そうか?ならいいが。」

こじ「今日、いくら使ったんだ?結構するだろ?」

涼介「ん?15万くらい。この前のライブのギャラ。」

こじ「結構使ったなぁ。ギャラ全部使ったのか?」

涼介「ふっ。お前と違うわ。それにもらったのは40だ。」

こじ「あ、そうですか…」

はる「着替えたよ~。」

涼介「どうだ~?」

はる「じゃ~ん。…といってもさっきさくらが着てたやつだけど。どう?」

こじ「どう、と言われても…似合ってるが、やっぱりイタイ人にしか見えないぞ。」

涼介「うむ…かわいいが、やっぱその服は封印だな…」

はる「えぇ~。ちょっと気に入ったのに…今度のハントはコレで行くっ!」

こじ「…今度から置いていこうかな。」

くら「あ、あの…」

はる「ほら、さくらも出ておいでよ。」

くら「う、うん。こ、今度は…さっきより…」

こじ「…」

涼介「…小次郎、何か言え。」

こじ「あ、す、すまん。…似合ってる、と、思う。が…」

涼介「が…。やっぱり痛い、か。」

こじ「あ、あぁ。どこであんなの見つけたんだ?」

涼介「商店街。一点ものしか扱ってない店。」

くら「さ、さっきより恥ずかしい…」

こじ「ローブみたいだが上はベストみたいなのに、セーラー服みたいなエリがついてるのか。」

くら「う、うん。下はまだ普通っぽんだけど…」

涼介「う~ん。今はるかが着てるやつよりそっちのほうが似合うな。」

こじ「そうだな。痛いが、まだ表は歩けるな。その髪の色だとバレないだろうし。」

はる「長さも変わってるし。…そうだっ!私とおそろいのポニーテールにしようよ!ホラホラ。」

ポニーテールに。

涼介「いいんじゃないか?」

こじ「あぁ。さくらと言われなければ普通のヤツは気付かないぞ。」

はる「うんうん。」

くら「本当?」

涼介「あぁ。ちっとも変じゃないぞ。」

くら「じゃあ、今度から杖使う時はこの服にする。」

涼介「あぁ。…じゃあ、メシにしよう。2人とも普段着に着替えてこいよ。」

妹「はぁ~い。」

こじ「(ボソっと)ホントに魔法少女にしやがって」


くら「この服なら、バレないよね。」

はる「?何が?」

くら「はるかちゃん、あのね…(ごにょごよ)」

はる「えっ?空飛べるようになったの?」

くら「うん。だからね、夜…(ごにょごにょ)」

はる「それ、いい!そうしよう!」

くら「じゃあ、夜の11時に私の部屋に来て。」

はる「うん。」


ほーほー。フクロウが鳴く夜。

はる「さくらぁ~。」

くら「は~い。」


涼介

その日から、「夜の商店街に魔法少女と天使、降臨!」なんて噂がかけめぐった。

何でも、夜の11時前後に商店街に2人の少女が現れるらしい。

1人は杖を持った魔法少女っぽい姿、もう1人は翼のある天使のような姿だそうだ。

2人は空を楽しそうに飛んでいるらしい。時々競争とかしてるんだって。

まさか、な…


はる「うひゃ~っ!ま、まって~!」

くら「ほらほらはるかちゃん!もっとはやく~!!」

はる「もう、さくら早過ぎだよぉ~っ。もっとゆっくり飛んでよぉ~っ!」

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