それでもロマンを追い求め
現実は非情である。
恐らく彼女は天才で努力をしてきたのであろう。
そんな彼女でも身に付かなかった力がある。
「たしかに俺が作る武器は大抵普通の武器より火力はでる自信はある」
「それなら何故」
「一言でいえば才能だ。お前は魔力量が乏しくて其ほどの技量を磨いたのだろ」
わかっている ああ こんなの自分に対しての言い訳でもある だから だからよ
「自分の力量にあった相性のいい敵と戦う方がいい 諦めろ」
アルシャは目を伏せる。だがそれは一瞬で此方を爛々した目をむける
「貴方になにがわかる!期待して損をしました、いえエルゴリさんの弓製作に関わったからなんて・・・・私は馬鹿ですね失礼します。」
「諦めるのか?」
「・・・・いえ私は諦めませんエルゴリさんは・・・・私英雄ですから。」
「エルゴリさんはな、強くなる為に百年間エルフの守護とその身に誓約と呪縛を施したんぞ。お前はなにを賭ける」
「・・・・全て エルゴリさんと肩を並べて戦えるなら全てを賭けますよ」
「ならこれつがえてみろ」
「?これは人間が使う弓矢ですかこんなもの」
「いいからやってみろ覚悟があるなら」
アルシャは渋々自分の弓に魔力を纏わせ糸を作りだしつがえようとする
「これのなに・・が・・あぐぅぁぁ」
近くにある回復薬を飲みながら答える
「それはな意志の弓矢の贋作だ」
「意志の・・弓矢の贋作ですか」
「ああ本来意志の弓矢はつがえ撃ち放つと使用者の命を引き換えに敵を穿つ弓矢だ。それを使え易く改良したのがそれだ。後遺症は一時的な極度の魔力減衰に酷似した苦痛だ」
「成る程確かによく似ていますね」
身体中が悲鳴をあげ頭の中をシェイクされたような痛みと酔い何度も味わった苦しみだ
「俺はなだいぶグレーゾーンな武器を取り扱っている。お前の覚悟さえあれば届きさえするかも知れない武器を作れる可能性はある」
「覚悟ならとうに出来てます。」
「・・・・言っておくがこれはグレーな武器だ俺にも作った責任とかが色々ある。だから条件付きだいいな」
「ええ喜んでなんでもしますよ」
ああ こいつは 果てしない 馬鹿だ まったくよ だからなんだよな
「俺に対する条件は1つ
お前が求めたもの死んででも見せろ!」