それでもロマンを追い求め
うーむここを一ミリ削ってうんバランスとれたな勇者の剣完成っと
いやまあなんというかやれば出来るもんだアホみたいに小さい剣を50本と立派な小さい剣を1本60分の1サイズの魔物模型を作れだなんて軽くキレそうになったが
「出来ないわけないよね~君なら~ん?ん?あれ?あれ?もしかして~デ・キ・ナ・イ~」
と言われ笑顔で「デキマスヨ、マカセテクダサイ」とぶちギレを隠しながらいってやった後悔はしていない。別に50本全部肉等切れるようにしなくてもと愚痴は数えきれないくらい作りながら言ったが
ガラガラ
「ラッシャイ」
特徴的な尖った耳整った顔背中には弓と矢筒を背負っている
エルフか珍しい、俺の特製弓矢でも買いに来たのか?
「どうも始めまして私はアルシャと申します。突然で申し訳ないのですが私に弓を作ってはくれませんか?」
「へ?」
確かにまあ弓を作ることは造作ない、だがエルフの弓は一味違う。人は物理的な威力を主とするのに対してエルフは魔力を主とする。これは種族的な違いもあるが大抵人がそれをする場合普通に魔法を放ったほうが威力がでるし弓矢を動き回る相手に当てられる技量も必要となる。魔法を覚えかつ弓の技量が神業レベルなんてそうそういない。しかしエルフにはそういった才能の持ち主が沢山おり弓を作る名だたる名工も沢山いる。そこに何故俺なんだ?
「なんで俺なんだ?エルフには俺よりも凄い名工がいるだろ」
「それでは駄目なんです」
両手を前で握りしめながらも真剣な眼差しをこちらにむけてくる。
この娘は良い子だな優しく純粋な目をしている
「わかった俺も全力で期待に答えよう」
そう答えた瞬間アルシャがポロポロと涙を流す
「私エルフの中でも魔力量が乏しくて・・そんな私でもエルゴリさんみたいになれますか」
これはどう答えれば良いのだ、あの人いやエルフは化け物だからなぁここは現実的に
「無理だなエルゴリさんは体格も恵まれていたし魔力量も桁違いに多い」
俺にはわかる何故ならエルゴリさんの弓を作り携わったから
「だがなアルシャ同じくらい強くなれないわけでもない」
アルシャは驚いた表情でこちらを見る
「何せお前みたい悩んでたエルゴリを最強にした原案は俺だからな」
どうしようこれで駄目だったら・・・・謝ろう