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七色の雲

作者: 詩織




深まる秋の山道を


とぼとぼ、とぼとぼ歩いていると、


あたりはどんより暗くなり


雨がしとしと降ってきた。





こんなこともあろうかと


折りたたみの傘をひろげ


重くなりがちな気持ちを


ダイジョブ、ダイジョブ


ふるい立たせる。




人生はいつも晴れとは限らない。


雨にぬれた紅葉も


たまにはいいじゃないか…


得したぞ。


見たくてみれるもんじゃない


そう思えれば、


濡れ歩くのもいいだろう…




この思いがけない時雨を


冷たい雨と思えば辛くなる



この思いがけない時雨を


褒美だと思えれば


得したぞ。




ゆっくり

楽しめばいいじゃないか



ゆっくり

歩けばいいじゃないか




自分のペースで、

一歩ずつ




自分のペースで、

一歩ずつ











いつのまにか空は晴れ、



知らないあいだに空は青。




下を向いてちゃ気がつかぬ



傘を差してて気がつかぬ



我が、頭上にも陽が射して



まさかと思った美しい虹が



染まった七色のあの雲 渡ろう



こうべをあげて!




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― 新着の感想 ―
[良い点] 良い詩だなぁーと思いました。 [気になる点] 染まった七色のあの雲 虹色の雲って比喩だと思ってましたが違う感じですかね? [一言] 終盤言葉を何度も上に持ち上げていく感じ、 気持ちいいー…
[一言] 素敵な詩ですね。 なんでも、感じ方ひとつで、物事はいい方にも悪い方にも変わりますよね。 いつも、心の中に七色の雲を浮かべて、生きていけたらいいなあと感じました。
[良い点]  ふと、なんでもないことにすごく得をした気分になることがある。  この気持ち、よくわかります。  床についたとき、窓を通して聞こえてくる虫の鳴き声を聞いたときなど……。  気がつくか……。…
感想一覧
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