表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/133

十九話

 シーザーと一緒にシーラも帰ってきた。この子は回復魔法に非常に才能があって魔法学校へ行ったんだよ。そして神殿で貧しい人を相手に無料か、格安で治療をしていたらしい。

 いまや、その能力は千切れた手足も再生させるんだとか、死んでなきゃ元通りに回復させるとか、凄い事になってるらしい。

 シーラが勇者の村にいたら、もしかして人間が勝ったんじゃないかな?

 そんな風に思わされる才能だ。

 シーザーが故郷へ帰るのに合わせてシーラも帰ってきた。

 こちらの寺院で治療の仕事をやるそうだ。

 この町の最高司祭となって赴任という話だったそうだが、寺院のトップになってしまうと治療の時間が減るので辞退したらしい。

 

 「先生、私も仕事の合間に手伝いますね」

 「ありがとう、教え子が二人も戻ってきてくれて嬉しいよ。しかも世俗の地位より人助けがしたいなんて、シーラは私の誇りだよ」

 「先生の教えに従ってるだけですよ」


 いつか、勇者の証が現れたら協力してもらおう。この娘は信頼できるもんね。

 シーラが戻ってきて、シータとシードも喜んでいたのだけど、一番喜んだのはニコだった。

 神官のゆったりした服装だったから、私も気がつかなかったんだけどね。

 一緒に風呂に入ったら、大きかったよ。

 もう巨乳にして美乳。

 こんな胸して、よく神殿のスケベ司祭に目をつけられなかったもんだよね。

 ちょっと揉んでみたら、何とも気持ちの良い柔らかさだった。

 男が夢中になるのが分かるね。

 そういや、この世界に来るまでは私も男だったんだ。久しぶりにあの頃の情熱が蘇るぜ!

 てな事もなく、肌の張りがピッチピチなのが羨ましいな~とか考えてた。

 水をはじくんだよ。


 「先生、あのニコって子は、どうにかなりませんか?」

 「どうしたのよ?」

 「私の胸を触るんですよ」

 「ここか? ここがエエのんか?俺が大事に育てて大きくしてやるから。な、な、いいだろ?少しだけ、少しだけ触らせて? 先っちょだけでもいいから! 口に含んで吸ってもいい?」

 「先生、見てたんですか!? だったら止めて下さっても」

 「いや見てないよ。シーラが来る前は私がやられてたんだよ」

 「そうだったんですか」

 「構わないからぶっ飛ばしちまいな!」

 「先生、私は護身術はもう忘れてしまいました」

 「そうなの?まぁ回復魔法一筋に頑張ってきたんだから仕方ないけどね。じゃあ今からでも覚えるかい?」

 「お願いします。貞操の危機を感じるのは気のせいだと思いたいのですけどね」

 「ニコは、そこまではやんないよ。せいぜい揉むか、しゃぶるくらいかな」

 「しゃぶられるのはイヤですよ、先生」

 「分かってるよ。素手の技なんだけどね……」


 私は素手の護身術を教えてやった。手が触れた状態から撃てる技でまともに食らったら失神するかもって技だ。死ぬ心配は……ニコに限ってはないだろうね。

 シーラは驚異的な集中力と物覚えのよさを発揮して技を覚えてしまった。

 

 「シーラ、あんたは天才だわ!」

 「いえもう、今回は貞操の危機を感じてましたので特別ですよ」


 ニコと同世代の子は、この技の天才的な使い手が増えそうな予感がするよ。


 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ