始まり
「ねぇ、ねぇおばーちゃん!今日もお話聞かせてよ」
「フフフ、どんな話が聞きたいかい?」
「えっとね。おばーちゃんが子供の頃の話が聞きたいな」
「そうだねぇ。それじゃあその話の前におばあちゃんが生まれるずっと前の話でもしようか」
昔、神さまがこの星に海をつくりました。その海は山を削り大地ができました。瞬く間に草木が芽生え、その草木からはエルフが生まれました。エルフは自然と共存し癒しの風を世界中に起こしました。美しくなった星に喜んだ神さまは、これが永遠に続くようエルフに長い命を授けました。
しかし、それも長くは続きませんでした。エルフの中に理性を持たない種類が生まれたのです。エルフ達はそれを魔物と呼びました。その姿はとても醜く、力は強大なものでした。幸せに生きすぎたエルフ達にはそれと戦う力は持ち合わせていませんでした。
それを見ていた神さまは、知恵を持った人間をこの地に送りました。人間達はすぐに魔物を退治しました。ですが神さまはこのことをよく思っていませんでした。人間の力がいずれ神にまで届くことを恐れたのです。そこで魔物は傷ついた魔物を蘇えらせ、人間が増えすぎないようバランスを保つようにしました。
そしてエルフには一つの約束をしました。
「エルフと人間は決して交わってわいけない」と
エルフは人間との合流をしないように、深い森の中に身を隠して過ごしていました。ですが、その森の中に1人迷いこんでしまった人間の青年がいました。そこで青年はエルフの少女と出会います。2人は恋に落ち、子供を産みました。永く守られてきた掟を破ってしまったのです。エルフと人間の血が混ざった存在。人々はそれを混血と呼びました。そのエルフは青年と共に森を追い出され、人間の国へ行きましたがそこでもエルフとその子供は忌み嫌われました。
行くあてのなくなった彼らは自らの手で一つの村を作りました。
知恵と長い命を持った子供達によって村は大きくなっていきました。彼らは知恵以外にも特殊な力を持っていたのです。魔法と呼ばれるその力は、生き物の命を簡単に奪えるほど危険なものでした。噂を聞いた人間はすぐに村へ兵を送りました。キカイの力によってほとんどの混血は殺されていき。逃げ延びた者は誰の目にもつかない所でひっそりと暮らしていました。




