プロローグ~死亡~
R15は保険です。
一応、えぐい話は書かない書かない予定ですが、テーマが死後なので一応です。
みなさん死後の世界って信じますか?
こんにちは! 佐藤博人です。年は二十一歳の大学三年生。彼女いない歴=年齢のしがない一般人でした。
そう。でした。
過去形です。
何故かって?
そりゃ、僕こと佐藤博人は車に撥ねられて既に死んでしまっているからですよ。
いやー。驚きました。深夜、コンビニに寄ろうとコンビニ前の横断歩道 (もちろん青です)を渡ろうとしたら、そこそこスピーードがある左折車に撥ねられ、頭の打ち所が悪くあっけなく死亡。気づいた時には自分の告別式ですよ!? すみません。すこし興奮しました。
とにかくです。
流れるような進行で出棺、火葬となるわけですが、僕の棺桶に縋り付いて泣く母と、その肩を抱く父。何かに耐えるように肩を震わせる弟と妹。そんな家族の姿を見て、僕の胸にもくるものがあります。ああ、僕は愛されていたんだ、と。生前、妹にキモいこっちくんな! とか弟に兄さんはバカだけど、悪い人間じゃないと思うよ。とか言われていたけど、今となっては愛情の裏返しだったんだね……。
そして火葬となるわけですが、母が「ヒロちゃん……!」と叫びます。
いろいろクライマックスです。
皆が涙を流します。僕も流します。幽霊でも泣けるんですねッ!
そして火葬終了、遺骨を骨壺に移して自宅に持ち帰るのですが、その頃には母も少し落ち着いて話せるようになっていました。
これで安心です。
もう心残りはありません。あとは天国か、もしくはもう一方の方か……運命に従うだけです。
では皆さまおさらばです。
はて?
ここまで流れに身を任せてきた僕ですが、大変な事実に気が付きました。
成仏ってどうやってするんでしょうか?
え?
こうして話は冒頭に戻ります。
みなさん死後の世界って信じますか?
はっきり申し上げましょう。
ございます。
ええ、ございますとも。死後の世界。
これは死後の世界で路頭に迷ってしまった幽霊である僕こと佐藤博人の第二の物語です。




