【あとがき】
本編完結、というわけであとがきです。
いつも通り『あとがき代わりに20の質問(http://akitaro.moo.jp/atogaki.htm)』をお借りいたしました。
1.この小説を書き終えた、今現在の心境を一言で簡潔に言い表してください。
⇒終わったあああ!!眠い!!(午前3時現在)
2.この小説を書く上で、一番書きやすかったところはどこですか?
⇒最後の方…8話、9話ですかね。峠を越えたからか、わりとすらすら書けました。
3.この小説を書く上で、一番苦労したところはどこですか?
⇒くるみの感情描写がいっぱい出てくる…3話から6話あたりがすごく苦労しました。
4.ボツにしたタイトル、仮タイトル、執筆中のコードネームなどありましたら教えてください。
⇒『街中の大学にて』…何か語呂が悪いのでやめました。
5.タイトルの由来(意味)は何ですか?
⇒『街中』の『キャンパス』にて起こる恋愛模様、みたいな意味です。もともと『街外れの塾にて』と似通った題名にしたくて、上記の『街中の大学にて』から『街中のキャンパスにて』に進化し、それが縮まって最終的に『街中キャンパス』となりました。
6.この小説を書き始めるきっかけはなんでしたか?
⇒『街外れの塾にて』に出てきた東雲くるみの恋愛を外伝的な感じで書きたいな、と思ったのがきっかけです。もともと『くるみ』と『蓮』は昔書いてた小説の登場人物でして、それを大幅リメイクしよう、みたいな意図もありました。
7.この小説を書く上で、何か影響を受けたもの(他の作品や、他媒体の創作物など)はありますか?
⇒んー…挙げ出すとやっぱりキリがないので控えておきます。
8.これがあったから、この話がかけました!(これがなかったら、かけませんでした!)というものはありますか。
⇒ネット(大学の情報と花言葉を調べるのに重宝してました)と、ワードですね。
9.ボツにしたストーリー展開を教えてください。
⇒『街外れの塾にて』と同じ時系列で高校を舞台にしよう、とか、蓮とくるみを一旦離して数年後くっつけよう、とか、そんな構想はありました。
10.プロット(思惑)どおりに進みましたか?
⇒だいたい進みましたね。今回は事前にしっかりプロットを練ってあったので、そういう意味ではわりと楽でした。
11.これが書きたくてこの話を書きました、という部分はどういうものですか?
⇒というかこの話自体が、女の子がいろいろ悩みながら自分の想いと向き合ってく、みたいな話を書きたくて書いたものだったりします。
12.一番こだわったところはどこですか?
⇒感情描写ですね。できるだけ同じような表現を繰り返し使わないように、例え方とかを工夫して書きました。
13.一番好きなキャラクターと、一番嫌いなキャラクターを、理由つきで教えてください。
⇒好きなキャラクターは深雪ちゃんですかね。きっと彼女はド天然だと思いますwww
嫌いなキャラクターは…何度も言いますが、いないです。みんな好き。親バカ精神です。
14.実際にいたら嬉しいキャラクターと、実際にいたら厭なキャラクターを教えてください。
⇒実際にいたら嬉しいのは、やっぱりくるみですね。こんなお友達欲しい。
嫌なのは…うーん。蓮みたいなモテモテ野郎は、いたらちょっとムカつくかもですね。
15.この人にはこの言葉を言わせたかった!という台詞をキャラ別にどうぞ(実際に言わせていなくてもOK)。
⇒くるみ:「……泣いてる」
蓮:「言っておくけど、君に拒否権はないからね」
奈月:「もっと、わたしのこと頼って。困ったことがあったら、して欲しいことがあったら、何でも言って」
深雪:「むしろそうしてくれなきゃ、逆に私、つらくなっちゃうからさ」
全て本文から抜粋。さぁ、探してみよう。
16.この小説の登場人物たちを使って、別の話を書く予定はありますか?
⇒一応構想はあります。深雪ちゃんがこれではちょっと可哀想なので…。
17.この小説の中でこの部分が一番会心の出来なのです! というシーン(か台詞)を抜粋してください。
⇒会心かぁ…このシーンですかね。
『 翌日は、見事なまでに体調が悪かった。
結局昨夜は一睡もできず、夜通し泣いていたからだ。寝ようとして目を閉じるたびに、仲良さそうに歩く蓮と深雪の姿が浮かんでしまい、そのたびに涙がこぼれて仕方なかった。
おかげで今朝は鏡を見るのも嫌になるくらい、ひどいありさまだった。腫れぼったくなった目にはくっきりとクマができていたし、顔もむくんでいたし、肌もガサガサ。化粧のノリも最悪だった。
それでも大学は休めないので、荒れ放題の肌を隠すため、いつもより丹念にメイクを施して出かけることにした。おしろいをたっぷり塗っていたという平安時代の姫様の気持ちが、今日だけは嫌というほど理解できてしまった。
寝不足と体調不良でフラフラになる身体に喝を入れながら、どうにかキャンパスまでたどり着く。数々の友人たちからの「おはよー」という声に逐一精一杯の笑顔で対応しながら、くるみは少々おぼつかない足取りで、教室を目指して歩いていた。
そして、大学構内へ入ろうとした、まさにその時。
いきなり、くるみの視界がぐにゃりと回転した。まるで鍋に入ったスープのように、目の前の景色がぐるぐるとかき混ぜられていくような錯覚を覚える。
あまりの気持ち悪さに吐き気を覚え、くるみは思わず口元を抑えた。同時に立っていられなくなり、身体の力が抜け、ふらりと傾く。
びたん、と音がしたと同時に、身体がどこかにぶつかる衝撃と、ひんやりした固い感触を覚えた。
「――くるみ!?」
焦ったような声が、倒れたくるみの耳に届く。それを最後に、くるみの意識はぷっつりと途切れた。』
くるみがぶっ倒れるシーンですね。人って時には色恋沙汰のせいでこうなるんですよーっていうのを、上手く表せたかなと思います。
18.この小説で取り上げたテーマやアイデアに、もう一度別の形で挑戦してみたいですか?
⇒大学舞台の作品はもっと書いてみたいです。
幼馴染の恋愛も…ちょっとハマったので、もしかしたらまた書くかもです。
19.何か、これだけはしておきたい言い訳というのはありますか?(笑)
⇒お見苦しい点が多いのは、作者がもともと長編苦手だからです…すみません(土下座)
20.最後に一言どうぞ
⇒見返してみればかなーりベタな恋愛小説ですが、楽しんでいただけましたでしょうか?少しでも皆様のお暇潰しの御相手ができたなら幸いです。
はい、ありがとうございました。
今後は番外編、おまけ話等をいくつか更新していく予定ですので、もう少しおつきあいをお願いいたします。