↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

瞳のサファイアに、天馬が駆けゆく宙を映して

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/09/06

雨上がりの


空へ上りゆく太陽が



白露を照らす


日々草の花は鮮やかに



蜩(ひぐらし)が鳴く


樹々の小径の先に



クラスペディアは


季節の扉を、たたくように



彩月(いろどりづき)の風に


煌めくサファイアのような



リンドウの


花が描くひと筆書きの



景色を見つめる


瞳に映りゆく


空はまたひとつ、青くなって




サファイアの


海を渡りゆくように



秋渚(あきなぎさ)の


海はサファイアのように



寄せては返す


季節の波音に耳を澄ませて



やがて宵空に


聴こえくる秋の足音は



宙(そら)の海へと


駆け出すペガスス座の星々




サファイアの


宙を駆けゆくように



星の渚の


サファイアのように



青く煌めく


アルフェラッツの星は



宙の泉から


駆け出す光となって




移りゆく


宙と季節と風を感じて



瞳にやさしく


映りゆく星の光に



出しそびれた夏の


手紙を心の


引き出しにそっと、しまうように




ひと筆書きのような


時の流れの中で



季節が景色を


重ね描いていくように



日々と言の葉の


一つひとつを、積み重ねて



時につまずくことも  


あるかも知れないけれど



それもまた


新たな一歩に


つながっていくと、信じて



心の泉の


言の葉を大切にしながら




雨上がりの


空へと架けゆく虹が



照らし出す


日々草の花はやわらかに



クラスペディアは


心の扉を、たたくように



彩月の風に


煌めくサファイアのような



思い草に


夢を重ね描くとき



心に映る


宙はまたひとつ、青くなって



サファイアの瞳に


天馬が駆けゆく、未来(そら)を映して















サファイアは、9月の誕生石で、ラテン語の「青」に由来して、石言葉は「誠実」「慈愛」です。彩月(いろどりづき)は9月、ニチニチソウ(日々草)には「優しさ」の花言葉があります。


ペガスス座(星座はラテン語で、英語読みは「ペガサス」)は、9月頃から天馬の姿で夜空に上り、「泉」が語源とされます。近くにアルフェラッツ(アラビア語で「馬」)の青い星があります。


9月頃に咲くリンドウは、思い草とも呼ばれ、花言葉は「誠実」です。夏から秋に咲くクラスペディアは、ドラムスティックのような形で、「心の扉をたたく」の花言葉があります。秋渚(あきなぎさ)は、9月上旬の海辺です。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
サファイアという言葉が、詩の中で何度も姿を変えながら現れるのがとても心地よかったです。 サファイアの瞳 サファイアの海 サファイアの宙 サファイアの星の渚 同じ「サファイア」なのに、映す光や季節が…
サファイアの青は深くて透明で、夏の名残をとどめた秋にとても重なりますね。 「リンドウの花が描くひと筆書きの」「ひと筆書きのような時の流れ」という所が詩的だなぁと思いました。 なかなかひと筆書きという言…
 虹を架ける風に揺れ動く花々の小さな声を秋の便りに、早馬の如くに翔けて届ける天馬の星は、蒼き瞳の光を帯びに残して風を生み、宙を渡る一歩に未来を映す…☆  神話が映える秋の夜空に、ペガスス座の星座絵に…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。