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瞳のサファイアに、天馬が駆けゆく宙を映して

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/09/06

雨上がりの


空へ上りゆく太陽が



白露を照らす


日々草の花は鮮やかに



(ひぐらし)が鳴く


樹々の小径の先に



クラスペディアは


季節の扉を、たたくように



彩月(いろどりづき)の風に


煌めくサファイアのような



リンドウの


花が描くひと筆書きの



景色を見つめる


瞳に映りゆく


空はまたひとつ、青くなって




サファイアの


海を渡りゆくように



秋渚(あきなぎさ)


海はサファイアのように



寄せては返す


季節の波音に耳を澄ませて



やがて宵空に


聴こえくる秋の足音は



(そら)の海へと


駆け出すペガスス座の星々




サファイアの


宙を駆けゆくように



星の渚の


サファイアのように



青く煌めく


アルフェラッツの星は



宙の泉から


駆け出す光となって




移りゆく


宙と季節と風を感じて



瞳にやさしく


映りゆく星の光に



出しそびれた夏の


手紙を心の


引き出しにそっと、しまうように




ひと筆書きのような


時の流れの中で



季節が景色を


重ね描いていくように



日々と言の葉の


一つひとつを、積み重ねて



時につまずくことも  


あるかも知れないけれど



それもまた


新たな一歩に


つながっていくと、信じて



心の泉の


言の葉を大切にしながら




雨上がりの


空へと架けゆく虹が



照らし出す


日々草の花はやわらかに



クラスペディアは


心の扉を、たたくように



彩月の風に


煌めくサファイアのような



思い草に


夢を重ね描くとき



心に映る


宙はまたひとつ、青くなって



サファイアの瞳に


天馬が駆けゆく、未来(そら)を映して















サファイアは、9月の誕生石で、ラテン語の「青」に由来して、石言葉は「誠実」「慈愛」です。彩月いろどりづきは9月、ニチニチソウ(日々草)には「優しさ」の花言葉があります。


ペガスス座(星座はラテン語で、英語読みは「ペガサス」)は、9月頃から天馬の姿で夜空に上り、「泉」が語源とされます。近くにアルフェラッツ(アラビア語で「馬」)の青い星があります。


9月頃に咲くリンドウは、思い草とも呼ばれ、花言葉は「誠実」です。夏から秋に咲くクラスペディアは、ドラムスティックのような形で、「心の扉をたたく」の花言葉があります。秋渚あきなぎさは、9月上旬の海辺です。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
『秋』といえば何となく『赤』なイメージは… たぶんあの童謡のせいだと思うのですが(笑) ここでのイメージは、サファイア、リンドウ… 何となく『青』な気が。まさに彩月!(≧∀≦) これから紅葉などが色づ…
タイトルが素敵ですね。 詩の中の「やがて宵空に」から「駆け出すペガスス座の星々」のところにも、同じような風景を描きながら、時の流れを感じました。 それなので、ラストの一連に「宙を映して」ではなく「未来…
九月は彩月というのですね。夏の色と秋の色が混ざり合うような、そんな印象の言葉ですね。ですがまだ九月初め、御作中も実際も、まだ夏の色合いが濃いように思えます。 クラスペディア、とてもかわいらしい姿で。並…
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